【GamingReport.com】Paragon Gamesが製作する新作TRPG『The Secret of Zir'An』が、2005年の第2四半期にWhite Wolf Publishingから出版されるようだ。
The Secret of Zir'An RPG is inspired by high-powered, dramatic adventure tales from the likes of Hayao Miyazaki and Shiroh Masamune, weird tales by H.P. Lovecraft and Clive Barker, and stylish occult suspense pioneered by Mike Mignola and Alan Moore.
とまあよくわかんないインスパイアされっぷりだが、とにかく中世ヨーロッパよりはちょっと工業化が進んだ時代のイメージで展開されるファンタジーTRPGだという。宣伝文句の威勢の良さとは裏腹にいまひとつ垢抜けないビジュアルで、White Wolfも物好きだなあとちょっとがっかりしかけたが、簡易ルール+デモシナリオ付きのクイックスタートキットが公開されているので冷やかし半分に眺めてみる。
あれ、面白そうじゃん。
いきなり戦闘ルールの解説からはじまるのはどうかと思ったがすぐに納得。ここが最も特徴的なのだ。これを作った人はツカミの重要さを心得ていらっしゃる。
各キャラクターには毎ラウンド能力値から算出される「Speed」ポイントが与えられ、これを支払ってそのラウンドの行動を「買う」。たとえば攻撃なら2〜4ポイント(重い武器ほど高コスト)、5フィート移動に1ポイント、5フィート泳ぐなら2ポイント、という具合。Speedコストを支払えるかぎりは1ラウンドに何回でも行動してよい。ただし、SpeedポイントはReaction(イニシアティブ)値を上昇させるのにも使うので、あまり欲張ると先手をとられることになる。
判定はStat(能力値)、Aptitude(適性?)、 Skill(技能)の合計に1d10を足して判定値を求め、難易度以上になれば成功。攻撃など相手が抵抗を試みる場合は、相手の判定値を上回れば成功。判定値から難易度(または相手側判定値)を差し引いたものが成功度になる。
おもしろいのはここからだ。多くのTRPGではGMなりSTなりが成功度を勘案して「どの程度うまくいったか」を描写するわけだが、このゲームではプレイヤーが「どんな風にうまくいったか」をコントロールすることができる。つまり、成功度を消費して望みの結果を「買う」ことができるのだ。
たとえばダメージを1点増やすには成功度1点、Armor値を1点無視するごとに4点、他に特定部位を攻撃したり(部位別HPを採用しているので、これはけっこう有用なんじゃないかと思う)、体重をかけて相手を痛めつけたり、防御判定で成功した場合には即座のカウンター攻撃を買うことだって可能だ。ただ漠然と○成功という数値から想像するよりは行動の描写もしやすいだろう。
世界観に関してはあまり興味が持てなかったのでちゃんと読んでないが、どうやらキャラクターは運命に選ばれし者(Chosen)として世界の秘密を解き明かす使命を帯びることになるらしい。なんとなくドワーフっぽい種族とかなんとなくエルフっぽい種族もいるが、無難に人間っぽい種族もいるので無難スキーな人も安心だ。戦闘ルールにAutomatic Burstのルールがあったりするのでどこがファンタジーやねんと思ったら魔法もちゃんと使えるらしい。
シナリオのほうはというと、客船を舞台にアレがナニしてまぁ大変という代物で、まあたしかにアレはクトゥルフ風だしイラストがナニな船長さんも出てくるし、いろいろインスパイアされているのはよくわかる。万が一遊んでみようという人がいてはいけないので具体的紹介は控えるが、サンプルPCも用意されシナリオ自体もかなりの紙数を割いて書き込んであるので、見かけのわりにはよさそうな感じである。
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