【Werewolf: The Forsaken Daily, January 24】
Forsakenの敵は貪欲な精霊ばかりではない。同じワーウルフにさえ、彼らを敵とつけ狙う者たちがいる。それがPure Tribesだ。Pureと呼ばれるのにはわけがある。
Thousands of years ago, according to the teachings of the Forsaken, most of the First Pack of Uratha rose up and slew Father Wolf — but not all. The descendants of these werewolves do not consider themselves Forsaken; they levy the guilt of Father Wolf's murder entirely on the descendants of his killers. They call themselves the Pure and believe that the world will not be healed until the Forsaken have been scourged from it.
Forsakenらが語り継ぐところによれば、今から数千年の昔、UrathaのFirst Packの大多数がFather Wolfを弑するべく決起した——だがそれに加わらない者もいた。そのワーウルフたちの末裔は、自分たちをForsakenとみなしておらず、Father Wolfを殺した咎は殺害者の末裔が負うべきだ、と考えている。彼らは「the Pure」と名のり、Forsakenにしかるべき報いを受けさせなければ世界が被った痛手を癒すことはできないと信じる。
ForsakenたちがFather Wolfを殺したのは、彼の衰えがもたらした世界秩序の乱れを食い止めようとしてのことだったが、結果として世界にとりかえしのつかない崩壊をもたらした。その責任はForsakenたちがとれ、というのがPure Tribesの主張なわけだ。こうしてみると敵役である彼らのほうにも正義はあるように感じられてくる。
The Pure Tribes hold a great deal of territory across the world, just as the Tribes of the Moon do. They can be found at the center of an urban hellhole, or in the stark heart of the wilderness, and seem to have a great contempt for the human race. The Pure are said to collectively outnumber the Forsaken, and many a scarred pack has reason to believe this is true.
Pure TribesはTribes of the Moonと同様、世界各地に広大ななわばりを有している。地獄のような都会のただなかにも、大自然の奥深くにも姿を現し、概して人類を非常に軽蔑しているようだ。The Pure全体ではForsakenを上回る人数がいるといい、彼らとの争いで傷ついたパックの多くは、無理からぬことだが、それを信じて疑わない。
Father Wolf殺しの時点では少数派だったThe Pureだが、今ではこんなに増えている。精霊の加護でもあったのだろうか? いずれにせよ、W:tFでプレイヤーが演じることになるForsakenは迫害される少数派であり(Pureよりは)人間に同情的なワーウルフだ、というわけで、判官びいきの傾向がある人にはとくに感情移入しやすい設定ではないだろうか。
Tribes of the MoonというのはForsakenのことだ。じゃあPureは月と関係ないのか、という疑問はこの後で明らかになる。
The Pure Tribes have a different relationship with the spirit world than the Forsaken do — and have different and stronger allies. According to the legends, the Pure seek to reestablish the supremacy of the lords of the Shadow Realm, forging a new Pangaea where humanity once more knows its role under the spirit kings — something that pleases the spirits greatly. If the Pure have a weakness, it's that they don't possess the favor of Mother Luna. They have no auspices, perhaps because, in their arrogance, they were never offered her blessing.
Pure Tribesと精霊界との関係は、Forsakenとはいささか異なる——Pure Tribesには別の、もっと強力な味方たちがいる。伝説によれば、The Pureの目的は、Shadow Realmの王たちに地上の覇権を取り戻し、新たなPangaeaを築き上げ、人類に精霊王たちの下僕としての分際をいまいちど知らしめること——それこそが精霊のおおいに嘉するところなのだ。The Pureに弱点があるとすれば、Mother Lunaの加護を受けていないということだろう。The Pureにはauspiceがない。傲慢な彼らを母は祝福しなかったからだ。
W:tAの精霊たちはどちらかというと人類やワームの自然破壊で弱っていく被害者、呼ばれないと影界から出てこない、というイメージが強かったのだが、W:tFの精霊たちはアグレッシブだ。ほっとくとどんどん物質界に入りこんでくるばかりか、物質界を征服しようなどという剣呑な連中がいるとは。
The Pure have three tribes: the Fire-Touched, the Ivory Claws, and the Predator Kings.
Father WolfとLunaの間に生まれたワーウルフは9頭。うち1頭はFather Wolfと共に死に、5頭はForsakenとしてそれぞれtribeを興したので、残り3頭がPure tribesの祖というわけだ。計算は合う。
![]()
【Werewolf: The Forsaken Daily, January 21】Gift紹介最後の更新。
Rage Armor (Full Moon ••••)
1ドット、2ドット、3ドット、ときたので当然この日は4ドット。上限は5ドットだから、かなり強力な部類に入るはずだ。
The werewolf gains a point of Armor for every two successes the player rolls, with remainders ignored.
術者が判定で出した成功2個につきArmorが1点増加する。
Cost: 1 Essence
Dice Pool: Stamina + Survival + Honor
Action: Instant
Armorはふつう防具を着ると増えるのだが、持っていないキャラクターは珍しくないし、WoDコアのArmor Chart (p. 170)に載っている防具のArmor値は多くても3/4しかない。しかもDefenseにペナルティがかかるものがほとんどだから、不利益なしで+1されるだけでも嬉しい特性値だ。
仮にStamina 2、Survival 2、Honor 4のUrathaがGauru形態でこのGiftを使ったとしてみよう。
WoDの超常種族としてはあまり高い能力値じゃないが、ダイスプールを計算すると
Stamina 2 + Survival 2 + Honor 4 + Gauru形態によるStamina修正(+2) = 10
合計10個だ。White Wolf Forumの常連Stephenls氏が作成した確率表(右図、クリックで拡大)を見てみると、7割近い確率でArmor+1が出る。実際には10の振り直しが発生するから+2ぐらいは見込めるかもしれない。そもそもGauruには形態修正でArmor 1/1が付くことを考えると、少なくともArmor 2〜3ぐらいにはなる。
件のUrathaがDexterity 2、Wit 3とすると、Gauru形態でDex+1の修正があるのでDefenseは3。これに例えば、ヴァンパイア(Strength 2、Brawl 2)がClaws of the Wild (V:tR p.138)で鉤爪(+1)を生やして殴りかかったら、どうなるか。命中判定のダイスプールは
Strength 2 + Brawl 2 + Claw(+1) - Defense 3 - Armor 2=0
Chance Dieに賭けるしかなくなってしまうのである。もちろんヴァンパイアがVitaeを消費したりVigorを使ったりしてStrengthを上げれば別だが、それにしたってUratha側が「じゃあDodge」といった瞬間Defenseが倍になって実に−8。Willpower1点を消費すれば−2されて−10。Dodgeの代わりにBrawling Dodge Meritを使うなら、Brawlレベルによってはもっとひどいことになる(そしてBrawlを持っていないワーウルフというのも考えにくい)。
ところでこのGift、使ったときの視覚的インパクトも強烈だ。
With a blood-curdling howl to Luna, the werewolf tempers his flesh with the fire of his Rage and renders himself nigh indestructible for a short time. When he does so, his eyes glow the deep amber of the harvest moon, and a faint distortion makes the air around him waver as his inner fire burns close to the surface.
Lunaに向かって血も凍るような咆哮をあげると、ワーウルフの皮膚はRageの炎に鍛えられて鋼のように硬化し、短時間ながらほぼ不死身に等しい体になれる。この間、ワーウルフの瞳は満月のような深い琥珀色に輝き、全身から陽炎が立ちのぼる。内なる炎が体表近くまで燃え広がっているからだ。
![]()
【Werewolf: The Forsaken Daily, January 20】
いままで紹介されてきたGiftはW:tAでも類似の効果を持つものが存在したが、この日の更新ではちょっと変わった能力が登場した。
Echo Dream (Insight •••)
InsightはBone Shadows族のTribal Gift Listsの一つだが、Giftの説明を見るとElodothが使ってもさまになりそうだ。
Werewolves quickly learn that events in the physical world echo in the spirit world, leaving strange psychic impressions. A werewolf who has earned this Gift has gained the ability to sense these echoes, even ones long past. By holding or handling an object, or resting her hand against a wall or tree, the Forsaken can sense spirit echoes of the object or area's recent past. These echoes are couched in the symbolic language of the spirit world but often convey sharper truth than any forensics report might.
