【FROM HELL - MR. GONE'S WoD CHARACTER SHEETS】V:tMであれV:tRであれ、とかくDiscipline(訓え)は厄介だ。キャラクター作成時にはさてどの能力をとろうかと、数十ページにわたるDisciplineルールの章を前へ後へ繰ることになる。
そこまでは仕方ないとしても、ゲーム中にDisciplineを使おうとしてふとキャラクターシートに目を落とし「あれ、Aura Perceptionって何で判定するんだっけ?」などと思ってしまったら最後、ふたたび分厚いルールブックを繰らねばならない。
まあ、百歩譲ってそれぐらいはやむをえないとしよう。セッション中に窮地に陥ってしまった場合はどうだ。事態を打開できるありとあらゆる手段を模索するだろう。自分が持っているDisciplineが使えないかどうか検討したくなる。作りたてで3〜4種くらいの力しか使えないキャラクターならまだいい。だが複数のDisciplineを4〜5レベルで持っているキャラクターだったらもう絶望的だ。ルールブックを前に後にめくっているうちに、本を壁に投げつけたくなるだろう(あるいは、迷っている君を置いて事態が勝手に進展してしまっているかもしれない)。
もちろん、ルールブックからキャラクターシートに自分が使える能力の概要を書き写す労力をいとわないプレイヤーなら少しも困らないだろう。だが「FROM HELL - MR. GONE'S WoD CHARACTER SHEETS」というサイトで便利なものを見つけた。
これはV:tR基本ルールに掲載されたすべてのDiscipline powerをカード化したもので、1つのDiscipline powerの名前、系統、レベル、コスト、判定方法、効果の概要、基本ルールの参照ページが1枚のカードにまとまっている。
ダウンロードしたZipアーカイブを解凍すると「Bussiness card sized」「Card sized」という2つのフォルダが現れるが、どちらも内容はまったく同じで、カードのサイズだけが違う(Business cardが名刺サイズ、Cardはトランプサイズ)。disciplines.pdfが本文で、disciplines_back.pdfが裏面だ。disciplines.pubのほうは、私の環境では開けないのだがおそらくMicrosoft Publisherを持っていれば編集可能なデータだろう。
たとえばこれを厚紙に印刷して、自分のキャラクターが持っている能力のカードだけ切り抜いて持っておけば、ちょっと効果を確認したいとか、判定方法をど忘れした、というときにすぐ参照できる。ルールブックの参照ページも書いてあるからいちいち索引にあたる必要もない。なにより文字通り「自分の切り札を一目で比較検討できる」というのはありがたい。
もちろんこれはファンの手による同人制作物なのだが、Discipline別にマークが作られていてどの系統の能力かひとめで判る、Aura Perceptionでよく使うAura Color表も同じサイズのカードに仕立ててあるなど、見るからに使いやすそうな出来具合である。
まあ英語ルールのゲームだから仕方ないがこのカードも英語なので、日本ではそのまま利用はしにくいだろうが、STがこの手のものを自作するときの参考にはできるんじゃないだろうか。
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【White Wolf Forum】1/18に発表された『Vampire: The Requiem』エラッタで、心臓に杭を打つときの判定が大きく変わった。とりわけ心臓を貫通するのにexceptional success(5成功)が必要になった点が論議を呼んでいるが、この改訂の是非はともかくとして、公式フォーラムである問題点を指摘した人がいる。彼の論点はこうだ。
眠っているヴァンパイアの心臓に杭を打つ場合を考えてみる。縛られたり、麻痺したり、失神したりして全く無抵抗な標的を攻撃する場合、WoDコアp.168の「Killing Blow」ルールが適用される。
A roll need not be made for an attacker; the damage points he inflicts equal his dice pool, modified by any armor worn by the target. Damage done is automatic, as is armor's protection. No attack roll is required.—WoDコアp.168「Killing Blow」より
判定なしでダイスプールに等しい数のダメージを与えたことになるわけだ。ところで、心臓を貫通するにはexceptional successが必要になるが、WoDコアp.131でexceptional successはこう定義されている。
In game terms, when you roll your dice pool for an action and get five or more successes, your character achieves an exceptional success.— WoDコアp.131「Exceptional Success」
「ダイスを振って」5成功したときがexceptional successなら、Killing Blowでは「ダイスを振らない」のだから、定義上exceptional successは発生しない、つまり心臓を貫通することは不可能ではないか? と彼は言うのだ。
こういう話を持ち出すと「ばかばかしい。そんなルールは無視すればいいじゃないか」「そもそもWoDでそんな状況に判定を持ちこむのは間違っている」「ST判断で5成功したことにすればいいじゃないか」という非難を浴びそうな気がする。実際、私もそう思うのだが、ここはあえて、ルールブックを隅々まで読みこなしSTの判断にケチをつける、いわゆるRule Lawyerタイプの問題プレイヤーにこの問題を指摘された場合の対策と思ってとりあげてみたい。
Will Hindmarchディベロッパーの公式回答はこうだ。
When delivering a killing blow (see World of Darkness, p. 168) with a stake to a helpless (e.g., torpid) vampire, you convert dice into successes automatically, so five dice on the action results in an exceptional success and, so, a staking. Remember, though, that the -3 imposed on a staking attempt doesn't come from the subject's Defense, so it still applies to a killing blow, as does armor.
