骰子回転劇場・転|日記: [WoD]『World of Darkness: Ghost Stories』ファーストインプレッション
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骰子回転劇場 日記

[WoD]『World of Darkness: Ghost Stories』ファーストインプレッション

届きはしたのだが今帰ってきたところなので読んでいる余裕がない。
読みながら更新しますのでしばらくこのエントリは内容が変わりますよ。

ちなみにworldofdarkness.comのFlashがWoD: Ghost Storiesのものになっています。

【相変わらず繊細な表紙】
表紙はWoDコアルールやV:tRと同じつや消し加工で、「Ghost Stories」「the World of Darkness」というロゴだけがつや有り加工。早々にカバーを作らないとひっかき傷がつきそうで怖い。全体に渋い紫っぽい落ちついたトーンで、Webの表紙写真よりは緑色はかなり抑えた感じ。厚みはWoDコアの半分ぐらい。

裏表紙のイラストは本文の使い回しのようだが、繊細な画風のイラストレーターが使われていて個人的には気に入った。ただ、木の枝から首吊りがぶらぶらぶら下がっている絵なんかがあるので、その手の趣味を介さない家族や友人や恋人に見せるにははばかりがあるかもしれない。といってもレイスほど怖くはないですが。

【Prologue: Clutch】
White Wolfの公式メーリングリストで公開されたのはここの冒頭だったようだ。ページレイアウトにはやたらと気合いが入っている。余白に気持ち悪い写真やイラストをべたべた貼りまくるデザインはKult第3版のプレイヤーズガイドを彷彿とする(もっともこちらにはゴキブリはいないが)。

とにかく痛そうな話ではある。あと、エックハルトの引用なんかでえらく高尚にはじまるので翻訳する人は大変そうだ。

【クレジットの新趣向】
p.10のクレジットページの右上に、WoDコアの表紙写真と「For use with the World of Darkness Rulebook」というキャプションが入り、WoDコアがないと遊べない本であることがわかりやすく示された。

もっとも『Coteries』を見たらそんなものはなかった。こんなところぐらいフォーマットは統一すればいいのに……

【Introduction】

White Wolf Onlineでサンプルとしてp.12〜21がPDF形式で無料公開されています。

前口上、本書の構成、幽霊譚のストーリーテリングについての考察。
ネタの立て方からキャラクターとの絡ませ方までいろいろ蘊蓄を垂れているのでWoD2.0でモータルPCセッションをやりたいSTには一読の価値があるかもしれない。

章末はGhost関連のルールのサマリ4ページ。WoDコアからの文字通りの抜き書きで、Ghost独特の特性値表記法、Anchorに関するルール、物質界への出現や意思疎通の方法がごく簡単に要約されているのみ。残り2ページは4種類のGhostデータの再録だ。Numinaの細かい説明などはWoDコアを参照しなければならない。本文中に登場する新NuminaのデータをまとめていたりNumina一覧表が添えられてたりすればもっとありがたかったのだが。

【Chapter 1: Dust to Dust】
章内の構成は以下のようになっている。

  • シナリオ概要
  • シナリオの舞台について(舞台となる場所を変更してプレイする場合の諸注意)
  • PC作成条件(PCは互いに○○している必要がある、などシナリオに関与するための必須条件とそれを満たすための背景設定例)
  • シナリオ本編
  • シナリオアレンジの提案
  • 登場NPCデータ

このシナリオは、舞台となるエリアをPCたちがある程度自由に歩き回りながら進めていく、いわゆる箱庭型のシナリオのようだ。V:tRデモシナリオのようにSTが読みあげる状況描写文まで用意する親切設計ではないが、旧WoDによくあった「シナリオアイデアだけ書いてなげっぱなし」というパターンでもなくて一安心。

p.36に追加Numinaのデータがある。またp.47に汎用性の高い追加動物データがあり、V:tRやW:tFでも流用できそうだ。

この手の追加データがひっそり全編にちらばっているようなので、総索引作ると便利かも。

【Chapter 2: The Terrifying Tale of James Magnus】
参考資料として『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『シャイニング』が上がってます。舞台となる地方についてはかなり実用的な(警察や消防、事件があったときの当局の標準対応など)設定が書いてあってありがたい。

非常にオーソドックスな幽霊ものシナリオで、読んでいると無性にディテールや演出を考えたくなってしまう。ストーリーもわかりやすいので、他のホラーTRPG経験者をWoD2.0に引きこむ際の入門シナリオに良さそうだ。

【Chapter 3: No Way Out】
複数の箇所を頻繁に行き来する進行になるようで、地図などを用意しておくのがよさそうだ。追加データはなし。オチが凄いが、シナリオの進め方によっては補足説明をしないとウケないかも。

【Chapter 4: Roots and Branches】
ActとSceneにきっちり分けられ、それぞれのシーンでの登場人物も冒頭に明記してある、シナリオ作者の几帳面な人柄がうかがえる構成。過去の怨念とか歴史の闇とかいうキーワードに弱い人に好かれそうだ。敵がかなり強め。

【Chapter 5: Holy Ghost】
ストリートが舞台になる。宗教もすこし絡んでくるが、まあそれほど説明は必要ないだろう。WoDコアの対幽霊ルールをフルに使う可能性があるので、STはルールの予習を欠かさないこと。

【索引】
NPC一覧とか特殊Numina索引なんて親切なものはありません。自分で作るしかない。WoD2.0になっても読者を甘やかさない姿勢は健在のようです。

【巻末広告】
『WoD: Antagonists』でした。

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World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。