【werewolftheforsaken.com】Urhanは、ひらたくいえば、狼形態だ。この形態のワーウルフは、ふつうのアメリカオオカミやハイイロオオカミに見える。アフリカ系のワーウルフだと、 ケープ・ハンティング・ドッグに似ることもあるようだ(たぶん日本のワーウルフは絶滅したニホンオオカミに似てる、って言われるんだぜ、そのうち)。
少なくとも、家畜化された犬には見えないらしい。これはW:tAの時代から言われていることだが、結局サプリメントによってはコヨーテだの野犬だのに似たNPCが出てくるのだった。思うに、「自分のルーパス形態は犬に似ている」と主張して街中でルーパス形態を人目にさらすプレイヤーに制作側が辟易して、こういう文章を付け加えるようになったのではないか。だってそれじゃあワーウルフじゃなくてワードッグだもんな。
ともあれ、外見はごくふつうの野生動物なので、この形態のワーウルフに対して超常の手段で正体を見破ろうと試みる場合、−2のペナルティがかかる。
データ面でまず眼を惹かれるのは、なんといっても特性値ボーナスの豊富さだ。
まずW:tAでの狼形態=ルーパス(Lupus)の能力値修正はどうだったか見てみよう。
Statistic Adjustments: Strength +1, Dexterity +2, Stamina +2, Manipulation 0
【能力】修正:〈筋力〉+1、〈敏捷〉+2、〈体力〉+2、〈交渉〉0
- Werewolf: The Apocalypse Revised Edition p.204
(訳文は『ワーウルフ:ジ・アポカリプス日本語版』p.231)
基本システムが違うので純粋に比較はできないが、W:tFではこうなる。
Traits: Dexterity +2, Stamina +1, Size –1, Initiative +2, Speed +5, +4 to perception rolls, track by scent-werewolftheforsaken.com, 12/21 update
Forumでは「じゃあ実質的にSpeed+7、Init+4か!?」などと色めき立っている人々がいるが、たぶん違うと私は思う。そもそもDexterity(敏捷性)が上昇するとInitiativeとSpeedも上がるルールなので、Initiative +2, Speed +5という数値にはDex上昇分がすでに計算済みという気がするのだ。まだ現段階では推測しかできないが。
Speed +5というのが突出しているように見えるが、実はW:tAでもルーパス形態の移動速度はホミッド形態の2倍というルールがあったので、別段新しいコンセプトではない。ただ、新WoDにおいては移動が(Speedメートル以内の1回の移動なら)action消費なしで行えるようになったので、足の速さを生かしてヒット&アウェイ戦術というのも面白そうだ。
Size -1というのはまあ狼と人間の大きさを考えれば当然の修正なのだが、Stamina +1でHealthが下がらないように補っているのが心憎い。
また社交系の能力が下がらないのも大きな変化だろう。W:tAではガルゥ同士の交渉のみ社会系能力値のペナルティを無視してよいことになっていて、しかも授けには〈交渉〉で判定を行うものが非常に多く、はたして精霊に対してはペナルティを適用したものかどうかとSTは頭が痛かったものだ。
perception関連の判定に+4というのはなかなか強烈だ。しかも一度血の味を覚えた相手に対する追跡判定はさらに+4のボーナスがついたはずで、つまりUrhan形態のワーウルフが、一度血を味わった獲物を追跡する場合、なんと+8もの修正がつく、という推測が成り立つ。
またこの形態では、grappleを用いずに噛みつき(bite)攻撃を行うことができ、ダメージは人間ならbashingのところがlethal damageとなる。
ちなみにヴァンパイアはまずgrappleで相手を取り押さえないと噛みつけず、つまり自分より極端に力の強い相手に押さえつけられてしまうと(Vitaeで能力値をブーストしたり、Vigorを使ったりしないかぎり)相手に噛みついて反撃するのもなかなか難しいので、やはり肉弾戦ではワーウルフ有利というべきか。
wolfspeech(狼語)が喋れるのはW:tAと同じ。
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