骰子回転劇場・転|日記: [W:tF] Preview: Tribe (1) Blood Talons
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骰子回転劇場 日記

[W:tF] Preview: Tribe (1) Blood Talons

werewolftheforsaken.com】いよいよtribeの紹介が始まった(記事原文)。今週は5つのtribeが紹介される予定だという……って、tribeは6つじゃなかったのか? 慌ててWerewolf Character Sheet Padの説明文を見直したがやはり

The pad contains 10 character sheets for each of the six tribes. (下線はProfessor)

とある。では第6の「tribe」とは? W:tF小説の紹介にちらりと出てきた、tribeをもたないGhost Wolvesたちだろうか?

さて気を取り直してW:tFにおけるTribeの定義を見てみよう。

Unlike tribal communities of humans, werewolf tribes have nothing to do with birth.

人間の部族共同体とは異なり、werewolfのtribeは生まれと無関係である。

旧W:tAの部族(tribe)はこのあたりがまことにややこしかった。そもそもは地縁や血縁で結ばれた一種の民族集団だったようだが、交通の発達や文化の混淆にともなってそういう区分けが無意味になっていく。Revised(日本語版)では、志願者がイニシエーションを受けて参入する一種の結社集団であると明確に規定された。しかし、あいかわらず生まれによっては参入できない部族(ブラック・ヒューリー、シルバー・ファング、レッド・タロン等)があったり、そうでない部族においても背景〈純血/Pure Breed〉を持つ者は生まれの良さで優遇されるなど、血縁集団としての性格も依然として残ったのだ。このあたりがW:tFでどう料理されるかは興味深い。

ところで、生まれと無関係ならtribeはどういう絆で結ばれた集団なのだろうか。

They reflect a bond a between werewolves and one of the Firstborn, the powerful wolf spirits who were the most potent children of Father Wolf. In the time after Father Wolf's death, five packs of werewolves tracked these spirits and convinced them to become their totems, founding the tribes. They continue to this day.

tribeとは、同じFirstbornと絆を結んだwerewolfの集団を指す。The Firstbornは強大な狼の精霊たちで、Father Wolfの子孫(childrenをこう訳してよいものかは再考の余地あり)の中では最大級の力をもっていた。Father Wolfの死後、werewolfの5つのパックがthe Firstbornたちを探しにゆき、自分たちを導くトーテムになってくれと頼みこんだ。こうして5つの部族が興り、今日にいたる。

人狼なんだから狼の精霊を敬えということらしい。W:tAで「誇り高いガイアの戦士たち」がゴミの山とか札束とか蝶々とかをトーテムと崇めているのもそれはそれで楽しかったのだが、末期には人民とか地震とかのトーテムも出てきてよくわからないことになっていたので、現時点で単純明快なのはいいことだと思う。「見捨てないでくれ」と頼みこんでトーテムになってもらうというくだりが個人的に気に入った。

さて初めて紹介されるtribeは、White Wolf Quarterlyにもすでに名前のみ登場した(当時はtribe名と知るよしもなかったが)Blood Talons (Suther Anzuth)だ。Suther Anzuthの語源は不明だが、『パーンの竜騎士』がらみのファンサイトで竜にAnzuthと名づけられているのを発見した。パーンのシリーズは未読なのだが、竜の名前はthで終わる決まりでもあるんだろうか?

Matching warrior ethos with a religious kinship to their ferocious totem, the Blood Talons are creatures as much of the battlefield as of the hunt. Father Wolf, they point out, was first and foremost a warrior — it was from the progenitor of their race that werewolves gained their great strength and terrible claws. To the Blood Talon way of thinking, the most serious problems must be solved permanently, and the greatest tools they have to do so are their fangs. The soft, privileged human world into which they were born is a lie. One must fight and kill to survive and flourish, and only a fool would not strive to be the finest warrior he could be.

