骰子回転劇場・転|日記: オールド・ボーイ
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骰子回転劇場 日記

オールド・ボーイ

猛烈なものを観てしまった。

言うなれば焼肉定食を食べにいこうとしたら途中で拉致されて満漢全席をたらふく食わされたあげくおみやげにスッポンドリンクを1ダース持たされて帰ってきたような気分である。

それぐらいエグくて壮絶で面白い。

ごく普通のサラリーマンが、ある日突然マンションに監禁され、15年後に突然解放された。誰が、なぜ? 犯人への復讐に燃える現代のモンテ・クリストが謎を追う……という筋書きである。一瞬さりげなく挟まれるシーンが後から伏線として効いてくるから油断ならない。すべての謎が明かされたとき訪れる結末は好みが分かれるところだろう。観賞後に大きめの英和辞典(リーダースかランダムハウス級)で「Old Boy」を引いてみると色々と感慨にふけることができる。

主人公役のチェ・ミンシクは、初め小汚いデブ中年なのだが、ストーリーが進むにつれどんどん格好良く見えてくるから怖い。金槌で戦う中年オヤジとしては史上最強のかっこよさではないだろうか。ちなみに、主人公が金槌を振りあげているショットは広告でも使われているが、
ほんとうの必見場面はその直後。
あれはぜひとも映画館で観てほしい。テレビやDVDで観たらたぶんしょうもない。

基本的にはバイオレンス満載の復讐譚なのだが、序盤にとても不可思議なタイミングで笑いが挟まれていて、それが清涼剤になっている。韓国人にとっては別に面白くもない場面なのかもしれないが、上映中、客が一斉に苦笑を漏らすシーンが何度かあった。特にヒロインの「そのまま襲っちゃって!」発言などは忘れられない。

あとから知った話だが、この映画、実はカンヌ映画祭グランプリ受賞作で、タランティーノが絶賛したという。映画自体は韓国製だが、原作は日本の同名コミックなので、かの監督が萌えどころを突かれたのもさもありなん。

これから観にいく人へ忠告しておくと、パンフレットは映画を見てから読んだほうがいい。核心に触れる部分は袋とじになっているとはいえ、ネタバレがぽろぽろ出てくるので先に読んではもったいない。

あと痛い映像がだめな人にはおすすめしません。いろんな意味で。

posted at 06:33 pm in 奇妙な映画

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