ワーウルフになるとじきに経験することだが、物質界で生じた出来事は精霊界にも反響し、霊的な「こだま」を残してゆく。このGiftを授かったワーウルフはそういう「こだま」を、はるかな過去のものであっても、聴きとる能力を得る。小さな物なら手に握るか掌に載せ、壁や木なら手で触れることによって、その物体や場所に最近起きたことが精霊界に残したこだまを感知できるのだ。こだまは精霊界の象徴的言語で聞こえてくるが、しばしばどんな鑑識報告書より明確に事実を伝えてくれる。
いかにも過去や未来を透視するElodothが使いそうな能力だ。最近効果範囲で起きたことを知る、というとW:tAでサイレント・ストライダー族やボーン・ノーア族が使った〔地域知識/Attunement〕があるが、これは土地の精霊と交信して情報を得るものだ。むしろ霊的な痕跡を感知するという点では、V:tMの〔魂跡探査〕やV:tRのThe Spirit's Touchを彷彿とする。とはいえ、「狩り」がテーマのW:tFでは、ワーウルフが持っていても大いに役立ちそうな特殊能力ではある。
This Gift doesn't work on sentient creatures, who generate their own spirit echoes. An attempt to use Echo Dream to read the recent past of a person results in contradictory, nonsensical images.
このGiftは知覚力を持つ存在(sentient creatures)にかけても意味がない。知覚力を持つ存在はみずから精霊界にこだまを発するからだ。Echo Dreamを人間に使って最近経験したことを読み取ろうとしても、矛盾した、無意味なイメージが浮かぶだけである。
sentient creaturesは正直頭の痛いところ。undead creaturesというものがいるWoDでは、うっかりcreatureを「生物」と訳すわけにもいかない。今回は「存在」とごまかしたが、sentientだって問題で、辞書を引けばそりゃあ知覚力とか直覚力とか載っているわけだが、近頃じゃAIBOだって知覚力は持っているのだ(→証拠)。上の「知覚力を持つ存在」だとAIBOだって対象に入ってしまいかねないわけで、それはちょっと、どうかと思うのだが、ここから先は製品版の記述を見るしかない。
![]()
【Werewolf: The Forsaken Daily, January 19】
Blending (Stealth ••)
StealthはHunters in Darkness族のGiftリストに挙がっている。
A werewolf with this Gift may “hide in plain sight,” blending into her surroundings by remaining motionless, even if she isn't directly behind any cover. Casual observers roll Wits to contest the character's roll as a reflexive action; active searchers contest with Wits + Composure as an instant action. If the werewolf wins the roll, she cannot be distinguished as anything other than a landscape feature. (中略)Even the slightest movement is recognized by an observer, negating the Gift.
このGiftを習得した術者は、物影に入らなくてもじっと動かずにいるだけで、景色にまぎれて「姿をくらます」ことができる。特に術者を探そうとする意図がなく術者がいる辺りを見る者は、Witsで術者の判定に対抗判定を行う(この対抗判定は1 reflexive actionとして扱う)。意図的に術者を探そうと試みる者はWits + Composureで対抗判定を行う(この対抗判定は1 instant actionとして扱う)。術者が対抗判定に勝ったら、術者の姿は周囲の風景に溶けこんで見分けがつかなくなってしまう。(中略)少しでも動けばこのGiftの効果は破れ、姿が見えてしまう。
この記述ですぐに思いだすのは、W:tAのラガバッシュ2レベル授け〔隠れ身〕だ。
術者がじっと動かずにいる限り、いかなる感覚、精霊、監視装置も術者の姿をとらえられない。(中略)術者の〈敏捷〉+〈隠密〉で判定する。(中略)能動的に術者を見つけようと試みるなら、〈知覚〉+〈警戒〉で判定し、成功数で術者を上回らねばならない。— 『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』日本語版 p.153
Blendingのほうも判定は「Wits + Stealth + Cunning」だから似通っている。
WoD2.0ではVampire、Werewolf、Mageのディベロッパーが定期的に集まってクロスオーバー時に問題が出ないよう設定を調整しているらしいが(すると1.0時代は……)、次の一文はその打ち合わせの成果かもしれない。
If a supernatural power of observation is used to find the werewolf, successes rolled to activate that effect must exceed those rolled for this Gift.
超常能力を用いて術者を探すなら、その能力の発動判定の成功数が、術者がこのGiftを発動したときの判定の成功数を上回っていなければ、術者の隠れ身を見破ることはできない。
![]()
【Werewolf: The Forsaken Daily, January 18】
Two-World Eyes (Crescent Moon •)
これまでW:tAの宿月の授けに換わるものはAuspice Abilityだと思われてきたが、この一行でauspice専用Gift Listがあることがはっきりした。
Although they're creatures of two worlds, the Uratha can exist fully in only one or the other. They can look from one to the other or cross the boundary that separates them, but doing so is still an all-or-nothing proposition.
二つの世界の申し子とはいえ、Urathaはどちらか片方の世界にしか存在できない。片方の世界からもう片方を覗いたり、二つの世界を隔てる障壁を越えて行き来したりはできるが、それもどちらかの世界で活動する能力を犠牲にしてのことだ。
これはおおむねW:tAでも同じで、ガントレットを透視すればいま居る世界での知覚をすべて犠牲にしなければならなかった。片方の世界にいながら別の世界に干渉するには授けや霊宝を必要とした。
Ithaeur, however, can peer across the line between worlds without sacrificing their perception of either. In one eye, the werewolf sees the physical world, while in the other eye, she sees what happens in the corresponding area of the Shadow.
しかしIthaeurはいまいる世界を知覚する力を失うことなく、世界の境を透かし見ることができる。片目で物質界を見、そのShadow Realm側で何が起きているかをもう片方の目でとらえるのだ。
居ながらにして別世界を透視することを容易にする点では、W:tAのシーアージ3レベル授け〔界渡りの目〕によく似ている。ただ、現在の世界での知覚を失わないあたりは便利だろう。なにしろW:tAでは、精霊界を覗いている間物質界で悪口を言われようが背中に落書きされようが、負傷段階にダメージが入らないかぎり気づかなかったのだ。
The eye that sees the world that the werewolf does not currently inhabit films over with the deep indigo of the night sky, lit by pinpoints of starlight.