無抵抗な(例:torpor中など)ヴァンパイアに杭でkilling blow(WoDコアp.168)を加える場合、ダイスプールをそのまま成功数とする。つまりダイスプールが5あったら、それがexceptional successになるので杭は心臓を貫通する、というわけだ。ただしダイスプールに−3修正がかかることを忘れないように。この修正は対象のDefenseからくるものではないので、たとえkilling blowであっても適用される。armorと同じだ。
Example: Doug is planning on staking a vampire named Edgar, who drank a bunch frat blood at a party and has passed out on the pool table in the basement of Phi Psi. Edgar's not wearing armor (even though it sounds like a good idea to sleep in a titanium breastplate, you've never done it, even though a stake through the heart will kill you just as dead), so Doug's only dice penalty is the -3 to hit the small target of Edgar's bloody heart. Doug (Strength 2, Weaponry 1) has a stake (+1 die) and a mallet (+1 die), for a total dice pool of 1+2+1+1 (ever seen Clue?) = 5, -3 for the target, becomes 2. Not enough. He spends Willpower (+3 dice) and gets back to 5. Edgar's now staked and Doug presumes him to be dead, so he waits until nighttime to try and sneak the body out of the house. Poor Doug.
例:ダグはヴァンパイアの心臓に杭を打とうとしている。仮にこのヴァンパイアの名前をエドガーとしよう。エドガーは目下、パーティーで酔っぱらい学生の血をしこたま飲んで、学生会館の地下のビリヤード卓に寝ころんで酔いつぶれている。エドガーは防具を着ていない(心臓を杭で貫かれたら死んだも同然になるのは判っているし、チタンの胸当てを付けて寝るのはいい考えだと思ったかもしれないが、実際にやったことはない)ので、ダグがダイスプールに受けるペナルティは、エドガーの血膨れた心臓という小さな部位を狙って攻撃することによる−3修正のみ。ダグ(Strength 2、Weaponry1)は杭(ダイスプール+1)と槌(同じく+1)を持っており、ダイスプールは1+2+1+1 (『Clue』って映画見たことある?) = 5、これに部位狙いの−3を入れて、合計2になる。全然足りない。そこでダグはWillpowerを消費して(+3)、ダイスプールを5に引き上げる。かくしてエドガーは心臓を杭で貫かれ、ダグは彼が死んだと思いこみ、夜を待ってこっそり死体を運び出そうとする。哀れなダグ。
Now you're saying, “But an ordinary person with no dice in Weaponry and a Strength of 2 can't successfully stake a sleeping vampire!” Not alone, he can't. In Dracula it took four dudes just to stake Lucy. I, as a Storyteller, might allow Arthur to get a one-time equipment bonus from Van Helsing's missal, even, if Van Helsing scores a success on a Presence + Composure roll when reading from it. (“Arthur took the stake and the hammer, and when once his mind was set on action his hands never trembled nor even quivered. Van Helsing opened his missal and began to read, and Quincey and I followed as well as we could.”) It gets other players involved in the scene and is just good drama.
