【White Wolf Forums】
GenCon会場でファンが聞き込んできたというW:tFの新情報がフォーラムに書き込まれている(ネタ元スレ(英語))。
注意:以下は伝聞です。事実誤認、デマ、未確定情報を含んでいる可能性があります。
(更新続く)
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【Spoiler! Spoiler!】
残念ながらW:tFやM:tAについてまとまった記述は章頭のショートストーリーぐらい。本文中の細かい言及を拾っていけば収穫はありそうだが……
ちなみにショートストーリーはそれぞれ
が題材のようだ。ページ数が変にとびとびなのは、Chapter冒頭のストーリーに、Chapter最後でオチがつくという構造になっているからである。メイジのみオチ無し。残念。
関係ないけどNPCの顔イラストが銅版画風でいい味出してます。
【買う?】
WoD2.0のSTをする人は買ってまず損はしないと思う。ストーリーテリングへの示唆もたいへん実践的だ。プレイヤーもChapter 2はぜひ読んでほしいし、Chapter 3は読み物として興味深い。あるいはRevenantのところをSTに見せて「The Crowやろうよう」と迫るのもいいだろう。英語は読みやすい。少なくともCoteriesよりは旧WoDに近い文体である。
ハードカバーで薄いけど充実した中身で、24.99ドルの出費は報われるのではないだろうか。
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【Chapter Four: Fear Given Form】
WoDの人間たちにとっても超常キャラクターたちにとっても理解を絶する、ほんものの「モンスター」たちを掲載。ここではvampire, werewolf, mageなどPCとして使用可能な怪物は「supernatural being」、NPC専用の怪物は「monster」と用語の使い分けがなされている。
10種類のmonsterが登場するが、どんな連中がいるかはぜひご自分の目でp.112〜132を確かめていただきたい。他のTRPGではちょっと見かけないような奇怪至極の顔ぶれがそろっている。イメージテキスト、由来、外見、ストーリーテリングのヒント、シナリオアイデア、とデータも完備。褒めてばっかりで不動産屋の広告みたいだがほんとに面白いんだって。
あと私見ですが
10番目のやつをリストに入れたひとはえらいよ。
主としてマイナーな都市伝説や民間伝承に題材をとったようで、そういえばWerewolf Storyteller Handbook初版のモンスターデータも珍しさではこんな感じだったっけ。
残念ながらVampire, Werewolf, Mageのキャラクターデータは載っていないが、彼らを敵役としてシナリオに登場させる際にはp.108〜112の蘊蓄が役立ちそうだ。これはオリジナルモンスターを登場させる際のガイドラインなのだが、まあ、データ自作に挑戦するまでもなくこの章だけで少なくとも10回ぶんのオカズ、もとい、シナリオソースがあるわけで。
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【Chapter Three: The Righteous and the Wicked】
カルトや宗教団体を扱う章。じつは最も長い章でもある。カルト団体の組織構造、勧誘の手口、資金繰りの方法などが詳細に説明され、ちょっとした概説書級の情報量だ。あくまでもゲームに適度な現実味を添えるための資料として書かれたものではあるが、テロリズムや洗脳などあまり穏便ではない活動についても触れているので人によっては気に障るかもしれない。まあ、資料が欲しくても関連書はとかくうさんくさかったりヒステリックだったりする分野ではあるから、そういう意味では安心して読める参考資料だといえよう。
p.77には恐怖のオプションルール「Brainwashing(洗脳)」がある。価値観の破壊→思想の再プログラミングという過程を踏むあたり妙にリアルだ。
p.81「Faith and the Damned」ではヴァンパイア、ワーウルフ、メイジと信仰の問題について扱われており、間接的にW:tFやM:tAwについていくつかの情報を得ることができる。
p.82〜83がテロリズム関連で、人外の存在にとってもテロは人ごとではないことを教えてくれる。