術者が現在存在していない方の世界は、星明かりの夜空のような深い藍色の膜がかかったように見える。
こういうちょっとした演出効果が入っていると思わずとってみたくなるんですな。
Cost: NoneAttribute + Skill + RenownというのがどうやらGift発動判定の基本形のようである。
Dice Pool: Wits + Occult + Wisdom
Action: Instant
先日の推測にあてはめてみると、このGiftは1ドットでWisdomを使うので、auspiceがIthaeurでPrimary Renownに1つでもWisdomがあるか、Wisdomに1ドット割り振っていれば習得できる、ということだろうか。
![]()
【Werewolf: The Forsaken Daily, January 17】
周回遅れになってしまったが、1月17日に公開されたWerewolf: The Forsakenキャラクターシートの話をしようと思う。
キャラクターシートはWhite Wolf OnlineのDownloadsコーナーからダウンロードできるが、表示にAcrobat Reader 6以上が必要だ。また私のマシン環境(Mac OS 10.3.7)では、Acrobat Reader 6.0.3a(1/28時点で最新バージョン)を使用しても、印刷時に1ページ目の文字が欠けてSkill名などがまったく印刷できない問題が生じている。
(Windows環境では未確認。人柱求む。)
幸い、McGone氏が古いAcrobat Reader 5でも表示できるバージョンを公開しており、こちらは正常に印刷できた。内容は公式サイトのものと全く同じなので、公式サイトで落としてきたシートが表示・印刷できない人は試してみるといいだろう。
さて内容のほうを見てみよう。
真っ先に目を惹くのは、キャラクターシート左上に16マス(!)並んだHealth欄だ。WoDコアとV:tRではどちらも12マスなので、ずいぶん多く感じられる。
常人のHealthは平均6〜7で、10を超えることはまずないし、ヴァンパイアも似たようなものだが、MeritやDisciplineで増える可能性があるので2つ余分にマスを設けているのだろう。ワーウルフはGauru形態でHealth+4の修正がつくため、さらに4マス入り用になるわけだ。Stamina5のキャラクターがGauruに変身すると、じつにHealth14に達する。常人なら2回は死んでいるダメージに耐えうるわけだ。
(もちろんStamina5のヴァンパイアがResilience5を発動すればHealth15になるのはわかっているが、今日はW:tFの話ということで勘弁ねがいたい。それに初期経験点ゼロでもStamina5のワーウルフは作成可能だが、Stamina5、Resilience5のヴァンパイアは不可能だ)
EssenceはV:tRのBlood Poolと同じ位置にある。初期値も同じく1d10で決めるのかと思ったら、シート下端の説明に
Essence=Harmony
Starting Harmony=7
とあって、一律7点でスタートらしい。これが上限なのか現在値なのかはわからない。
Primal Urgeは1点からスタート。ヴァンパイアのBlood Potencyに対応する能力値なのでまあこれは予想範囲内。経験点で上昇させてゆけるのだろう。
ところでWoD2.0で超常種族のキャラクターを作るには、まず人間のキャラクターを作ってからTemplateと呼ばれる超常種族固有の特性値修正を加えていくわけで、V:tRではclanによって特定のAttribute(能力値)に+1のボーナスがつく(例:VentrueならResolve+1)。
これがW:tFでは
Auspice: choose 1 free Skill Specialty
となっている。どの分野のどの技能にでも設定できるのか、それとも選んだauspiceによって制限があるのかはわからないが……
Renown and Gifts: 1 for auspice, 1 for tribe, 1 of your choice
おそらくtribe紹介で出てきたPrimary Renownというのがここで登場するのだろう。未確認情報だがauspiceにもそれぞれPrimary Renownがあるらしいので、選んだtribeでPrimary Renownに指定されたRenownに+1、auspiceのPrimary Renownに+1、あとは自分の好きなRenownに+1、という意味かと推測する。
Giftの修得システムについては1/18の更新で多少明らかになった。
Gifts are grouped into lists — thematic series of Gifts ranked from • to •••••. Unlike Kindred Disciplines, the earlier Gifts in a list are not requisite to learn later Gifts. Werewolves do have an easier time learning Gifts in lists they have an affinity for (determined by tribe and auspice) and also need to attain sufficient Renown to earn them.
Giftはいくつかのリストに分かれている。リストとは、一つの物事に関連するGiftを、•から•••••まで階級分けして並べたものだ。KindredのDisciplineと違って、まず低レベルのGiftを全部覚えないと高レベルのGiftを覚えられない、ということはない。ワーウルフは自分が適性を持っているリスト(tribeとauspiceで決まる)のGiftなら比較的容易に習得できる。また教わる資格があると認められるだけのRenownを稼いでおく必要はある。
— Werewolf: The Forsaken Daily, 1/18 update
この日の更新で、各auspiceに専用Giftリストが存在することは明らかになった。また各tribeにはTribal Gift Listsというものが3つずつ指定されている。これらが「適性を持っているリスト」ということになるのだろう(V:tRでいうならClan Disciplineだ)。つまりUrathaは作成時にauspiceリストから1つ、Tribal Gift Listsの3リストの中から1つ、さらにそれ以外のリストから1つ習得できるというわけだ。V:tRでもDisciplineは3ドット割り振りで、うち2ドットは必ずClan Disciplineに、1ドットはそれ以外に割り振ってもよい、ということになっている。
Giftの発動判定にはRenownのいずれかがダイスプールに要求されるので、そのRenownレベルが、習おうとするGiftのドット数に達していれば(そしてそのGiftが習得可能なGift Listに入っていれば)習得できますよ、ということだろう。
auspiceにもPrimal Renownがあると仮定すると、tribeの組み合わせによっては一つのRenownが2レベルになることはありうる話だ。1点は自分で選べるから、いきなりHonor3というキャラクターも作れないわけではない。例えば1/20の更新で紹介されたEcho DreamはInsight3ドットで、判定にHonorを使うので、初手からいきなり習得できてしまうわけだ。
これはW:tAより確実に良くなった点だと思う。というのも、W:tAの悲しいところは、基本ルールに忠実にキャラクターを作ると、2レベル以上の授けは絶対に修得できない、という点だったからだ(授けは2レベルからが面白いのに!)。V:tMだと一芸に徹するつもりがあれば5レベルの訓えを修得することすら可能なのに、W:tAの1レベル授けは似たり寄ったりなうえにありがたみもイマイチで、隣の芝生が青く見えたものだ。(サプリメントを導入すれば少しはマシになるのだが、それにしても部族によって実用度の差が激しかった)
ただ、V:tRのように単純にドットを割り振ったらすむというシステムではないので、初心者がやや混乱するかもしれない、とは思う。とりたいGiftのためにtribeやauspiceを調整する、というマンチキンも発生しそうだが、そんなものはW:tA時代からいたことだし。
右欄で目立つのは、Totemの能力値を書く欄がきちんと用意されている点。Influenceという特性値にドットを書く欄があるのが目を惹く。これがシステム上どのように作用してくるのか興味津々だ。いやもちろんW:tAでもパック・トーテムは具体的な能力を持ち、あまつさえ経験点で成長させることすら可能だったのは事実だが、ふだんどこにいて、どうすれば接触できて、どこまで力を貸してくれるのか、という点についてはST裁量に任されていた。
なんだか色々夢を見すぎている気もするが、まあどうせあと1ヶ月のことだ。
![]()
このBlogをFirefoxで閲覧するとCSSが読み込まれないという不具合を解決しました。
Macintosh用Firefox1.0で正常に表示されることを確認しましたが、Win/Linux版Firefoxをお使いの方で不具合が続く場合はコメント欄でお知らせください。
結局cssの文字コード指定のミスだったわけで、今の今まで気づかなかったとは。
![]()
【The Generator Blog】
» Dr. Unheimlich's Disease Registry
医者にかかるほどのことではないが常に体の不調を抱えている人というのがいるだろう。
病院に行っても検査料を取られただけで「大丈夫、病気ではありませんよ」と帰されるような人だ。「Dr. Unheimlich's Disease Registry」はそういうよく分からない不調にオリジナルの病名を付け、あなたを世界に一つしかない症例の持ち主にしてくれる冗談ジェネレーターだ。
ページ右端の「 ...and enter your name:」の下に名前を入力し、「place body part here」という白い四角に体の調子の悪い部位を当て(特に自覚症状がないときは舌でいいらしい。むろんどこも当てなくったって動作するのは言うまでもない)、Diagnose(診断)ボタンを押すと病名を教えてくれる。
私の名前でやってみたらこうなった。
| Doctor Unheimlich has diagnosed me with Professor's Lurgy | |
| Cause: | psychological (病因:心因性) |
| Symptoms: | foot swelling, occasional guilt, frequent knee pain, ectoplasm (症状:足の腫れ、時々の罪悪感、頻繁な膝の痛み、エクトプラズム) |
| Cure: | drink lots of water (治療法:大量の水を飲むこと) |
無作為のでっちあげとわかっていてもぎくりときた。というのも5年前に原因不明の足の腫れで歩行困難になり、医者も首をかしげる中通院するはめになったからだ。
……思わずミネラルウォーターの大瓶をケースで買ってしまいそうになる。
それにしても最後の「エクトプラズム」というのはなんなんだ。エクトプラズムを吐くのか。それは病気なのか。
![]()
【WolfSpoor】システム変更のため閉鎖されていたDriveThruRPG.comが復活したようだ。
ここから購入できるPDFは違法コピー対策にプロテクトがかかっているのだが、従来のDRMプロテクトは10日に10回しかコピー&ペーストできない、バックアップが面倒くさい、などユーザーからまことに悪評高かった。そこで各出版社に交渉して、印刷するとページ下に小さく透かしが入る以外はふつうのPDF書類として扱えるウォーターマーク・プロテクトに切り換えた、ということらしい。
さっそくサンプルとして無料ダウンロードできる『Morrick Mansion』を落としてみた。
従来のDRM形式のPDFは、Adobe Acrobat Readerを通してダウンロードしたり開いたりバックアップをとる必要があった。新しいウォーターマーク形式のPDFは、Webブラウザで直接ダウンロードできる(高速ダウンロードツールは使わない方が無難)。Acrobat Readerでふつうに開けるし(ただしMac OS Xのプレビューで開くと画像が表示されない障害があった)、CD-ROMにも焼けた。印刷も従来どおり枚数無制限だが、ページの下隅に小さく購入者の名前が挿入されるためちょっと恥ずかしい。その他は通常のPDF書類とまったく変わらないようだ。
なによりすばらしいのはテキストデータのコピー&ペーストが無制限になったことだ。
絶版本や新作が安く瞬時に手に入るのでDriveThruRPG.comをよく利用するのだが、テキストをパソコンで瞬時に検索できるのは便利でも、いざ引用しようとコピーするたびに
この文書ではあと○回のコピーが許可されています。対象期間は10日間です。操作を続行しますか?
