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骰子回転劇場 日記

M:tAwプレビューダイジェスト:メイジの歴史

V:tRやW:tFが溜まっているせいもあって周回遅れ気味ですが、毎日更新のフォローはShowさんのブログが頑張っておられるので、うちは当面このペースで。主に自分のメモ代わりに1週間分をまとめ読みしていきます。

【魔法の発見】
メイジ/Mageという存在がいつどのように発生したのか、確かなところは誰にも判らない。過去視に長けたメイジでさえ、それほど昔のことは見通せないからだ。ただ、メイジの間には起源神話めいたものがあるにはある。ひとつの滅亡した古代文明と、宇宙の支配者の座をめぐる戦争の物語だ。

その古代文明の名をアトランティスという。

太古の昔、人類は怪物たちの気まぐれに翻弄されるひ弱な生物にすぎなかった。日々生きのびるだけが精一杯、何かに怯えずに暮らすことなど夢のまた夢だったのである。

あるときを境に、世界各地で、一部の人間が夜ごと不思議な夢を見るようになった。風吹きすさぶ絶海の孤島、北極星の真下に、一本の尖塔がそそり立っている。これこそ世界の軸、天の穹窿の回転を支える心棒であり、頂上には龍の群が棲んでいた。

だが夢を見るたび、龍たちは一頭また一頭と塔から飛びたち、地平線の彼方へ去っていって、二度と戻ってこなかった。龍を恐れて精霊も怪物もこの島には住んでいなかったので、最後の龍が飛び去ると島にはもはや動くものとてない。それでも島は執拗に夢に現れ続ける。ここに至ってついに人々は、島が新たな住人を呼んでいるのだと悟った。彼らは怪物に脅かされない安住の地をめざして船出し、ついに夢に見たとおりの島にたどり着いた。

同じ龍の夢に導かれた人間が世界各地から続々と島に集まってきた。言葉や慣習は違えど、暴力や恐怖を逃れてやってきたのはみな同じだったから、移住者たちの間には争いは起こさないという暗黙の了解があった。

夢の訪れはなおもやまなかった。その啓示に従って夢見る者たちは深い洞穴で眠りにつき、魂だけが肉体を抜け出してはるかな高次諸界/Realms Supernalを目指した。

すると彼らのダイモーン、魂の双子が現れ、この先に進みたければ資格を見せろ、と試練を課した。大半が落伍したが、試練をくぐり抜けた者は高次諸界にたどりつき、創造の秘儀、万物を形づくる法則と組成を垣間見た。いまや彼らは、天の法、物質と精霊の世界を統べる上位法則を現出せしめる力を得た。思考を物質に変え、想像に血肉をまとわせることさえできるのだ。

これが魔法の発見である。

【アトランティスの興亡】
高次諸界から帰還した人々——メイジたちは、島民の指導者となって一つの都市を築きあげ、島の共通語で海の塔を意味する「アトランティス」と名づけた。様々なorderに枝分かれしたのもこの頃だ。

メイジたちは高次諸界で垣間見た、森羅万象を統べる万古不変の法則——Mysteriesを解きあかす手がかりを求めて、かつて見捨てた土地を訪れた。メイジが起こす奇跡に憧れ、多くの者がアトランティスを探し求めたが、ヴィジョンの導きがない者には決して見つからなかった。

アトランティスとは無関係に、独自に高次諸界へたどりつく魔法使いも時々いたらしいが、たいていは力を誤用して自滅するか、その力を恐れた民衆に殺されてしまった。神秘の技を究め、体系化するまでに到ったのはアトランティスだけだった。

だがその力がかえってメイジの分別を失わせ、傲慢さに拍車をかけた。アトランティス創立から何世代も経て、メイジたちの間に軋轢が生じ、魔術師同士の大戦争が勃発した。勝者は敗者をアトランティスから追放し、大いなる魔術を使って高次諸界に届く梯子を築いた。わざわざ肉体を脱いでアストラルの道を通ってゆくのは回りくどいというのだ。メイジたちは高次諸界にまさしく土足で踏みこみ、神々のように天上から君臨した。高次諸界に直接思考で干渉するため、彼らの命令はくだらないわがままや気まぐれにいたるまで逐一現実となった。可視と不可視の領域を分かつとばりは引き裂かれ、高次と低次がごちゃまぜになり、純粋たるべきものが汚され、宇宙は震撼する。

これを見かねて辺境に追放されていたメイジが蜂起し、アトランティスの天梯に攻め上って高次諸界の宮殿のメイジを襲撃した。恐ろしい乱戦が繰り広げられ、負けた方は——天上メイジも地上メイジも——天の高みから真っ逆さまに地上へ墜落していった。

ついに天上メイジは押し寄せる地上メイジを食い止めるため、天梯を破壊する挙に出た。天梯と共に世界そのものの一部も崩れ落ち、後には虚無の深淵——アビス/Abyssが残った。高次諸界と低次諸界の秩序は回復したものの、これまでのように魂が行き来することはできなくなってしまった。アビスはありうべからざる非在の在、命とエネルギーを呑みこむ底なし淵だからだ。同じ世界の一部だった高次諸界と低次諸界は、アビスによって二つの世界に引き裂かれてしまった。精霊界と物質界の境界には魔法でしか通れない障壁——ガントレット/Gauntletがそびえ立ち、天梯崩壊の反動でアトランティス島の地盤は砕け、島は海底に沈んでしまった。