尚武の気風にふさわしく荒ぶるトーテムを崇敬するBlood Talonsは、狩場のみならず戦場にも生きる者たちである。Father Wolfはまず第一に戦士だった、と彼らは言う——戦士Father Wolfを始祖とすればこそ、werewolf族は剛力と鋭爪を持って生まれるのだ。重大な問題こそ禍根を残さないようきっぱり決着をつけるべきで、そのための手段として最も有効なのは己の牙だ。我々が生まれ育った、ぬくぬくとして過保護な人間社会はしょせん偽り。生きのびて栄えるには、命がけで戦わねばならないのが現実なのだ。それならせいぜい優れた戦士になろうと努力しなければ莫迦ではないか。

戦場といっても、どこで何と戦うんだ? そろそろ苛々してきた。まあとにかく、旧W:tAの好戦的部族をひっくるめたような連中のようだ。そういえばtribeシンボルにもなんだかレッド・タロンっぽいマークが入っているし、tribeトーテムはFenris Wolf(フェンリス狼)だ。

Totem: When Father Wolf hunted with the Firstborn, Fenris Wolf was always the first to leap into battle and the last to unlock his jaws from his prey's throat. Only by besting him in battle were the first Blood Talons able to compel him to agree to serve as their totem. Called the Destroyer, the Devourer of Mountains, he visits great and terrible anger upon those who are not his, and teaches his own to do the same.

トーテム:Father Wolfがthe Firstbornたちを率いて狩りをしていた頃、Fenris Wolfはいつも最初に獲物に跳びかかり、最後まで獲物の喉に噛みついて放さなかった。Blood Talonsの太祖らに戦いで打ち負かされてようやく、Fenris Wolfはトーテムとなることを承知したのである。ときにThe Destroyer(滅ぼす者)ともThe Devourer of Mountains(山々を喰らう者)とも呼ばれ、まつろわぬものには恐るべき憤怒をもって臨み、自らに従う者への範とする。

Fenris Wolfは相変わらずだなあ。まあいくら斬新だからといって臆病なFenrisなど見たくもないが。

残りの3行ではW:tFのシステムを垣間見ることができる。

Tribal Ban: Offer No Surrender That You Would Not Accept

tribeのban: 心から負けを認めないかぎり、降伏を申し出てはならない。

W:tAにおいてBanはパック・トーテムがパックに課すものだったが、W:tFではtribeレベルに広がっている。いやむしろ、かつてオプションルールだった(『ワーウルフ・ストーリーテラー・コンパニオン』p.8〜11)Tribal Weaknessに代わるものとみなすべきだろうか。V:tRのClan/Bloodline Weaknessに対応する要素となる感じではある。

ここの解釈についてはぴろきさんも悩んでおられるようで、なるほど正反対の意味にもとれないことはない。降伏しろと呼びかける方ならoffer sb to surrenderという言い回しになりそうな気もするが、offer surrenderを降伏勧告ととるなら「受けいれるつもりもないのに降伏を勧めてはならない」つまり降伏したら命を助けてやると言った以上は、あとで殺したらだめだぜ、という意味になるだろうか。

Primary Renown: Glory

優先されるRenown: Glory

名声システムは残るようだ。所属tribeが名声に影響を及ぼすことがルール上で反映されるのはよいことなのだろうな。旧W:tAではSTの裁量に頼るところ大だったので……それにしてもPrimaryになると何かいいことがあるのだろうか。

最後の一行が実は最も興味深い。

Tribal Gift Lists: Inspiration, Rage, Strength

W:tFではGiftはtribeごとに分類されなくなったのか。たしかにW:tAでは基本ルールの部族授けリストが少なからず別の出生/部族/宿月の使い回しだったりして、Revisedなんだからもうすこし独自色あふれる授けをTribebookなどから持ってくるか分類方法を変えるかすればいいんじゃないだろうかと思うときもあった。

W:tFのGiftはまず効果によってリスト分けされ、tribeの特徴はどれを優先リストに入れるかによって表すという、V:tM/V:tRのDisciplineシステムに近いものになるのかもしれない。W:tAはルール面で独自路線に走る傾向があって混乱のもとだったので、そうなるといいなあとちょっと夢見たくなる。

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World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。