という鬱陶しいダイアログが現れ、しまいには回数制限一杯になって本文を横目に手で打ち込み直さねばならないことがずっとばかばかしくてしかたなかった。今回の仕様変更はとてもうれしい。
「もう旧形式で購入しちゃったよ」という人には、同じ本の新形式PDFを無料ダウンロードさせてくれるようだ。ただし新形式へのコンバートが終わっていないものも多く、コンバート終了と発表されているものもダウンロードできないなどトラブルが起きている模様。
いずれにせよWhite Wolf製品のコンバートはかなり後回しになる様子なので、システムが安定するまでしばらく様子を見たほうがよさそうだ。
![]()
【White Wolf Forums】去年の暮れ頃から「年明けに出る」という噂のW:tFデモクロニクルだが、執筆担当のPhilippe R BoulleがForumで「予定が遅れているが近日中に公開される」と述べている。
Philippeによれば、デモクロニクルは全5部構成になるようだ。
![]()
【White Wolf Retail Info】Retail Downloadの「All May New Releases」からダウンロードできる。4〜5月発売予定のWoD製品では唯一の新顔。名前のとおり、ghoulに関するルールを大幅に拡張するサプリメントになるようだ。
目玉はghoulをプレイヤー・キャラクターとして使用できるようになる拡張ルール。ghoulの肉体や心理に関する考察、ghoulをPCやNPCとして使用するための指針、シナリオフックなども盛り込まれるようなので、ghoulで史劇をやるつもりがなくても読んでいて損はなさそうだ。
興味深いのは関連サプリメントとして『Nomads』が挙げられていること。たしかに『Nomads』には放浪ヴァンパイアにとってghoulが重宝だという言及があるのだ。
independent ghoulやghoul familyを扱うルールも追加される。旧V:tMに登場したような決まった主人を持たない独立グールや、生まれたときからグールであるレヴナントみたいなものだろうか? ghoul familyについてはどうやら自作ルールが載るようなので、PCが自分のghoul一族を持つのも夢ではない。
特に興味を引く一文はこれ。
Vitae-fed plants known as mandragora
Vitaeを吸わせて育てた植物、マンドラゴラ
植物グールである。
![]()
【White Wolf Retail Info】『Lancea Sanctum: The Spear of Destiny』はV:tRに登場するcovenantの1つ、Lancea Sanctumを解説するサプリメントのようだ。covenant特有の慣習、儀式、歴史や秘密、構成員の世界観などが紹介され、STだけでなくLanceaのキャラクターを演じるプレイヤーにもいい参考資料になりそう。
追加データは、bloodline、Theban Sorcery ritual、Lancea専用の新Disciplineが載るらしい。Theban Sorceryは基本ルール掲載のものだけでもかなり格好いい(そして強烈な)ものが多かったので、どういう魔法が追加されるか気になるところ。
チラシには4月発売予定とあるが、公式サイトの発売予定表にあがっていないところを見るに、さらに遅れる可能性はありそうだ。
The White Wolf LiveJournalによれば、この製品は現在レイアウト作業に入ったとのこと。ちなみに、WoD2.0シリーズの例に漏れず凝った装丁になるらしい。
そうなると気になるのが価格だが、V:tR基本ルールと同額の34.99ドル。全224ページということはWoDコアルールとほぼ同じ厚さである。このボリュームの中にいったいどれだけの情報が詰め込まれるのか楽しみだ。
![]()
【White Wolf Retail Info】小売店向けPDFチラシに4月発売予定分と5月発売予定分が追加された。といってもWoD2.0関連は3月以前から予定がずれ込んでいる製品ばかりだが、当時紹介しそびれたこともあるのであらためて内容を拾っておく。
さて『Hunting Ground: The Rockies』は4月11日発売予定(本日時点)になっている。すでにWhite Wolf Quarterly (2005 Winter)にも特集記事が載った(参考記事:回転劇場日記|Hunting Ground: The Rockies)。
これはコロラドのロッキー山脈を舞台とするW:tF用地域資料集で、NPCや背景設定はもちろん、多数のストーリーフックとSTに役立つTipsが掲載されるとのこと。
セールスポイントのひとつに
Expands enormously on the basic Rockies setting material provided in the Werewolf rulebook
Werewolf基本ルールで提供するロッキー山脈の舞台設定を大幅に拡充する
とあり、V:tR基本ルールにサンプル都市としてニューオーリンズの基本的な設定が情報が掲載されたように、W:tF基本ルールでもロッキー山脈がサンプル舞台設定として提供されるようだ。『Rockies』のほうでは
as well as a long look at the spiritscape of the region.
という点に期待したい。精霊界側がどんなところなのか描写に頭を悩ませるのはいやだしなあ。
また入門用にすぐ遊べるサンプルシナリオが1本付属する模様。
The White Wolf LiveJournalによれば、この製品は現在Ethan Skempがディベロップ中とのこと。ちなみにPDFチラシのクレジットは
Developers: Ethan Skemp and Matthew McFarland
MattはWoDコアでは単独ディベロッパーをつとめ、V:tM系列製品のクレジットにもたびたび登場するので、どうやらWoD2.0全般の担当ディベロッパーをやっているようだ。
![]()
» The White Wolf LiveJournal Community
White Wolfスタッフが運営するLiveJournal(はてな日記に似たブログシステム)ができたらしい。公式サイトの左サイドバーにひっそりリンクが増えている。
ここにJustinがせっせと新作のできぐあいを投稿している。
(注:以下はWhite Wolfの公式発表ではない。発売予定の製品の内容については、今後変更されたり、製品そのものが発売中止になったりする可能性もある)
![]()
【werewolftheforsaken.com】今回はauspiceの起源神話をとりあげる。1月10日〜14日にかけて、各auspiceの紹介と並行して連載されたものだ(原文)。
この物語はUrathaたちが自らの種族の父であるFather Wolfを殺したところからはじまる。父殺しの経緯については以下のページに詳しい。
さてFather Wolfを殺したUrathaたちであるが、今度は父の力を誰が継ぐかで内輪もめをはじめる。衰えた父に代わって敵と戦うための父殺しだったはずなのに、その敵をほったらかして同族どうしが殺し合いである。これじゃFather Wolfも浮かばれない。
Blood fell on the earth as the fighting grew fiercer, and Mother Luna wept to see it.
争いが激しさを増すにつれ大地は血に染まり、それを見てMother Lunaは涙を流した。
— Werewolf: The Forsaken Daily (January 11 update)
お母さんも泣いてます。しかし彼女にとってUrathaは夫を殺した憎い仇でもある。ほうっておけば殺し合いで自滅しそうな不肖の息子たちを、Lunaはいったいどうしたか。
At the behest of Luna, Lunes from the five choirs descended. They told us that although Father Wolf's full power was too great to be held by any single being limited by flesh, each of us could inherit an equal share of his duties.