これがメイジ揺籃の地の最後である。

【五つの灯台】
メイジたちはふたたび各地に散って失われた知識を集め直そうとしたが遅々として進まなかった。怪物たちの跋扈する地で生きのびるだけでも一苦労だったからだ。高次諸界との接触を断たれたために、魔法そのものを忘れてしまうメイジも出てきた。アビスの引力にひきずられて魂の目が「眠って」しまい、高次諸界のヴィジョンを受けつけなくなってしまうのだ。これがクワイエセンス/Quiescence、俗に言う「まどろみの呪縛/Sleeping Curse」である。こういう者の眼前で魔法を使うと、アビスの力をも呼び起こすことになる。

かろうじて魂の覚醒を保つメイジもいたが、アビス越しに高次諸界の力を引き出すのは次第に困難になり、うまくいっても時にはその力が歪曲されていて予期せぬ副作用を生じることもあった。このままでは数年のうちに覚醒者/Awakenedはひとりもいなくなってしまう、と危惧されたそのとき、五つの灯台/Watchtowerが次々と現れた。

この五灯台を創ったのは、オラクル/Oracleと呼ばれる五人の王、追放されたアトランティス人の末裔たるメイジだという。オラクルたちは天梯に攻め上って神を僭称するメイジ王たち——エクサルク/Exarchに戦いを挑んだ。天梯が破壊された後も高次諸界に残り、神々の玉座を僣取する不届き者どもと戦い続けていた。だがアビスが地上にもたらす悪影響に気づいて戦いを止め、それぞれ高次界の一つに、アトランティス島に祖先を導いた尖塔を模して、高い塔を魔法で築いた。その礎石には自身の魂の徳とありったけの魔法の知識を封じ込めた。これが下位諸界のメイジたちの魂にアビスの深淵を越えて導きのヴィジョンを送ったのである。かつてアトランティスの塔が祖先を呼び寄せたように。

ヴィジョンを正しく読み解き、いにしえの道を思い出したメイジたちは、洞窟や人里離れた塔の暗闇に引き籠もり、肉体を抜け出して旅立った。アビスを越える辛い旅だったが、幾人かは灯台のひとつにたどり着き、その礎石に自分の名前を刻んだ。

彼らが肉体に戻って目覚めると、まどろみの呪縛から解放されていた。灯台に自らの魂の手で名を刻んだことで、いまいちど高位諸界との接触を取り戻したからである。たった一つの領域とではあるが。

神々を僭称したメイジたちのことはほとんど忘れられてしまった。まだ生きているとしても姿を隠しているのだろうし、地上に干渉しているとしてもよほど巧妙に偶然や自然のなりゆきを装っているのだろう。かつて人が神となった時代があったことは、もう誰も覚えていない。

メイジを除いては誰も。

『Ghouls』ファースト・インプレッション

May 23, 23.48 レビュー完了。若干以前の更新分もシェイプしました

このエントリはProfessorが本日届きたての『Ghouls』を読みながら第一印象を書くリアルタイム更新です。随時内容が変わりますので引用される際は注意してください。

『Ghouls』はVampire: The Requiemの5冊目のサプリメントだ。生きながらヴァンパイアの血を飲み、下僕となる代償に不老不死を得た人間——グール/ghoul(V:tR p.166)の拡張サプリメントである。本書があると、グールをPCとして使えるというのが売りらしい。

【Prologue: Day Club】

狂ってます。

V:tM製品の巻頭小説の中でもとびきりの狂おしさ、残酷さ、そして淫猥さを備えた短編だ。最初の1ページを読んだだけでも本書が提供しようとする世界の雰囲気が生々しく濃密に伝わってくる。

1ヶ月近く血を飲ませてもらえず不安にうち震えるグール——ワードと、彼を全裸で挑発し、さんざん焦らしたあげくお預けをくらわす残忍な女ヴァンパイア。主人公の窮状を見かねて、別の血族に仕える女グール、ロビンがこんなことを言いだす。
「私は昨夜ご主人様から血をもらったばかりだから、私の血を飲めばすこしは気分が良くなるわ。ご主人様のが混じっているから……」
ロビンが日頃サディスティックな主人に痛めつけられているのを知っているだけに、それ以上傷つけるのも……とワードはためらうが。

 Robin pulls me into a stall. She’s sitting on the toilet, pulling down her pants, her underwear. “Blake checks my body very thoroughly,” she tells me. “He’d notice any new cut or scar. But today there’s another way.”
 As soon as I can smell the blood, I’m on my knees.