p.84はST向きで、カルト集団の神秘性やいかがわしさを演出するテクニックを紹介。「Pick and Mix」はてっとりばやくカルトっぽい集団をでっちあげたいときに役立つだろう。
p.85〜96ではカルト集団をさまざまなタイプに分けて考察する。タイプごとにサンプル宗教団体の設定がついている。CoXみたいなセックス教団から殺人カルト、UFO教からオカルト研究集団、果てはフリーメイソンもどきの秘密結社まで幅広い。
p.96〜98はカルト集団の構築や運営などの実際面について。脱会者に関する記述もあってちょっと痛々しい。
p.98〜100は、カルト集団をWoDに登場させる際のST心得集。設定は詳しければいいってもんじゃないぜ、などというちょっと心が軽くなるひとことから、カルト信仰がWillpowerやMoralityに与える影響といった現実的なものまで、どれも読んでおいて損はない。
ちなみにAntagonistsで扱われるカルト集団は真の超常存在とは無縁なのが普通で、そういう知識も持っていない場合がほとんどだとか。とはいえ……p.101からはじまるサンプルキャラクターの中にはSupernatural Powerを持つ「ホンモノ」もいる。くわばらくわばら。
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【Chapter Two: A Need for Vengeance】
WoDでPCとなるモンスターは、弱点もあるがおおむね超人的な能力を持っている。人間が真正面から立ちむかったら、おそらく勝つのはモンスターのほうだろう。ではWoDにおける人間とは、ヴァンパイアにとっての歩く輸血パックにすぎないのだろうか? ワーウルフにとっての生肉、メイジにとっての操り人形に?
そうではないことを示すのがこの章だ。
この章はモンスターを狩る人間たち、いわゆる「ハンター」を扱う。しかしHunter: The ReconingのImbuedのようなものを期待するといささか失望するかもしれない。WoDコア以外のルールはいっさい使用されない。サンプルキャラクターも超常能力を持たないモータルで、ごく普通の職ににつき、ありふれた人生を送ってきた人々ばかりだ。その平凡な人々がいつモンスターの存在を認め、なぜ追いつめ、どうやって殺すのか、が26ページにわたって丁寧に解説される。
なに、自分はプレイヤー専門だから敵の情報は読まないほうが楽しめる? とんでもない。プレイヤーにだってこの章は役に立つ。ヴァンパイア、ワーウルフ、メイジといった超常キャラクターをプレイする人にはなおさらこの章は有用だ。いや読むべきだ。マスト読め。
なぜなら彼らは、あなたのキャラクターの行いから生まれる敵だからだ。
たとえあなたのキャラクターが善良にふるまおうと心がけたとしても、人間と不必要にかかわるまいと自重したとしても、超常生物としてWoD世界に存在しつづけようとするかぎり、あなたのせいで誰かがハンターの道を選ぶ可能性はいつだってある——望むと望まないにかかわらず。そのことを本章は明快に指摘する。
もちろん、人間PCでモンスターを狩る史劇をはじめようとか、V:tRにヴァンパイア・ハンターを投入しようとするSTにとって本章の資料価値が高いことはいうまでもない。ごく普通の人間が超常存在を追いつめるためにとれる手段は、武術の達人になって銀ナイフや杭を片手に殴り合うだけではない。卑怯な手、汚い手も紹介されているし、他人と協力する利点と危険についても論じられている。また狩られる側——超常存在がハンターの存在を嗅ぎつけ、返り討ちにするにはどういう手段があるかも述べられている。ここもプレイヤーが読んで役立つ点のひとつだろう。
もっとも、p.48「Too Cynical」で述べられているように、ここではあくまで個人が個人的動機からモンスター個人を倒すことに焦点が置かれていて、吸血鬼撲滅をめざすハンター協会や人狼を狩った賞金で生活する職業ハンターというような設定を求める人は物足りないかもしれない。また「吸血鬼と吸血鬼ハンターが和解して共存……」などというシチュエーションに萌えを感じるむきにも、かなり手厳しいことが書かれている。
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» World of Darkness: Antagonists
届きました。リアルタイム更新はじめるよ。