Lunaの命令で、5つのchoirからLuneたちが降臨した。LuneたちはUrathaにこう教えた。Father Wolfの力は膨大で、肉体に縛られた生き物ひとりに担いきれるものではないから、Uratha全員で等しく分かち合うのがよかろう、と。
— Werewolf: The Forsaken Daily (January 12 update)
力をどう分けるかでUrathaがまた揉めだしたらたまらないと思ったのかどうかは知らないが、Luneたちはなにかと面倒を見てくれる。さすがpatron spiritsである。
They coaxed forth memories of Father Wolf's five roles — warrior, visionary, judge, wise man and stalker — and the magics that Father Wolf used in each of those roles. From these wisps of memory, the five lunar choirs taught each Uratha to adopt one of Father Wolf's five roles.
LuneたちはFather Wolfが持っていた五つの役割——戦士、予言者、裁判官、賢者、斥候——の記憶と、それぞれの役割を果たすために使っていた魔法とをUrathaに分かち与えた。そうしてUrathaひとりひとりにFather Wolfの五つの役割を一つずつ割り当てたのである。
— Werewolf: The Forsaken Daily (January 12 update)
もちろんそれぞれ素質の向き不向きはあったが、そんなことはMother Lunaが空の上からお見通しだ。今回はひとまず適材適所におさまったが、Urathaの子孫たちがまた役割のとりあいで揉めては困ると思ったのか、Lunaはこう言いわたす。
She promised to give an obvious sign to future generations of Uratha, so that every werewolf would know what his role would be.
LunaはUrathaの未来の子孫にも果たすべき役割がわかるようにはっきりした印を見せると約束した。
— Werewolf: The Forsaken Daily (January 12 update)
以来こんにちに至るまで、新たなUrathaがFirst Changeを迎えるたびに、Lunaは月の形でそのUrathaがどの役割に向いているか教えてくれる、というわけだ。
しかし初めにもちらりと述べたが、Lunaは我が子とはいえ夫を殺したUrathaに恨みもあるのだ。
Luna herself cried out in anguish and betrayal, cursing all the children she had ever borne. That curse would never be fully lifted.
Lunaさえも悲憤のあまり、自ら産んだ子らすべてを呪って慟哭した。その呪いはけっして完全に解けることはないだろう。
— Werewolf: The Forsaken Daily (November 18 update)
呪っておきながら助け船を出すのはどういう心理だろう。いろいろな説があるらしい。
しかしながらUrathaの結論は
We don't know. Nobody can know her mind.
とそっけない。
女心ならぬ、Lunaの心と秋の空は予測の付かぬものである、というのがUrathaのとらえかたのようだ。
ところで、pure tribeのワーウルフはauspiceの影響を受けないらしい。
Every one of us — save the heretics who call themselves "pure" — experiences his First Change under Luna's watchful eye.
我々は皆——「pure」と自称する異端者どもを除いて——Lunaが見守るなかFirst Changeを迎える。
— Werewolf: The Forsaken Daily (November 18 update)
この一文については公式フォーラムで色々な憶測が乱れ飛んだ。
今週のGiftについてのPreviewが終わると、残りは実質5週間。おそらくテーマは5つ用意されているだろうが、その中にpure tribeに関する言及は入っているのかどうか。
![]()
【werewolftheforsaken.com】Irrakaは新月のauspice。The Stalkerなどという別名を持ち、隠密行動を得意とするが、もちろん他人につきまとって気持ち悪がられるのが役目というわけではない。
When Luna cannot be seen at all, then the Irraka hunt. The Irraka are the scouts and stalkers, the cunning hunters who elude the worst threats only to strike at those threats' vulnerable spots from behind.
Lunaが全き闇に隠れたら、Irrakaの狩りの始まりだ。Irrakaは斥候にして隠密、強敵から逃げると見せかけて背後から急所を刺すような、機転のきく狩人である。
W:tAのラガバッシュとよく似ているが、ラガバッシュにつきまとっていた「悪戯者のトリックスター」という印象を極力抑えた表現が使われている。
They ply their wits socially as well, testing the dedication of other Forsaken to their packs, their tribes and the Oath of the Moon. The Irraka are forever on the boundary, sometimes stalking the borders of their pack's territory, sometimes wandering the boundaries between Uratha and human society.
この機転を他のForsakenに向けて、packやtribeやOath of the Moonへの忠誠を問うこともある。時にはパックのなわばりの周りを忍び歩き、時にはUratha社会と人間社会の境を行き来する。永遠に境界にたたずむ者、それがIrrakaなのだ。
部分的にElodothを思わせるが、Auspice Ability: Pathfinder's Senseはやはり斥候の本領発揮。IthaeurのPreviewのときにも書いたが、精霊界でもちゃんとこのauspiceならではの役目があるあたりがW:tAとの違いだろう。
As scouts for the Forsaken, the Irraka have an easier time recognizing spirit influence. Irraka receive two bonus dice on the roll to look from one world to the next or to perceive ephemeral spirits or on the roll to determine in which direction a locus lies while within its area of influence.
Forsakenの斥候役であるIrrakaは、誰よりもたやすく精霊の痕跡を見分ける。ひとつの世界から別の世界を見る、又はephemeral spiritsを感知する、又はlocusの影響圏内にいる時そのlocusの方向を感知する際の判定において、ダイスプール+2の修正を得る。
ここで気になるのは「Twilight Projection (Dominate5; V:tR p.123)で幽体離脱したヴァンパイアを、Urathaは見ることができるのか?」という点だ。
Twilight ProjectionはV:tMの〔幽体離脱/Psychic Projection〕をWoD2.0に移植した、といっていいような能力だが、〔幽体離脱〕の能力説明を見ると、肉体を抜け出したアストラル体はやれアストラル界(astral plane)にいるとか、ふつうは半影界(Penumbra)にいるとか、判断に苦しむことが書いてあるのだ。とどめに、他のWoDシリーズに詳しい人への注記として
the "astral plane" to which the vampire travels is a reflection of the Umbra in general, not one specific level.
— Vampire: The Masquerade (Revised Edition)ここで言う“アストラル界”とは影界一般を指しており、どれか特定のものではない。
— ヴァンパイア:ザ・マスカレード日本語版
とわざわざ書いてある。V:tM以外を知らない人のためにいちおう説明しておくと、他のWoDゲームの世界観では、影界はいくつかの領域に分かれており、影界を自由に行き来できる種族といえどもふつうは入れなかったり、見ることすらできなかったり、そもそもそのゲームでは存在していなかったりする領域があるのだ。
「アストラル界」がその領域すべてを包括した影界を指すとすると、幽体離脱したヴァンパイアが、他の種族が見たり入ったりできる領域に必ずしもいるのかどうかも怪しくなってくる。
たしかにルールブックには、通常は他のゲームで半影界と呼ばれる領域にとどまっていると書いてあるのは事実だ。しかし「さらに遠くの精霊界へ旅することもできる」とも書いてある。それがワーウルフの言う暗影界(Dark Umbra)なのかメイジの言う星影界(Astral Umbra)なのか、はたまたメンブレインの彼方の深影界(Deep Umbra)なのかわかったものではない。
そんなところをうろうろしている幽体は、ガントレットを透かしたぐらいでは見えないだろう。
さて、来週の、というか今週の更新はいよいよGiftである。公私共に多忙のためついに周回遅れとなってしまったが、修羅場も明けたので遅れをとりもどすべくがんばるよ。
![]()
【werewolftheforsaken.com】Ithaeurは三日月の下でFirst Changeを迎えたワーウルフだ。別名Spirit Masterと呼ばれるのは、
The children of the crescent moon are the occultists of the Forsaken, those who learn the secrets of mastery over the spirits.
三日月の子らはForsakenの呪術師で、精霊たちを支配する秘儀を心得ている。
W:tAで三日月のauspiceだったシーアージも精霊界の専門家で、その役割は祭司、精霊との交渉人、治療者、精神的指導者、霊媒、呪術師、予言者、密偵、隠秘学者……と実に多岐にわたった。しかしW:tFでは、精霊との交渉に関してはElodothが、予言やヴィジョンに関してはCahalithが、そして精霊界の偵察に関してはIrrakaが、名実ともに専門家になったため、Ithaeurの負担はシーアージよりずっと軽くなったのではないだろうか。
Where an Elodoth sways a spirit with sophisticated reasoning that appeals to its very nature, an Ithaeur decisively binds it through magic or strikes at its ban. Ithaeur cannot walk away from the shadowy terrors of the Shadow Realm, and they strive to master those spirits who would as soon destroy an Uratha as bandy words with it.