 ロビンは俺を(公衆トイレの)個室に引っぱり込んだ。ズボンと下着を下ろしながら便器に座る。「ブレイクはいつも私の体をすごく念入りに調べるから、傷をつけたら絶対気づかれちゃうんだけど。今日は別の方法があるの」
 たちのぼる血の臭いを嗅いだ瞬間、俺は彼女の脚の間に顔を埋めていた。

言うこと考えることに狂気がにじみ出るワードとは対照的に、他人の苦しみに涙する優しい心をもつロビン。WoDの巻頭小説には珍しいタイプで、なかなか魅力的なのだが……続きはぜひ自分の目で読んでほしい。

最後から2行目の台詞は文字通りの意味ではないと思いたい。

【Introduction】
グールをPCとして使えるのが売り、と先に書いたが、グールを扱うために最低限必要なルールは『Vampire: The Requiem』に掲載されている。本書はあくまでもオプション、という位置づけのはずだが、p.8「Setting」ではWorld of Darknessとは何かという説明を行い(V:tRの、しかも専門サプリメントを読もうという人間にそんな基本事項を説明する必要があるのか?)、p.9〜11「Ghoul Myths and Facts」では現実の民間伝承におけるグールとV:tRにおけるグールの違いを一問一答方式で説明するなど、ほとんどヴァンパイアやワーウルフなみの扱いがなされている。

p.10「How To Use This Book」は本書の構成の説明。第1章はグールをとりまく背景設定について。第2章はグールキャラクターの作成ルール。第3章はストーリーテラー向けのグール活用ガイド。第4章はグールのサンプルキャラクター集。AppendixはGhoul Familiesの自作について。

p.10「Theme」と「Mood」は、WoDサプリメントにほぼ必ず付いてくるセクションなのだが、最近あまり関係ない話がだらだら書いてある傾向が顕著で、どこがテーマなのかどんなムードを意図しているのかいまひとつ判らず。

p.10〜11「Inspiration」は参考資料の紹介。ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』以外は日本人にはなじみがうすいものばかり。

【Chapter One: Bound in Soul and Blood】
グールがどのように創られ、何のために使われるか。人間がグールになるとどういう点が変わるか。また植物や動物のグール、生まれつきグールであるGhoul Familyについて。

p.14「The Ideal Ghoul」は、血族がグール候補者を選ぶ際に考慮する点について。本書を通じて主張されていることだが、血族は概してグールを友達というより奴隷と見なしている。奴隷には何らかの利用価値がなくてはならない、という話。

p.15「A New Life」は、人間がグールになることで社会生活上被る影響。かねがね、グールは人間としての生活もあるだろうに、主人の用事をいつこなしているのだろうと不思議に思っていたのだが、「グールになるとだんだん不眠症になる」という設定を見て深く納得。寝る間を惜しんで働いているわけですな。

p.15「Blood」は、ヴァンパイアの血がグールにとって持つ意義。

p.16「History of Blood」は人類が歴史上血にどのような宗教的意義を与えてきたか、という雑学的コラム。V:tRと直接の関係はないがネタにはなりそう。

p.16「Blood Pathology」は、グールと病気について。主人から貰った血が汚染されていたのがもとでC型肝炎やらエイズやらにかかって死ぬグールがいる、なんて生々しい話が紹介されている。また他にグールが抱える医学上の問題としては、物忘れが激しくなり過去の出来事を思いだしづらくなる、慢性的な不眠症になりひどくなると幻覚を見たりする、などがあるそうな。

p.16「The Vinculum and Sex」はグールと恋愛、性生活について。長く生きつづけるせいか、ヴァンパイアの呪われた血を飲みつづけるせいか、恋愛観や性生活の嗜好もだんだん歪んでいくらしい。

p.18「Objectification」はグールが物のように扱われる傾向(血族社会ではグールは財産だ)と、その屈辱に対してグールがどのように対処するか。反抗心をため込むタイプと、屈辱を快感に結びつけて乗り越えようとする(いわゆるマゾ)タイプがいるらしい。

物扱いの実例がいくつか挙げられているが、ちょっとどうかと思うものもある。

  • グールの全身にボディピアスの要領でクリスタルをぶら下げて、両手にキャンドルを持たせれば独創的なシャンデリアの出来上がり
  • 四つんばいにしたグールの上にガラスの天板を載せれば見栄えのするテーブルに

p.18〜22「The Reward for Service Rendered」は少しシステムのほうに踏みこんで、グールが習得できる訓え/Disciplineと、それを使えるグールがどのような役に立つかを考察する。V:tRグールはほとんどのDisciplineが習得可能なので、バリエーションはかなり多彩だ。Theban SorceryやCruacだって使えるぞ。(教師がいれば、の話だが)

各種訓えを習得させる利点だけでなく問題点も丁寧に指摘されている。たとえばCelerity、Recilience、Vigorなどの肉体強化系の訓えは、便利だがうっかり無意識に使って貴重なVitaeを浪費してしまう可能性がある。

p.22「Ghouls by Clan」は氏族/clan別にみるグール観と利用の傾向。サンプル・コンセプトが簡単に上げられており、グール・キャラクターを作る際のヒントになるだろう。

p.25〜40「Ghouls by Covenant」はコヴナント/covenant別にみるグール観と利用の傾向。どんな人物をグールに選ぶか、グールはどういう風に扱うべきだと思っているか、いった話を、ほぼ1コヴナントにつき3ページほども割いて細かく論じている。たとえばInvictusの間では、メンバー同士の会議にヴァンパイア本人ではなくグールを代理人に立ててよこすのが最近流行りだとか。

p.41「Ghoul Families」はこの本の目玉のひとつだ。ふつうグールは一人一人ヴァンパイアが作るものだし、妊婦をグールにすると胎児は流産か死産してしまう。ところが例外的に、グールが子供を産んで一族を成す場合というのもあって、これがGhoul Familyと呼ばれる。ここではゲームシステムにかかわらない設定をまとめて説明している。