こう言うと「でも普通の人間はWeaponry技能なんて持ってないしStrangthだって2程度だ。寝てるヴァンパイアに杭を打つのがそんなに難しいっていうのか?」と反論したくなる人もいるだろう。そう、一人では難しい。『吸血鬼ドラキュラ』では眠っているルーシーに杭を打つのに大の男が4人がかりだったじゃないか。僕がストーリーテラーとしてこの場面を再現するなら、アーサーが杭を打つ判定にヴァン・ヘルシング教授の祈祷による一時的な装備ボーナスを与えるだろう。ただしヘルシング教授が祈祷書を読みあげる際にPresence + Composureに成功したら、の話だ。(「アーサーは杭とハンマーを手に握った。いったんこうと覚悟を決めたら、さすがに彼の手は、もうふるえもおののきもしなかった。教授は祈祷書をひらいて誦しはじめた。私とキンシーは教授にならって、一心不乱にそのあとにつづいて読んだ。」(Professor注:平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』(創元推理文庫)から引用))こうすれば他のプレイヤーも場面に参加できて盛り上がるだろう。
— posted by Will Hindmarch to White Wolf Forum on Jan 25, 2005 5:15 pm
いまのところ杭打ちだけが「ダイスを振らずに得た5成功もexceptional successとみなす」という公式ジャッジの対象になるようだ。翌日WillはWhite Wolf内での協議の結果をこう報告している。
Please note that this should be:
“When staking a sleeping vampire, five successes counts as an exceptional success, even though the successes were achieved without rolling the dice.”
We're going to continue to look at the repercussions of exceptional successes that occur when no dice rolls take place. For the sake of staking, however, we've already decided.
So, if you guys find the issue of exceptional successes stemming from roll-less automatic successes coming up in your games in the future, be sure to post about any troubles you encounter. I imagine we'll take a look at the rule in general application at some point in the future.
(たとえ実際にダイスを振らなくても5成功はexceptional successとみなす、という判断については)こう解釈してほしい。
「眠っているヴァンパイアの心臓に杭を打つ場合においては、たとえ実際にダイスを振ることなく成功を得たとしても、5成功は exceptional success とみなす」
ダイスを振らなくてもexceptional successが得られるとしたことが他にどのような影響を及ぼすか、僕たちはしばらく様子を見ようと思う。しかし心臓への杭打ちに限っては、上記のように処理することは決定済みだ。
そういうわけで、もし君たちが今後ゲーム中に、判定なしの5成功をexceptional successとみなすかどうかが問題になる事態に遭遇したら、どんなことでもいいのでForumに投稿してほしい。この判断を一般的に適用するかどうかは様子を見て決めたいと思う。
— posted by Will Hindmarch to White Wolf Forum on Jan 26, 2005 4:17 pm
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【White Wolf Online, January 24】だいぶ前の話になってしまったが、公式サイトをチェックしていない人や「そんなに重大な変更あるの?」と思う人のために、どのような変更がなされたか抜き書きしていこうと思う。
» 『World of Darkness Rulebook』エラッタダウンロードページへ
(「Download World of Darkness Errata」のリンクをクリックでダウンロード。RTF書類)
特に最後の修正は、今後発売される基本ルールやサプリメントにも影響しそうだ。
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【White Wolf Online, January 18】エラッタの訂正をルールブックに書き込んでいたら、どう考えてもおかしな部分に出くわした。Forumを調べてみたら案の定、エラッタ自体に誤りがあったことが判明。ついでなので、エラッタでの変更点をここに簡単にまとめておこう。
» 『Vampire: The Requiem』エラッタダウンロードページへ
(「Download the Errata」のリンクをクリックでダウンロード。RTF書類)
Dice Pool: Wits + Persuasion + Dominate – Resolve
に変更しろというが、ルールブックの本文を見るとすでにまったく同じ一文が書いてある。どこを変えろというのか?
この問題はすでに公式Forumで指摘されていて、
Upon viewing the other entries around it I figured that they meant to add “subject's” between “-” and “Resolve”. Ergo, the Errata Should read :
V:tR pg. 127 wrote:
Dice Pool: Wits + Persuasion + Dominate - subject's Resolve
So they made a bitty mistake in the errata. They are only MORTAL, aren't they.
その前後のエラッタを見るに、どうやら「−」と「Resolve」の間に「subject's」を入れろってことじゃないかな。つまり、エラッタを適用したらV:tR pg. 127の問題の記述は
「Dice Pool: Wits + Persuasion + Dominate - subject's Resolve」
になるんだよ。エラッタ自体のちょっとした間違いってわけだね。ま、エラッタ作る人たちも人間だしな。— posted by Cretan to White Wolf Forum on Jan 19, 2005 6:00 am
V:tRディベロッパーのWill Hindmarchもこの誤りを認めている。
This is also correct. The point is meant to be that no dice pool in the Vampire core rulebook subtracts the user's own values from his total.
I am, my doctor tells me, only mortal.
その指摘は正しい。要するに、V:tRコアルールでは判定を行うキャラクター自身の能力値をダイスプールから差し引くことはない、ということをはっきりさせたかったんだ。
医者が言うには、僕はただの人間だそうだよ。— posted by Will Hindmarch to White Wolf Forum on Jan 19, 2005 8:19 pm
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