精霊を意のままに動かすには、Elodothなら心を揺さぶる巧みな説得を用いるところだが、Ithaeurはまず魔法で呪縛したりbanにつけこんだりするだろう。Shadow Realmから忍び寄る脅威が避けられないなら、せめて制御できるようになろう、というのである。なにしろその手の精霊は、呪文で縛られていなければたちまちUrathaを滅ぼしかねないのだ。
どのauspiceにも精霊を相手にする時の役割がちゃんとある、という点はW:tAからの大きな変化だと思う。いまや問題はワームではなく、精霊だ、ということだろう。
(こういう書き方をすると語弊があるが、W:tFとW:tAは時間軸上なんのつながりもない。パラレルワールドですらない)
ところで、IthaeurのAuspice Ability: Ritual Masterは説明がちょっと寂しい。
Ithaeur purchase the Rituals trait and rites at reduced experience cost.
たったの一行である。これ以上説明しようがないのはたしかだが、他のauspiceと見比べるとどうにも不遇感が漂う。せめてriteが魅力的であることを祈るばかりだ。
![]()
【werewolftheforsaken.com】Elodothは半月の夜に初めて変身したワーウルフだ。又の名を「The Walker Between(狭間を歩む者)」。W:tAのフィロドクスと同じく、対立する者の間をとりもつ役回りである。
They take their role as the bridger of gaps very seriously and many spend half their time in each native form, experiment with sexual partners of either gender or otherwise deliberately choose to walk in two worlds.
Elodothは異なるものの橋渡し役という自らの使命をきわめて責任重大なものととらえ、人として過ごす時間と狼として過ごす時間が等しくなるようにしたり、どちらの性別の相手とも性体験を積んだり、あえて二つの世界を行き来したり心がけていることが多い。
日頃から経験や視点が偏らないような生活習慣を保っているのは立派なことだと思うが、sexual partners云々の言及からElodothについて下品な偏見が広まらないことを祈る。WoD2.0はおとな向けのゲームであるらしいので、おとなのプレイヤーはこういうことにいちいち反応しないのだろう。
This ever-changing perspective gives Elodoth unique insight into the other auspices. As a result, Elodoth are trusted as judges and arbiters throughout the Forsaken territories and lead negotiations.
主観にとらわれないため、Elodothは他のワーウルフに対して客観的な意見を述べることができる。というわけで、Forsakenの間では頼れる裁定者、仲裁者として、交渉事をとりしきっている。
Many Elodoth believe they understand Luna better than other Uratha do, so they're the ones most often nominated to stand in judgment over violations of the Oath of the Moon, Luna's sacred law.
LunaのことならUrathaの誰よりもよく知っている、としばしば自負するだけのことはあって、ことOath of the Moon——Lunaの聖なる掟を破った罪を問う裁判では、裁判官に指名されることが最も多い。
Oath of the Moonについてはここで名前が出てきただけで、いまだ説明がない状態だが、推測するにW:tAの《唱い掟/Litany》に相当するものではないだろうか。
White Wolf Quarterlyで、人肉や狼肉を食うことを禁じる戒律がUrathaの間にあることが明らかになったが、人肉食の禁止は《唱い掟》にもうたわれている。《唱い掟》はガルゥの最も基本的な慣習法ではあるが、彼らの「大いなる母」であるガイアが定めたともいわれる。Oath of the MoonもUrathaの族母たるLunaが定めた(あるいは、Lunaに誓った)掟っぽいあたり、どことなくガルゥと《唱い掟》の関連をほうふつとするのだ。
W:tAでは三日月生まれにお任せだった、精霊との交渉にもElodothは活躍する。
They are also excellent diplomats where the fickle and hostile spirit world is concerned.
精霊界の気まぐれで敵意に満ちた住人との交渉にも、うってつけの適任者だ。
これをただ説明するだけでなく、Auspice Ability: Spirit Envoyによってルール上も有利にしているのがすばらしい。
An Elodoth automatically gains two dice to any Empathy, Expression, Persuasion or Politics roll made to negotiate with spirits. This bonus does not apply to rolls made to threaten or bully spirits. The Elodoth is expected to offer the proper words and appeasement, demonstrating his ability to perceive the issue from the spirit's side as well.
Elodothは、精霊との交渉におけるEmpathy、Expression、Persuasion、Politics判定の際、自動的にダイスプール+2の修正を得る。この修正は、脅迫や暴力で精霊に言うことをきかせようとする場合には適用しない。精霊の立場を察することができるという長所を生かし、言葉を選んで穏便に話しあうのがElodothの役回りだからだ。
W:tAではとかくワームの下僕を殴り倒すのにかまけて精霊との交渉はなおざりにされがちだった。授けの修得、霊力の補充、ケルンの維持、など、設定上は精霊と交渉する機会はたくさんあるのだが、ルール面があまり整備されていない上に、精霊との交渉や力を借りる代償について詳しい『Axis Mundi』がRevised対応されないまま絶版入りしてしまい(現在ではDriveThruRPG.comでPDF版が有料ダウンロードできる)、ロールプレイしようにも何をどうやったらいいのか、ストーリーテラーも悩みがちだったのだ。
(のちに『Werewolf Storytellers Handbook (Revised)』などに一部が再録されたが、ほんの十数ページ分の記事にすぎない)
Auspice Abilityはauspice Giftに代わるものだと思っていたが、公開されたキャラクターシートを見ると、auspiceにも修得可能Giftリストが設定されているようだ。フィロドクスの授けはどちらかというと「真実を見極める」審判として役立つものが多かったが、Elodothはどうなるだろうか。
![]()
【werewolftheforsaken.com】Cahalithは隆月の下でFirst Changeを遂げたワーウルフ。
The Cahalith is a storyteller, vision-quester and lorekeeper among the People. If the gibbous moon is "pregnant," the Cahalith who reflect that moon are pregnant with ideas, emotions and creative energy.(中略) Cahalith also know many epic howls and histories.
Cahalithは狼びとの語り部、幻視者、歴史家である。隆月を妊婦のはちきれそうな腹に見立てるならば、ひらめきや感性、創造力ではちきれんばかりのCahalithはまさに隆月の化身だ。(中略)また数多の伝説や歴史に通じている。
ちなみに「隆月」という言葉はW:tA日本語版でgibbous moonの訳語として使われているが、たいていの英和辞典でgibbous moonを引くと「凸月」としか書いてない一方、国語辞典で「隆月」を引いても出てこないところをみると、どうやら翻訳者の造語のようだ。
このレビューを書くにあたり、せっかく定訳があるならそれを使おうとも思ったのだが、5つの月相を表す言葉を並べてみると
凸月だけ妙に字面が浮いてしまうのだった。読みは「とつげつ」だから声に出すぶんには格好悪くないのだが、周知のごとく凸には「でこ」という読み方もあり、うっかりすると「でこつき」と間違えられてしまうかもしれない。それはいやだ。
もっと字面の格好良い定訳はないものかと色々調べたが、どうやら「凸月」は天文用語として定着しているようだ。かろうじて中国語で「張弦月」という表記を見つけ、たしかに字面は恰好良いのだが、定訳として採用できるほど普及した呼び名でもないようだし、読みあげたときに他の月相との釣り合いがよろしくない。
いっぽう「隆月」はgibbousに「隆起した」という意味があることも考えるとそれほど突拍子もない造語ともいえず、他の月相名と並んだときの字面や響きの釣り合いもまあ凸月よりはましだ。
そういうわけでW:tFのgibbous moonに関しては、当面W:tA日本語版にならって「隆月」と訳すことにする。
Cahalithに話を戻そう。古い伝承を語り継ぎ新しい伝説を創り出す、芸術的霊感に恵まれたストーリーテラー、という点ではW:tAのガリアルドと同じだが、ガリアルドがアーローン(満月)に次ぐ戦闘職だったのに対し、Cahalithはぐっと神秘的色彩を増している。
They are the visionaries of the Forsaken, frequently lost in reveries that echo the distant past or chasing faint glimpses of the future. As the moon waxes toward full, a Cahalith looks to the next night; as it wanes, she glances into the past.