p.45「Bloodlines」は、V:tR世界に現在確立された主なGhoul Familyのいくつかを紹介している。

  • The Alley Men:ホームレスっぽい。p.92にも説明あり
  • Angustri:Ordo Draculに仕えるジプシー集団。p.95に追加説明
  • Crassus:米国の政財界に影響力をふるう超大富豪一家。「アメリカの帝王」とか豪語してます。
  • Gravenor:ノスフェラトゥの主人の狂気に翻弄され、孤立した沼沢地で近親婚を続けつつmandragora(植物グール)を栽培する。始祖は養豚家なのになぜシンボルが牛なのか。(p.101に追加説明)
  • Nirriti Cult (Children of Nirriti):Circle of the Croneの女血族、Almaを崇拝し、彼女の忠実な手足として行動するカルト集団。(p.104に追加説明)

p.53〜57「Fostering Thrall Bloodlines」は、意図的にGhoul Familyを作る方法について。p.54「Rumors」にはさらに怪しげな話が。

p.55「Independent Ghouls」は、特定の主人を持たない独立グールの話。グールはヴァンパイアの血を飲まねばならず、ヴァンパイアの血を飲めばVinculumに縛られてしまうのに、どうしてそんなものが存在しうるのか? その理由や独立グールとしての生き方について解説する。

p.57「Animal Ghouls」は動物のグールとその使い道について。ちなみにルールや数値に関する話はp.107「Animal Ghouls」でやっている。

p.59「Mandragora」は植物グールの説明。以前に流れたプレビュー記事があるので詳しくはそちらを参照されたい。プレビューに載らなかったものとしては、mandragora(植物グール)の詳しい作り方と維持の仕方、実例がある。lacrimaを飲んだ時のルール上の効果についてはp.106「The Blood and Wine: Lacrima」のほうに説明がある。無理して分けることもないだろうに……

【Chapter Two: Ghoul Characters and Special Rules】
本書の目玉、グール・キャラクター作成ルール。VampireやWerewolfと同様、人間キャラクターにテンプレートを適用する形で制作する。

  • Disciplineを2ドット得る。1ドット目は主人のclan/bloodlineによって自動的に決定。2ドット目は主人のclan/bloodline Disciplineから自由に選べる。
  • Meritはグール専用Meritから取得してもいい。
  • Moralityが7以上だった場合、強制的に6まで落ちる。
  • ゲーム開始時に体内に蓄えているVitaeは1d10点。
  • ゲーム開始から(1d10×3)日後にはグール状態を維持するためにVitaeを貰わないといけない。

p.66「Special Concerns for Creating Ghoul Characters」で述べているように、すべてのグールは主人が何らかの目的に利用するために創ったものだ、という点を念頭に置いて創りたい。

p.71の「Inherited Ghoul」〜p.74「Unobtrusive」までがグール専用のMeritとなる。

  • Inherited Ghoul:以前に別の血族に仕えていたことがある。
  • Regnant:時に主従の関係を超えて力を貸してくれる主人がいる。面白いのは、このMeritの各ドットをさらにPower(権勢度)、Favor(寵愛度)、Trust(信用度)という属性に振り分けることで、そのグールと主人の関係を表現できることだ。Powerに多く割り当てれば顔の利くご主人様になるし、Favorを高くすれば気前よくVitaeをくれるご主人様になる。
  • Sexualized:非常に妖艶(または色男)である。
  • Source Empathy:離れていても主人に何かあればなんとなく察知できる。
  • Staff:自分の指示で動く複数の部下がいる。お屋敷のメイドたちを監督する執事グール、なんていうのも実現可能。
  • Unobtrusive:日常的な雑用をこなしながら、それと気取られずに場所や物を観察できる技を身につけている。これが個人的に最もウケた。

NPC用などにある程度強いグールを創りたい場合には、p.76「I Wasn't Enthralled Last Night」に追加Experience Pointの目安がある。

p.77〜87「Game Effects of Being a Ghoul」はグールに関する様々なルールの特例を集めているセクションだが、「グールが訓えを使うと、目の奥で暗い炎が一瞬ひらめいて見えることがある」など、ロールプレイの演出に参考になるような設定もたくさん載っている。数値やルールにはあまり興味がない向きにも一読をお勧めする。

p.77「Body and Blood」は、グールが飲んだ血はどこに行くのか、Blood Potencyが高いヴァンパイアからVitaeを貰うことに利点はあるのか、グールはオーラで識別できるか、などの解説。

p.77〜79「Blood Ties」は、見出しは小さいがかなり重要なことが書いてある。グールが被るblood addiction、それを断って真人間に戻ろうとする場合のルール処理、Vitaeの供給が絶たれた場合の老化スピード、主人とのVinculumを断つには、等々。Vitae切れと老化についてはp.86にも言及がある。

p.79〜80「Taste of Family」は主人の血とそうでない血をグールが識別できるかどうかの判定ルール。変にきりのいい場所でコラムが入ってしまってわかりづらいが、p.80の「Roll Result」はこのセクションの判定結果表だ。

p.79「Optional Rule: The Thrill and Reluctance」は、ロマンティックというか、少々エロティックな香りもする選択ルールだ。グールはVitaeを、自分の肉体と魂を満たしてくれる主人の一部、と感じており、体内に入ってくるときは歓喜し、やむをえず消費するときは愛するご主人様が体内から抜けていくのを惜しむ。

