ラッシュアワーを過ぎてだいぶ空いてきた地下鉄の車内にそれは忽然と出現した。
おもえば最前から隣の老人の様子はだいぶおかしかった。気分が悪そうには見えない。元気そうだ。むしろ元気がありあまっているように見える。しきりと揉み手をしてみたり周囲をきょろきょろ見回したり、一秒たりともじっとしていない。
どうやら老人は人目を気にしているようだ。人目があってはまずいことでもあるのだろうか。私は本を読みふけるふりをしながら目の端で彼を観察する。
老人はしばらく神経質に左右を見ていたが、やがて誰も自分を見ていないと確信するにいたったらしい。立ちあがるやいなや、猿のような身軽さで2つの吊り革を両手でつかみ、腕の力だけで床から身体を引き上げたのである。
ぶらーん。
白いジャージとランニングシューズを履いた痩せた足が床上30センチの空中を揺れ動く。わずか5秒ほどの間だったろうか。すぐに老人は決まり悪そうに座席へ座り直してしまった。
まるで幻を見たような気分だった。というか幻だったと思いたい。だが老人はふたたび意を決したように立ちあがると、
ぶらーん
吊り革で懸垂を決行したのだった。
さすがに、車内の乗客の視線が集中する。老人は照れたように頭をかくと、いちばん近くにいたジャージに唇ピアスの金髪青年3人組に、自分はもう下りるから空いた席に座りたまえと身ぶりで示すと、ちょうど開いたドアから駅のホームにさっさと下りていってしまった。
ジャージ青年たちの茫然とした顔をデジカメで撮影できなかったことが悔やまれる。
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【WolfSpoor】イラストレーターのSamuel ArayaがRPGnetのフォーラムに、『World of Darkness: Antagonists』用に描き下ろしたイラスト数点を転載している。
» RPGnet Forums - View Single Post - Sammys happy springtime Art graveyard.
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【werewolftheforsaken.com】第2の部族はBone Shadows。またの名をHirfathra Hissu……うう、舌を噛みそうだ。それにしても固有名詞の後にカッコ付きで入っている謎の別名はUratha語での名称なのだろうか(2005/01/29訂正:First Tongueでの名称と判明)。
Shamans and ritualists, medicine men and wise women, these werewolves — the Bone Shadows — now devote themselves to the study of the unknown and the reestablishment of the ancient relationships that Father Wolf maintained with the spirit courts.
シャーマンと祭司、メディスン・マンとウィッカから成るこのwerewolf集団—— the Bone Shadows ——は、未知なるものを解き明かし、かつてFather Wolfが保っていたthe spirit courtsとの古い絆をふたたび築き直すことを使命としている。
今回の更新でひとつ判ったのは、W:tFのtribeは旧W:tAでの宿月(Auspice)のような性格も併せ持っているということだ。つまりワーウルフ社会において期待される役割——いわばキャラクタークラスである(2005/01/29訂正:auspiceは別に存在することが判明)。
ここまでの第一印象はウクテナを彷彿とさせるが、次のくだりではサイレント・ストライダーのような一面も見せる。
Uncovering and understanding the knowledge that perished with Father Wolf requires venturing into the most pristine wilderness, the darkest corners of the city and the deepest reaches of the spirit world. It is to these hidden places that Bone Shadows go with fearless curiosity.
Father Wolfの死とともに失われた知恵を見つけだし理解するためには、人跡未踏の自然に分け入り、あるいは都会の闇の奥底を訪ね、はたまた精霊界のさいはてに踏みこんでいかねばならない。未知の領域に恐れを知らぬ好奇心をもって踏みこんでゆくのがBone Shadowsなのである。
界渡りはW:tFでもやろうと思えばできるのかな? ともあれ好奇心が命取りになりがちなタイプのようだ。
さてBone ShadowのトーテムはDeath Wolfというなんだかおっかなそうな名前のおねえさんらしい。死がキーワードということで、ますますサイレント・ストライダー的印象が強くなってきた。
Totem: Death Wolf was the quietest of Father Wolf's pups, and her hunt encircled the Earth. Seeking to learn from all beasts as prey, she ascended the mountains and witnessed wild goats give birth. She chased the sky and witnessed the wisdom of the eagle in flight. She traveled to strange places in search of the unique perspectives they offered on ordinary situations, and it was often given to her to liaise between Father Wolf and the lesser spirit courts. The first Bone Shadows labored for years to create rituals capable of summoning her and binding her so that they could strike a pact with her.
トーテム:Death WolfはFather Wolfの仔の誰よりも物静かな雌狼ながら、狩りでは地上をくまなく駆けめぐった。獲物となるすべての鳥獣のことをよく知るために、山に登ってはシロイワヤギの出産を観察し、空を飛ぶ鷲を追ってはそこから知恵を学んだ。見慣れた状況を新しい視点で見つめなおせるから、と知らない土地の探索を好むので、Father Wolfと小規模なspirit courtとの伝令をつとめることも多かった。Bone Shadowsの太祖らは、長い歳月を費やしてようやくあみだした儀式でDeath Wolfを召喚し呪縛し、トーテムとなることを誓わせた。
ここで気になってくるのは「the spirit courts」という言及がしばしば現れることだ。少なくともthe Fall以前には、精霊たちもまた各地で共同体を作っていたのかもしれない。W:tAでは実のところ、「どんな精霊がいるか」についての情報は多いが「精霊は精霊界でどんなふうに暮らしているのか」についてはほとんど語られなかったので、W:tFではそこまで踏みこんでくれるとストーリーテリングはやりやすくなるだろう。
Tribal Ban: Pay Each Spirit in Kind
tribeのban:いかなる精霊であれ力を借りたら相応の代償を支払わねばならない。
今日のbanもさっぱり判りません。頭イタイ。
in kindには「(受け取ったものと同じ)同種のもので支払う」と「同じやり方で」との2通りの意味があって、今回は前者をとったが、後者の「すべての精霊を平等に扱わねばならない」という解釈も充分になりたちうる。
Primary Renown: Wisdom
Glory, Wisdomときたので、明日の更新はHonorを重んじるフィロドクスみたいなのが出るのですかね。しかし残り2部族のPrimary Renownはどうなるのか。
Tribal Gift Lists: Death, Insight, Warding
Blood Talonsとリストが重複していない。このまま残り3部族のリストも重複しないとすると、3×5=少なくとも15種類のGiftリストが存在することになる。まあW:tAでは一部重複するとはいえ出生3+宿月5+部族13=21種類のリストがあったわけで、これは多いか少ないか。効果ごとに分けられているのでバランスはとりやすいと思うのですがね。
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