まずW:tF、M:tF情報を楽しみにしていた人には残念なお知らせが。
本書にワーウルフは登場する。メイジも、登場する。しかし、具体的データは載っていない。
だがそれでも、本書にはV:tR、W:tF、M:tAwいずれにも有益な内容が詰まっている。Mattが発売に先立ち語っていたとおり「ストーリーテラーだけでなくプレイヤーにも役立つ本」に仕上がっていることはたしかだ。
その理由をこれから紹介しよう。
【Antagonistsとは】
Your antagonist is someone who you are having a contest, fight, or quarrel with.- コウビルド英語辞典
ひとことでいうと「敵役」だ。古典的なホラー小説やTRPGは、おおむね人間社会に適応して生きている主人公から見て、そのモラルや常識を超越したモンスターの脅威を描くものが多い。その視点を180度変えモンスターを主人公に据えてしまったのがWorld of DarknessというTRPGシリーズなわけで、2.0になって「やっぱり人間を主人公にWoDがやりたい」という遊び方がコアルールでサポートされるようになったとはいえ、『Vampire: The Requiem』などモンスター・ルールブックを使うときの基本路線は1.0時代と変わらない。
しかし、古典的ホラーで敵役だったモンスターが主人公になってしまったら、誰が敵役をすればいいんだろう?
その「誰が」を作るための道具箱を提供するのが『World of Darkness: Antagonists』だ。
ヴァンパイア、ワーウルフ、メイジ、人間——どの種族をプレイヤー・キャラクターに選んでも、本書があれば敵には困らない。
【Chapter One: The Living Dead】
WoD2.0にliving dead(アンデッド)を登場させるためのデータとルールを24ページにわたって掲載。巻頭小説もこの章関連のテーマなので、事実上の本書の目玉だ。ゾンビが出る出るとは発売前から言われていたが、ゾンビだけでなく5種類のアンデッド系モンスターが「living dead」という総称で紹介されている。
ヴァンパイアについての解説は完全に『Vampire: The Requiem』へ譲る形になったので、敵役としてだけヴァンパイアを出したいSTには残念だが、フランケンシュタインが扱えるのはすばらしい。WoD1.0ではゴシックホラーを意識した世界観を展開ながらも結局フランケンシュタインの怪物を大きく扱ったルールは登場しなかったからだ。
《Zombies》
能力値はPower、 Finesse、Resilienceの3種類に簡略化されたNPC仕様で、ghostとおなじくSkillはなし。NPCとして使用されることが前提になっているようだ。
zombiesの作成システムの柔軟さは特筆すべきだろう。Aspect(特性)とWeaknesses(弱点)を自由に組み合わせることにより、ロメロの古典的ゾンビからバイオハザード的ゾンビまで幅広く再現できる。Aspects/Weaknesses一覧は、「このゾンビに殺された人間はゾンビになる」「生前愛していた人だけは攻撃できない」など勘所を外さない品揃えだ。
zombiesにはゾンビ・テンプレートとでも呼ぶべき基本能力値が用意されており、これにCreation Pointsを消費してAttributesを上昇させたり、Aspectsを追加したりしてキャラクターを作成する(Weaknessesを取得すればそのぶんCreation Pointsが浮く。WoD1.0における〈自由割振点/Freebie Points〉と似たようなものだと思えばいい)。使用したCreation Pointsの量が強さの目安になるわけだ。大群で登場させる場合のことも考慮されており、出現数に応じてCreation Pointの上限下限が設定されている。たとえばメイジが魔法でゾンビを作るような場合などに「強力なゾンビを数体」「弱いが墓場を埋めつくすほどのゾンビの大群」といった選択の幅ができるわけだ。
個人的に、1000体以上のゾンビを出現させる状況がルールでフォローされているのがとてもうれしかった。「もしSTが気に入らなければ、以下は自由に変えてかまわない」というお題目を100回書かれるより、チャートに一行「出現数が1000体以上の場合」とひっそり書かれているほうがいい。実際にゲームで使うことはまずないだろうが、こういうこともやっていいんだよ、とシステムレベルで可能性を示唆してくれるのは大歓迎だ。