Vitae値が上限いっぱいの時、グールは満たされた幸せな気分を味わう。これが心身の支えとなって負傷ペナルティを減らせるというオプションルールだ。1点でもVitaeを使ってしまったら恩恵は失われる。また、拷問や脅迫に耐える判定にボーナスを認めてもよいともある。愛の力は偉大なり。

p.80〜「Benefits of Ghoul Blood」はグールの基本能力について。ここに書いてある能力は、どんなグールでもVitae消費さえすれば使えるものなので、グール・プレイヤーを志すなら少なくともp.82「Using Disciplines」までは目を通しておくべきだろう。Disciplineの中にはグールが使うと効果が多少異なるものがあり、その説明がp.83〜85。

p.85「The Care and Feeding of Ghouls」は読んで字のごとく、ヴァンパイア・キャラクターが自分のグールを維持する際の注意点について。内容自体は前のセクションですでに説明されたことの繰りかえしのようだが、ヴァンパイアの視点から書かれているので、ヴァンパイアをプレイする場合にはこちらのほうがわかりやすいかもしれない。

p.86「Derangement」は、グール向きのderangement(狂気)のリスト。フェチ、マゾ、生き血偏愛、不眠症、等々各種取りそろえ。

自分のグールを〈抱擁〉しようと考えているヴァンパイア・プレイヤーは、p.87「Embracing Your Ghoul」を見てみるといいかも。

p.88「Ghoul Bloodlines」は、Ghoul Familyを創造する試みを判定で処理するためのシステム。こういうものをダイスで決めるのは無粋だと思う向きもあろうが、STの裁量で結果を決める場合にも修正値表は参考になるはずだ。

p.91「The Ghoul Families」の次からGhoul Familyが見開きで紹介されている。p.91の最後に、どう考えても次のセクションとは何の関係もない「Creating Mandragora」が紛れ込んでいるが、これはおそらくp.106「The Blood and Wine: Lacrima」の直前に入るべきものだろう。

p.106「The Blood and Wine: Lacrima」は、lacrimaを血族や人間が飲んだ場合のルール上の効果について。

mandragoraからはヴァンパイアが飲める樹液が採れる、というと「じゃあそれだけ飲んで生きている人畜無害な吸血鬼キャラも作れる?」と期待するむきは多そうだが、残念ながらWoD世界はそれほど甘い汁は吸えないようにできている。

1本のmandragoraが1ヶ月に産出するlacrimaを全部飲んでもようやくVitae1点にしかならない。それだけの量のlacrimaを飲めばまちがいなくlacrima中毒になってしまうだろう。

p.106「Tears of The Clans」は、mandragoraに血を与えたヴァンパイアの氏族によって異なるlacrimaの効能の解説。たとえばNosferatuの血を吸って育ったmandragoraのlacrimaは非常に色が薄く、塗ると透明になる。モータルが触れると皮膚から浸透し、強烈な刺激と、耳をつんざく甲高い悲鳴の幻聴を生じさせる。

p.107「Animal Ghouls」も意義がよく判らないセクションだ。動物グールが人間のグールとルール上異なる点の説明なのだが、たったの4項目しかない。たったこれだけならp.57に含めてくれていれば便利なのだが……

【Chapter Three: Storytelling Ghouls】
ストーリーテラー向けの章。グールはヴァンパイアにとって「予期せぬ伏兵」であり、うまく使えばSTにとってきわめて有効な切り札となる、というのが本書の主張である。

p.111〜113「Using Ghouls as Antagonists」は敵役としてのグールについて。グールがPCの敵に回るとしたら、どんな動機で、どのような攻撃をしかけてくるか、というネタがいくつか上がっている。

p.113〜114「Ghoul as Allies and Associates」は反対に、味方としてのグールについて。

p.114〜「Acts of Allegiance」は、ヴァンパイアがグールを必要とする動機色々。

p.116〜「Ghoul Characters」はグールをプレイヤー・キャラクターとして使用する場合の指針あれこれ。

p.116「Master and Servant」ではPCのご主人様を設定する際のTips。

p.117〜121「A Ghoul's Life」ではグールが実際にどういう生活を送っているものなのかいくつかのタイプを紹介する。

p.119「Roleplaying The Vinculum」はヴァンパイア・キャラクターにとっても参考になる。

【Chapter Four: The Debased】
グールのサンプル・キャラクター8人のデータを背景設定つきで収録。様々なタイプが揃っていて、そのまま自分のシナリオにNPCとして登場させたり、あるいは少し設定をいじって自分のグールにしたり、使いがいがありそうだ。

個人的にGinny Allan, The WerewolfとSiobhan, Bat Ladyが気に入りました。

ワーウルフといってもUratha・グールではないのでご安心を。

【Appendix: Creating Ghoul Families】
本書で紹介されたものとは別に、オリジナルのGhoul Familyを自作する方法や、バランスの取り方に関する言及。


【装丁と挿絵】
表紙や章扉はさすがに気合いの入った描きこみっぷりなのだが、本文挿絵は妙に荒っぽいタッチのイラストが目立ち、内容となんとなくそぐわない気もする。好みの問題もあるのかもしれないが。