CahalithはForsakenの予言者で、しばしば忘我の境地に陥っては過去のこだまや未来の先触れを幻視する。月が満ちゆくときには未来を予見し、欠けゆくときには過去を垣間見る。
シーアージ(三日月)の幻視者的な部分をとりこんだ形になっているのだ。公式NPCのCahalithであるDoomwiseも予見者として紹介されているから、語り部よりもむしろ予言者のほうがメインの役割なのかもしれない。実際、Auspice Abilityも「Prophetic Dreams」である。
Once per story, the player may ask the Storyteller for a dream of prophecy, providing some clue about the challenges facing the Cahalith. The Cahalith must sleep for at least four hours in order to dream of the future. The dream is always veiled in symbolism that the character must interpret. In addition, the Cahalith automatically gains one die to any Occult rolls made to interpret omens or solve occult riddles.
Cahalithのプレイヤーは、1 storyに1度だけ、ストーリーテラーに対して、自分のキャラクターに予知夢を見せるよう要求できる。予知夢にはキャラクターがこれから出会うことになる試練についての手がかりが含まれている。予知夢を見ようとするCahalithは4時間以上の睡眠を取らねばならない。予知夢は常にさまざまな象徴に彩られた謎めいたもので、それが何を意味しているのかは解釈の必要がある。なお、予兆の解釈またはオカルトに関する謎解きを試みるOccult判定において、Cahalithは無条件でダイスプール+1の修正がある。
プレイヤーからストーリーテラーに「行き詰まっているからヒントをくれ」とは面と向かって言いにくいものだから、ルール上の権利として規定されているのはありがたい。ストーリーテラーにとっても、ゲームの雰囲気を壊さずヒントを伝えられる利点は大きい。もっとも、プレイヤーが夢解釈を間違えた結果、とんでもない方向に突き進んでしまう可能性もなくはないのだが……
![]()
» ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版 / jackass the movie
2005年最初の映画鑑賞。昨年『デビルマン』とか『キャシャーン』とかろくでもない映画に明け暮れたあげく、年明け早々バカだアホだと前評判も高い『ジャッカス』のレイトショーにわざわざ修羅場の合間に駆けつけるあたり前年の反省がまるで生かされていない。
もともとテレビ番組らしいが、日頃テレビをまったく見ない私にはとんと予備知識がなく、公式サイトを漁っても、とにかく体を張ったバカ映画らしいという以外にたいしたことはわからなかった。ただ上映劇場を調べていたら、前売券のおまけが「ゲロ袋」だとわかった。こともあろうに、なぜ映画館でゲロ袋なのか、という理由は序盤30分ぐらいで思い知ることになる。
冒頭に「よい子は真似をしないでね」と警告文が出てくるのだが、「この映画の中でいろいろなアクションを演じているのはプロのスタントマンです」という原文の「Professionals」をあえて「バカ」と訳し、「この映画の中で……演じているのはバカです」とした字幕翻訳家には敬意を表したい。
オープニングの主要出演者たちの登場からして、ばかを予感させる。『カルミナ・ブラーナ』が轟然と鳴り響き、爆煙がもうもうと立ちこめる中から、パンツ一丁とか半裸とかジャージ姿の男たちを載せた巨大なショッピングカート(アメリカではあれが標準サイズなのかも知れないが)が走ってくるのだ。
カートは巨大だが、それでも乗り切れないのが2人ほど横にしがみつこうと必死になって併走している。カートに乗った男たちは音楽に合わせておたがいにどつき合っている。その両脇からドカンドカンと祝砲のように爆煙が吹き付けられる。と思ったら瓦礫まで混じっていて、爆発のたびに尖ったコンクリ片が容赦なくカートを直撃する。ひとりまたひとりと撃墜されていく男たち。そして暴走するカートは露天商が果物を並べている棚に真っ正面から突っこむ。宙に舞う男たち。どっかーん。
……こんな始まり方をする映画がまともなはずがない。
本編は、というか、その後は、出演者が体を張ったイタズラというか悪ふざけを仕掛ける場面が延々と流れつづけ、観客からこれでもかこれでもかと爆笑を絞り出す。テレビ番組と違ってCMで一息入れる間もありはしない。
「後ろから忍び寄っていきなりバリカンで10円ハゲを作る」
「SFXメイクで老人に化け、街中で電動カートを暴走させる」
「ワサビを鼻から吸いこんでラリる」
「両親が眠っている寝室にロケット花火をしこたま仕掛けて真夜中に爆発させる」
「デコボコ道をジープで爆走しながら刺青を彫る」
ここに上げたのはまだ「お上品」なほうで、序盤のイタズラで微笑んでいるとそのうちに出演者が脱ぐわ垂れるわ晒すわ入れるわ、とてもじゃないがお子様には見せられないド下品パフォーマンスをおっぱじめ、食事時には見たくない類の排泄物ネタも(1、2個ではあるが)登場し、カメラマンまで気持ち悪くなる有様。
そう、ゲロ袋はつられて催してしまった観客のために必要なのだ。
とはいえ出演者からして終始飲んだくれてるかげらげら笑っているか、なので、ネタは下品猥褻といってもどこか陽性な無邪気さが漂う。言うなれば、体育会系の学生の命知らずなどんちゃん騒ぎにまぎれこんでしまったような、そういう気分にさせられる映画である。
ちなみに、日本特別版と銘打っているだけあって、パンダの着ぐるみを着て渋谷のバーに乱入したり、日本人の女子キックボクサーにボコボコに殴られたりといった場面も登場する。
下ネタに耐性があり、かつ90分間もうイヤというほど笑いたいという向きにはおすすめだ。ただし鑑賞前に夕食を摂るのは前述の理由でお勧めしない。またきれい好きな彼氏彼女を連れていくのもお勧めしない。深夜だけにカップルで見に来ていた客は多かったが、映画館を出しなにちらっと観察すると、口元を抑えたり憮然としているご婦人も見受けられた。
![]()
【werewolftheforsaken.com】W:tAの宿月(auspice)は出生時の月相で決まったが、W:tFのauspiceはFirst Changeを迎えた時の月相で決まる。これはすでにWhite Wolf Quarterly(2005年冬号)で公表されたとおりだ。
W:tAでもW:tFでも、auspiceはワーウルフに一定の適性や特殊能力を与える。これをW:tAはauspice専用の授けで表現したわけだが、W:tFでは「Auspice Ability」というものにとってかわった。今回の更新を見るかぎり、ドットを持つ特性値でもなさそうなので、宿月の授けのような選択の余地はなく、auspiceを選んだ時点で自動的に決まるのだろう。がさらに加わった。(2005/1/28訂正:Auspice Abilityとは別にauspice専用Giftがあることが判明した)
今週の更新の売りは、Auspice Abilityと、Mother Lunaがその力をそのauspiceに与えたいきさつが明かされること。
さて、今週のトップバッターはRahu、満月の下で変身したワーウルフだ。
Rahu (The Full Moon, The Warrior)
The Rahu is a howler at the full moon, a reflection of Luna's warrior face. Rahu take the lead in war, be it quiet war against neighboring packs or open combat against their enemies.
Rahuは満月に吼える者、Lunaの戦士の相を映す者である。近隣のパックとの冷戦であれ、敵との全面戦争であれ、戦いで指揮をとるのが役割だ。
Rahuの発音についてはけっきょく先週の更新でも明かされずじまいだったのだが、Rahuのpatron spiritsであるRalunimの発音が[rah-loo-nim]であること、Cahalunim [kuh-hall-oo-nim] のhが黙字でないことから、[rah-foo]とでも読むのではないかと思われる(類推するまでもなく、何も書いていないのは英語風読みで差し支えないという意味だろう、という意見もある)。
ここまで読んだかぎりでは、W:tAのアーローンとあまり変わらない役回りに見える。ニックネームもThe Warriorで共通だ。しかしRahuの説明では「先陣を切って敵に突っこんでいく狂戦士ばかりではない」という点が何度も強調されている。
Rahu reflect every aspect of the warrior archetype. They are the ravening berserkers and the calculating generals. The two contrasting styles can even be found in the same werewolf. Forsaken warriors pass down lore of combat ranging from Caesar's battle tactics in Gaul to up-to-the-minute tactical manuals stolen from elite armed forces.