また、大笑いしつつ感心させられたのはzombiesだけが持つ特性値「Physical Integrity」。下品な直訳をするなら「五体満足度」になるだろうか。この特性値は作りたての時点で10あり、手足その他が失われていくにつれ不可逆的に減少していく。Physical Integrityはzombiesが判定に使えるダイスプールの上限値となり、また、作られてから日数が経つにつれて強制的に減らされていくので、ゾンビが徐々に腐って使い物にならなくなるさまがルール上にも反映されるのだ。
データやルールだけでなく、WWお得意の蘊蓄も盛り込まれている。ひとくちにゾンビといってもどんな種類のものが知られていて、どんな原因で生まれるのか、どのへんがゾンビの怖いところなのか、といった内容だ。本文中にも参考資料はあがっているが、p.17にも詳しい。
《Imbued》
Hunter: The Reckoningをやる人にはまぎらわしいかぎりだが、WoD2.0におけるimbuedの定義は「死んだ人間ないし動物の死体を組み合わせて造った肉体に生命が吹きこまれたもの」である。要するにフランケンだ。もっとも顔がつぎはぎ細工である必要はないし、部品としてなら電子機器やマジックアイテムを組み込んでもかまわないようなので、一種のサイボーグや使い魔的なキャラクターもこの部類に含められそうではある。もっとも、「つぎはぎ死体が生き返る」「怪物の身体に無垢な魂」というコンセプトが強調されているあたり、やはり基本はフランケンシュタインの怪物と考えておくのが無難だろう。
imbuedの特性値はプレイヤー・キャラクターとおなじAttributes 9種類のフル表記。Skillも場合によっては持てるので、PCとして使用できないこともない。しかし、コンセプト上Intelligenceを高くすることが推奨されていないので、imbued PCの人数によってはSTに相当な頭痛を引き起こす可能性がある。
特殊能力はSupernatural Powersリストの中からコンセプトに応じて取捨選択するシステム。本書に登場する「敵役」が持つ超常能力はzombies以外すべてこの書式が採用されている。各能力のルールはすべて登場したページに書いてあるので、本をあちこちめくらなくていいのはありがたいが、今後種類が増えたときに重複や矛盾が発生しやすそうでちょっと気にかかる。
《Revenants/Intruders》
死者の霊が自分の死体に取り憑いて動かしているもの。WoDコアのghostが持つNumina: Possession(憑依能力)とまぎらわしいが、死んでいる人間にとり憑くあたりが違い。原因については現世への執着をはじめ4種類が具体的なキャラクターアイデアとともに提示されている。
能力値9種類のフル表記で、SkillやMeritも生前のものが使える。revenant固有の特性値であるEssenceを消費すれば、死霊としてNumina能力をふるうことも可能だ。もっともEssenceはrevenantの存在を維持するだけで消耗していくので、補充しないとあっという間に自滅してしまう。
興味深いのはEssenceの補充方法だ。
Wraithファンのみなさん、萌えどころですよ。
revenantはVirtue/Viceを持たないかわり、最大3つの「現世へ執着する理由」=Passionを持つことができる。自分を殺した犯人に復讐するとか、生前やりかけた研究を完成させるとかいったものだ。このPassionを幾分なりとも満たす行動をとれば、その満足度に応じた量のEssenceを回復できる。
Wraith: The OblivionのWraithが持つPassionとそっくりなのだ。
revenantの存在条件はかなり厳しいが、living deadの中では最も人間に近いので、墓場から蘇ったPCが復讐する『The Crow』ばりのセッションも夢ではない。
《Sample Characters》
zombies2種類、imbued1体, revenant1体, intruders1体。どれも背景がしっかり設定されており、これだけでもシナリオソースにできる充実ぶり。残念なのは、本文にも背景情報が掲載されているのにキャラクターデータではその点に言及されていないことぐらいか。
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