【買う?】
基本ルールでグールの説明を読んで物足りないと思ったり、実際のところこういう部分はどうなの?とか突っ込みを入れたりしていた人には文句なくお勧め。グールをもっとリアルにロールプレイしたいST、グールPCになってご主人様に翻弄されてみたいPL、どちらにもきっと役に立つはずだ。

ただ、主眼はあくまでグールPC作成ルールとグール・ファミリーなので、CoteriesやHunting Groundのような豊富なST向け記事やシナリオソースを期待するとちょっとがっかりするかもしれない。

また全体を通じてなんとなく大人なというか、淫靡な雰囲気の漂う設定作りになっているので、そういう生々しい話とか変態とかが嫌いな方にはちょっときつい内容かも。

そういう生々しい話が大好きな人には当然ながらV:tRサプリ中いちばんのお勧めです。

『Ghouls』到着

辛抱たまらずPDF版を買った矢先にアマゾンから届く。

『Lancea Sanctum』では盛りだくさんの内容を伝えようとがんばったばかりにレビューを宙ぶらりんにしているので、初心にもどって速報性優先のファーストインプレッションに徹しようと思う。

終わるまで眠らないぜ。

ダイエットコーラ・ベーコン味

The Sunday Morning Hangover】バニラ味コーラの話を聞いたときにもずいぶん驚いたものだが、ここまでくるともう開いた口がふさがらない。

そもそもいかなる風味なのか想像もつかない。はたしてコーラの味付けの新境地を開く製品になるのだろうか。

DundjinniでWoD用マップを作る

GamingReport.com】ダンジョンマップ作成ソフトDundjinniを使って現代物TRPG用のマップを描くための追加データ集「Art Pack: Modern Streets」が発売された。

サンプルを見ると抜群に美しいマップの数々が並んでいて、これが自分で作れるのかと思うと前から心そそられるものがあったのだが、WoDをメインにしているとそうそうファンタジー物のマップなど描く用事ができるものではなくブックマークに登録したっきり忘れかけていた。

しかしArt Pack: Modern Streetsのサンプルが刮目すべき出来映えなのでリンクを張っておくことにする。

Storytelling Systemはあまり精密な戦闘を行うようにはできていないが、WoD2.0では戦闘マップがあると時々重宝だということは体験済みで、そうでなくともセッションで敵味方や器物の位置関係がこんがらがってくると略図を書いて整理するというSTはきっと多いはずだ。

どうせ図が必要になるのなら、想像力をかき立てるようなきれいなものを用意しておくのも悪くない。

M:tAw Spoiler (2) The Orders

White Wolf Forums】Mageが「いかにして」魔法を使うかを定義するのがPathだとすれば、「なんのために」魔法を使うかを定義するのがOrderである。Pathと同じく5種類あり、V:tRのcovenantやW:tFのtribeに対応する存在のようだ。

  • Adamantite Arrows(金剛の矢)
    Combat Magicを操って、SanctumsとCabalsを守護する。
  • Free Council(解放会議)
    旧弊の打破と魔術の近代化を目指す。
  • Guardians of the Veil(とばりの守護者)
    秘儀を盗む者、蒙昧な輩に広める者から秘儀を守る。
  • Mysterium(隠秘院)
    見える見えざるを問わず世界のあらゆる領域に隠された貴重な知識を収集する。
  • Silver Ladder(銀の天梯)
    Awakenしたメイジの間にふさわしいヒエラルキーを打ち立てようとする(当然ながら頂点に立つのは自分たち)

純然たる戦闘系がいて、革新派がいて、奥地で秘密を守ってる奴がいて、何でも知りたい学究肌がいて、他の連中の上に立ちたい親分肌の奴もいるあたりも、V:tRやW:tFと似ている。

V:tRのVIIやW:tFのPure tribesのように、同じメイジでありながらPCの敵、という役どころもちゃんと用意されている。Seers of the Throne(玉座の見者団)なるメイジ集団で、エクサルク(the Exarchs)とかいう連中を押し立てて世界征服を目論んでいるらしい。

WoD新製品・制作進行状況

White Wolf Live Journal, 2005/5/16】Justinが恒例の近況報告をアップした。今回はビール瓶片手にご満悦(?)の写真付きである。制作中の本はすべてまだディベロップ段階かもうレイアウト段階に入ったところで、編集はほっと一息というところのようだ。

  • 現在ディベロップ中
    • Invictus (V:tR)
      LanceaやDraculに比べて、ritual magicを持たないコヴナントが利点をどうアピールするのか要注目。
    • Blood of the Wolf (W:tF)
      詳細不明。wolf-bloodedを扱うサプリメントか?
    • Boston Unveiled (M:tA)
      M:tAのデフォルト都市はボストンらしい。以前にLiveJournalに出た話では10月発売予定。
  • 現在校正中
    • WoD: Armory
  • レイアウト段階
    • Mage: The Awakening
    • VII (V:tR)
    • Lore of the Forsaken (W:tF)

