【Werewolf: The Forsaken Daily, January 20】
いままで紹介されてきたGiftはW:tAでも類似の効果を持つものが存在したが、この日の更新ではちょっと変わった能力が登場した。
Echo Dream (Insight •••)
InsightはBone Shadows族のTribal Gift Listsの一つだが、Giftの説明を見るとElodothが使ってもさまになりそうだ。
Werewolves quickly learn that events in the physical world echo in the spirit world, leaving strange psychic impressions. A werewolf who has earned this Gift has gained the ability to sense these echoes, even ones long past. By holding or handling an object, or resting her hand against a wall or tree, the Forsaken can sense spirit echoes of the object or area's recent past. These echoes are couched in the symbolic language of the spirit world but often convey sharper truth than any forensics report might.
ワーウルフになるとじきに経験することだが、物質界で生じた出来事は精霊界にも反響し、霊的な「こだま」を残してゆく。このGiftを授かったワーウルフはそういう「こだま」を、はるかな過去のものであっても、聴きとる能力を得る。小さな物なら手に握るか掌に載せ、壁や木なら手で触れることによって、その物体や場所に最近起きたことが精霊界に残したこだまを感知できるのだ。こだまは精霊界の象徴的言語で聞こえてくるが、しばしばどんな鑑識報告書より明確に事実を伝えてくれる。
いかにも過去や未来を透視するElodothが使いそうな能力だ。最近効果範囲で起きたことを知る、というとW:tAでサイレント・ストライダー族やボーン・ノーア族が使った〔地域知識/Attunement〕があるが、これは土地の精霊と交信して情報を得るものだ。むしろ霊的な痕跡を感知するという点では、V:tMの〔魂跡探査〕やV:tRのThe Spirit's Touchを彷彿とする。とはいえ、「狩り」がテーマのW:tFでは、ワーウルフが持っていても大いに役立ちそうな特殊能力ではある。
This Gift doesn't work on sentient creatures, who generate their own spirit echoes. An attempt to use Echo Dream to read the recent past of a person results in contradictory, nonsensical images.
このGiftは知覚力を持つ存在(sentient creatures)にかけても意味がない。知覚力を持つ存在はみずから精霊界にこだまを発するからだ。Echo Dreamを人間に使って最近経験したことを読み取ろうとしても、矛盾した、無意味なイメージが浮かぶだけである。
sentient creaturesは正直頭の痛いところ。undead creaturesというものがいるWoDでは、うっかりcreatureを「生物」と訳すわけにもいかない。今回は「存在」とごまかしたが、sentientだって問題で、辞書を引けばそりゃあ知覚力とか直覚力とか載っているわけだが、近頃じゃAIBOだって知覚力は持っているのだ(→証拠)。上の「知覚力を持つ存在」だとAIBOだって対象に入ってしまいかねないわけで、それはちょっと、どうかと思うのだが、ここから先は製品版の記述を見るしかない。
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【Werewolf: The Forsaken Daily, January 19】
Blending (Stealth ••)
StealthはHunters in Darkness族のGiftリストに挙がっている。
A werewolf with this Gift may “hide in plain sight,” blending into her surroundings by remaining motionless, even if she isn't directly behind any cover. Casual observers roll Wits to contest the character's roll as a reflexive action; active searchers contest with Wits + Composure as an instant action. If the werewolf wins the roll, she cannot be distinguished as anything other than a landscape feature. (中略)Even the slightest movement is recognized by an observer, negating the Gift.
このGiftを習得した術者は、物影に入らなくてもじっと動かずにいるだけで、景色にまぎれて「姿をくらます」ことができる。特に術者を探そうとする意図がなく術者がいる辺りを見る者は、Witsで術者の判定に対抗判定を行う(この対抗判定は1 reflexive actionとして扱う)。意図的に術者を探そうと試みる者はWits + Composureで対抗判定を行う(この対抗判定は1 instant actionとして扱う)。術者が対抗判定に勝ったら、術者の姿は周囲の風景に溶けこんで見分けがつかなくなってしまう。(中略)少しでも動けばこのGiftの効果は破れ、姿が見えてしまう。
この記述ですぐに思いだすのは、W:tAのラガバッシュ2レベル授け〔隠れ身〕だ。
術者がじっと動かずにいる限り、いかなる感覚、精霊、監視装置も術者の姿をとらえられない。(中略)術者の〈敏捷〉+〈隠密〉で判定する。(中略)能動的に術者を見つけようと試みるなら、〈知覚〉+〈警戒〉で判定し、成功数で術者を上回らねばならない。— 『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』日本語版 p.153
Blendingのほうも判定は「Wits + Stealth + Cunning」だから似通っている。
WoD2.0ではVampire、Werewolf、Mageのディベロッパーが定期的に集まってクロスオーバー時に問題が出ないよう設定を調整しているらしいが(すると1.0時代は……)、次の一文はその打ち合わせの成果かもしれない。
If a supernatural power of observation is used to find the werewolf, successes rolled to activate that effect must exceed those rolled for this Gift.
超常能力を用いて術者を探すなら、その能力の発動判定の成功数が、術者がこのGiftを発動したときの判定の成功数を上回っていなければ、術者の隠れ身を見破ることはできない。
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