ひとくちにRahuといっても戦い方は様々だ。凶暴な狂戦士タイプもいれば、冷徹な知将タイプもいる。その両方を兼ね備えるワーウルフだっている。Rahuはシーザーがガリアでとった戦術から、現代の軍特殊部隊から盗んできた最新鋭の戦略マニュアルまで、さまざまな戦法を習い覚えているのだ。
アーローン=戦闘バカという変なステロタイプが定着しているのでこういうくどい書き方になったのだろうなあ。
さて、気になるRahuのAuspice Abilityは……おおむね前評判どおりの内容だ。
Auspice Ability: Warrior's Eye. Once per session, a Rahu can attempt to “read” a foe, determining who is the superior warrior. The player rolls Wits + Primal Urge, and success indicates that the werewolf can roughly tell whether the threat is stronger or weaker than he is. An exceptional success grants more understanding of the gap between the two. (“He's much more powerful than me.”) The warrior's eye takes into account only those abilities that might affect a direct fight. A werewolf might read a skilled vampire assassin as “weaker,” even though the vampire is much more deadly when it can choose the time of engagement.
Auspice Ability: Warrior's Eye。Rahuは1セッションに1度、敵1体が自分より優れた戦士かどうか「見極める」試みができる。Wits + Primal Urgeで判定し、成功ならその敵が自分より強いか弱いかがだいたいわかる。exceptional successを出した場合、彼我の実力差がどれぐらいあるかもわかる(「奴は俺よりはるかに強い」といった具合)。warrior's eyeで見極められるのは、あくまで真っ向から戦った場合の強さである。「自分より弱い」と思ったヴァンパイアが実は熟練の暗殺者で、襲撃のタイミングによってはずっと恐ろしい敵になりうるかもしれないのだ。
戦闘指揮官であることを要求されるRahuプレイヤーにとってはたしかにありがたい能力だが、STにとってはかなりの難物ではないだろうか。なにしろWoD2.0にはキャラクターレベルのような戦闘での強さを表す指標がない。直接戦闘といったって、素手で殴り合うか武器で殴り合うか銃器で撃ち合うかでダイスプールはまったく違ってくるし、ダイスプールはへぼでも10ダメージ以上受けても沈まないゾンビのようなものは、はたして強いというべきかどうか。
製品版が出る2ヶ月も前から早くも心配になってきた。
![]()
【werewolftheforsaken.com】たった一語のFirst Tongueにさえ奇跡を起こす力が秘められていることはわかった。金曜日の更新は、さらに高度なFirst Tongueの応用——Rite(儀式)の紹介だ。
Banish Spirit (Rite ••)
Giftの修得システムはDiscipline風になるようだが、するとRiteもV:tR風になるのだろうか? W:tAの儀式は前提条件が〈祭礼/Rituals〉技能だったり背景〈儀式〉だったりややこしかったので、簡潔なシステムになるならうれしい。
This brute-force rite returns a wayward spirit from the physical world to the spirit world. Being shoved through the Gauntlet can be damaging to spirits, who resent having this rite used on them. Most spirits would prefer to leave of their own volition, perhaps after being plied with chiminage or the promise of favors. The pain this ritual inflicts on a wayward spirit makes it a good stick to have around, however, if the carrot of chiminage proves insufficient.
これは精霊を物質界から精霊界へ強制的に送り返す荒っぽい儀式だ。Gauntletの向こうへ押しやる過程で精霊を傷つけてしまって恨まれることもある。精霊はふつう、この儀式で叩き出されるぐらいなら自分から立ち去るほうを選ぶし、chiminageを捧げたり恩返しを約束したりすればなおさら説得に応じやすくなる。だが、chiminageの飴で釣るだけでは不十分なときには、鞭としてこの儀式がもってこいだ。
chiminageというのは1月5日の更新で最後に登場した
zur: Chiminage, an offering made to a spirit in order to curry its good will or appease its anger.
のことだろう。本来は古い英語で「森の通行料」のことだが、W:tAでは「精霊へ捧げる供物・行為」「よそのケルンを使ったときその衛族に支払う謝礼」の意で使われていた。
W:tAといえば、精霊を召喚する儀式はあっても(日本語版p.183〔召喚の儀式/Rite of Summoning〕)、なぜか送り返す儀式はなかったように思う。W:tFの精霊はワーウルフの盟友というよりむしろ物質界への侵略者という印象が強いので、送還の儀式があるのも不思議ではないが、召喚儀式はどうなるのか?
続いては儀式の具体的手順が描写される。
The targeted spirit must be bound with the Bind Spirit rite, or its host must be physically prevented from moving more than a yard or two in any direction.
対象となる精霊は、あらかじめBind Spirit riteで呪縛されているか、その精霊の依り代が物理的にどの方向にも1〜2ヤードしか移動できない状態でなければならない。
何かに取り憑いている精霊も対象にできるなら、WoDコアのexorcismのワーウルフ版、ということにもなるだろうか。
Exorcisms are special rites of sanctification that popular myth has relegated to cases of demonic possession, but they in fact can be used to uproot and banish any form of spirit from the physical world.
Exorcismは特別な清めの儀式で、一般的には悪魔憑きにしか効き目がないと信じられているが、実際にはいかなる種類のspiritをも物質界から追放することができる。
— World of Darkness Core Rulebook p.214
という定義からも、exorcismに通じる点は多いように思われる。もっとも、WoDコアのexorcismはghost対策のひとつとして挙げられており、それがW:tFでいうspiritに効くのかどうか、逆にワーウルフのBanish Spiritがghostにも有効なのかどうか、は現時点ではまだわからない。ただし、1月24日に発表されたWorld of Darkness Rulebook エラッタによって、spiritとghostは別物であることが明言されたため、exocismでspiritを追い払ったり、Banish Spiritでghostを退散させたりはできないようだ。(2005/02/06追記)
だがBanish Spirit riteはW:tAの〔浄化の儀式/Rite of Cleansing〕とよく似た手順を踏み、清めの儀式という側面でもexocismの定義によくあてはまる。W:tA日本語版をお持ちの方はp.186を片手に見比べていただきたい。
The ritualist approaches the bound spirit and performs a brief snarl of exile and refusal, complete with similar gestures.
祭司は対象の精霊に近づき、追放と拒絶を意味する短い咆哮を浴びせてから、同じ意味を持つ身ぶりを行う。
— W:tFのBanish Spirit rite全員が一斉にこの世のものとも思えない不気味な遠吠えをあげて穢れを追い払う。
— W:tAの〔浄化の儀式〕
The ritualist then slowly circles the bound spirit counterclockwise and sprinkles it with salt water from each of the four cardinal directions.
次に祭司は対象の精霊の周りをゆっくりと反時計回りにめぐりながら、東西南北から塩水を振りかける。
— W:tFのBanish Spirit rite祭司は火のついた木の枝または松明を掲げ、清めを受ける人や物の周囲を、反時計回りに歩きながら地面に円を描く。次に、葉の付いたままの枝(柳かカバの木が望ましい)を清水か新雪に浸し、清めを受ける人や物にふりかける。
— W:tAの〔浄化の儀式〕
First Tongueとは関係ない側面ばかりとりあげてしまったが、儀式のクライマックスはこれからである。
The key of the ritual is the five-time repetition of the First Tongue phrase, "I banish you from this realm," Galer za da sar. The ritualist doesn't have to repeat the phrase five times in a row. He may sprinkle it throughout the performance, but the ritual isn't complete until the phrase is said for a fifth time.
この儀式の鍵は、First Tongueで「我は汝を此界より追放す」を意味する呪文「Galer za da sar」を5回唱えることだ。立て続けに5回繰り返す必要はなく、他の手順の合間に1回ずつ唱えてもいいのだが、5回目の呪文を唱え終わるまでは儀式は完成しない。
First Tongueが文章で出てきたのはこれが初めて。現時点ではどれが動詞でどれが目的語かもわからないが、galer=I banish、za=you、da sar=from this realm、と単純に前から当てはめていくなら、First Tongueには格変化が