英国版Google Maps

米国版だけかと思ったら英国版もいつのまにか公開されていたようです。衛星写真モードにはなりませんが。

方向音痴の私としては日本版を切に希望します。

シカゴ犯罪データベース

毎日毎日大量の面白いリンクをいったいどこから発掘してくるのかと不思議でならないJ-Walk Blogからのご紹介。

シカゴで通報された犯罪をリアルタイムにデータベース化し、犯罪の種類、発生場所、発生時間、管轄警察署、街区……とありとあらゆる角度からの統計を眺められるサイト。

例えば3月18日の12時〜1時までに起きた犯罪をグラフ表示させることだってできる。それぞれの件名をクリックすると、容疑、犯人は逮捕されたかどうか、どの警察署の所轄か、さらにはGoogle Mapsと連動して犯行場所を地図上で示してくれさえする。これが妙な生々しさを醸し出している。

さらに、全所轄署・街区に個別のRSSフィードを用意しているため、RSSリーダなどを使って特定の場所の犯罪発生状況をリアルタイムに監視することだってできる。実用性はともかく凄いものを作る人がいるものだ。

V:tR/W:tF/M:tAw共通の巨大都市設定集、シカゴ・ソースブックが出た折には、参考サイトとして使えるのではないか。実際に起きた犯罪をヒントにシナリオを作れば現実味が増すことうけあい。

White Wolf Wiki

WolfSpoor, 2005/5/19】White Wolf関連のニュースや噂を収集するウォッチングサイトの老舗WolfSpoorが、ファンの手によるWhite Wolf総合データベースを作るべくWhite Wolf Wikiを立ち上げた。

実は、当のWhite Wolf自身が少し前から全く同じ発想でWorld of Darkness Databaseを立ち上げているのだが、検索機能が貧弱、投稿した解説はWhite Wolfスタッフの校閲を経てから公開されるため時間がかかる、データベースがいつ更新されたのかわからない、完全にファンの自発性にゆだねているためカバーする内容に偏りがある、等々の難があった。

White Wolf Wikiはファンが運営するデータベースなので、本家のような内容チェックシステムはないが、新旧の熱心なWoDファンを集めるWolfSpoorの提唱だけに記事の充実は期待できそうだ。全ての記事にクリエイティブ・コモン・ライセンスを設定しているため、気持ちよく引用できる。

英語をベースに、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語と各国語版バージョンの場所を用意する気合いの入りっぷりで、新しい外国語バージョンを追加することも可能なようだ。

Wikiに通暁されている方、ここはひとつ日本語版ページを追加してみませんか?

M:tA Spoiler (1) Path

公式プレビューの翻訳のほうはsilly-walks氏がたいへんな仕事の速さを見せているのでお任せするとして、フォーラムに月曜あたりから投稿されているスポイラーのほうに目を向けてみようと思う。

投稿しているのはファンだが情報元はかなり確実で、というのも先日米国アラバマ州で行われた公式ファンクラブ向けのイベントでWhite Wolf Quartely夏号が一足早く配布され、そこに4ページのM:tAwプレビュー記事が掲載されていた、という話なのだ。

断片的に転載される記事を見てもかなり充実した内容のようで、PDF版が公開されるのが楽しみである。

情報元:White Wolf Forums - I have four pages of Mage Previews in front of me RIGHT now.
注意:以下は伝聞情報です。誤解、誤訳、デマが含まれている可能性があります。また発売前に仕様の変更がなされる可能性も考えられます。

《Path》
M:tAwのメイジは、生まれつき特定の分野の魔法に適性を持っている。これをPathという。Pathは、魔法の源たる高位次元界とメイジとの結びつきのありようを示していて、そのメイジの魔法の現れ方にも影響するし、Pathにふさわしい場所にいると居心地良いと感じたりする。

Pathはある意味で、M:tAにおける「化身の神髄/Avatar Essence」に近い役割を果たすようだ。WoD2.0システム的には、ヴァンパイアのClan、ワーウルフのAuspiceに対応する要素だろう。

以下に公式フォーラムに転載された内容をまとめてみた。物見塔がなんたらいう謎めいた詩のようなものは、Pathの説明の部分に書いてあったものだそうだ。情報不足で断定はできないが、高位次元界における対応領域を示しているのだろうか。

また文中のArcanaは、M:tAの【領域/Sphere】に相当するもの。10種類ある。

【Acanthus:運と直感に導かれる者】

Watchtower of Lunargent Thorn, the realm of Arcadia, kingdom of Enchantment, abode of the fae, rulled by the arcana of fate and time.

真銀の棘の物見塔、アルカディアの領域、蠱惑の王国、妖精の住処、運命と時のアルカナがしろしめす地。

Path: アザミの道(Path of The Tristle)
別名: Enchanter
Arcana: Fate & Time
対応タロット:愚者


【Mastigos:縛られぬ意志を尊ぶ者】

Watchtower of the Iron Gauntlet, the realm of pandemonium, Kingdom of Nightmares, abode of demons, rulled by the Arcana of Mind and Space,

鉄篭手の物見塔、万魔殿の領域、魘夢の王国、悪魔の住処、精神と空間のアルカナがしろしめす地。

Path: 笞(しもと)の道(Path of Scourging)
別名: Warlock
Arcana: Mind & Space
対応タロット:悪魔


【Moros: 試されてなお揺らがぬ者】

Watchtower of the Lead Coin, the Realm of Stygia, Kingdom of crypts, abode of Shades, rulled by the arcana of Death and Matter

鉛貨の物見塔、スティギアの領域、墳墓の王国、亡霊の住処、死と物質のアルカナがしろしめす地。

Path: 寂滅の道(Path of Doom)
別名: Necromancer
Arcana: Death & Matter
対応タロット:死


【Obrimos:神命を探し求める者】

Watchtower of the Golden Key, the Realm of the Aether, Kingdom of the Celstial Speres, abode of Angels, ruled by the Arcana of Forces and Prime

金鍵の物見塔、エーテルの領域、天球の王国、天使の住処、力象と原質のアルカナがしろしめす地。

Path: 力の道(Path of the Mighty)
別名: Theurgist
Arcana: Force & Prime
対応タロット:力


【Thyrsus:情熱と本能に誘われる者】

Watchtower of the Stone Book, the realm of the primal wild, kingdom of Totems, abode of Beasts, ruled by the Arcana of Life and Spirit

石の本の物見塔、原野の領域、トーテムの王国、獣の住処、生命と精霊のアルカナがしろしめす地。

Path: 恍惚の道(Path of Ecstacy)
別名: Shaman
Arcana: Life & Spirit
対応タロット:月

Mage: The Awakeningプレビュー連載開始!

White Wolf Online, 2005/05/16】ファン待望のWoD2.0版メイジ『Mage: The Awakening』の日刊プレビューが何の予告もなく突然始まってますよ皆さん。

公式フォーラムではWhite Wolf Quarterly夏号をひとあし早く入手した人がプレビュー記事の抜粋をがんがん公開していて(情報元:MADCAP氏)そちらに注意が向いていただけに、なんというか横っ腹にボディブローを受けたような衝撃である。

W:tFプレビューは表紙大公開から始まったが、今回はまずメイジの起源に関する神話が連載される模様。「出たら訳す!」と張り切ってらっしゃる人もいるようなので楽しみにしている。

ちなみにフォーラムのほうのSpoiler(ネタバレ)記事をみるかぎり、M:tAwはかなり大胆な世界観になっている。「旧WoDと最もかけ離れた作品」とWWスタッフが豪語しているのは伊達ではない。Werewolf者としては悔しいが、見た瞬間から好奇心わしづかみですよ。

思わず敬語になるぐらい本当ですよ。

人肉味の豆腐

X51.ORG, 2005/05/16】アメリカで人肉味の豆腐が開発され、インターネット上で売り出されるそうな。

同社CEOのマーク・ニュコルス氏は…(中略)…「言うなれば精選肉。上腕部、太腿や臀部の味を完璧に模しています。」と自信を見せている。
二の腕・ふともも・ヒップ。たしかに本物の人間なら贅肉が気になる部位であり、カニバリストにとっては脂ののった美味しい部位といえるのかもしれない。

脂肪分ゼロ! 人肉そっくり! と開発元の鼻息は荒いようだが、しかし

  • 社長は人肉を食べたことがない
  • 豆腐が嫌いな人にむりやりモニターとして試食させる
  • Hufuの命名者はミラ・ジョヴォヴィッチだと主張
  • ちなみにHufuというのは社長も意味がわからないらしい

とすでにわけのわからない怪しさが臭豆腐のごとく匂っている。

まあ元が豆腐だと思えば話の種に喰ってみてもいいかなと半ば本気で考えている。

White Wolfの倉庫マネージャー、バイク事故で死亡

White Wolf Online, 2005/05/13】White Wolfは公式サイト上に、同社の倉庫マネージャー Raphael Castle氏の死亡記事を掲載した。先月28日、バイク事故でのことだそうだ。享年30歳。

he and his staff stayed late many nights and weekends in order to make certain our latest shipment of books reached stores on time.

Castle氏は部下と共に幾度となく深夜まで残業し、時には週末返上で、弊社の新刊が発売日に確実に全国の店頭へ届くようはからった。——Obituary

というから、White Wolf社製品を買った人なら直接的にしろ間接的にしろお世話になっていたわけだ。

熱心なクリスチャンで、日曜学校の教師を務め、子供たちに好かれていたという。婚約者もいた。

"I am enjoying my life and this has been the best year of my life."

「僕は人生を楽しんでいる。ここ一年なんて生涯最高の年だね」——Obituary

と最近漏らしていたそうで、氏が天国でその続きを楽しんでいることを祈りたい。

White Wolfは現在、Castle氏の末妹が大学を卒業するまでの学費のカンパをつのっている。彼女に大学教育を受けさせてやることは故人の希望だった。追悼記事の一番下のボタンをクリックで、PayPal経由でカンパを送金できる。寄付金は全額、Castle氏の妹さんが大学を卒業するまでの学費に充てられる。

WorldWorks GamesがWhite Wolfと提携?

WorldWorks Games, 2005/05/07】WorldWorks Gamesは7日、自社公式サイト上で、White Wolf社と製品を共同開発する契約を結んだと発表した。

WorldWorks Signs Deal With WhiteWolf/ArtHaus

Its official, WorldWorks has just signed on with RPG powerhouse WhiteWolf/ArtHaus. We are well into project development on our first release within the partnership. More information on this exciting development to be revealed later in the month.

WorldWorks、White Wolf/ArtHausと契約

WorldWorks Gamesは、TRPGメーカー大手のWhite Wolf/ArtHausと公式に製品共同開発の契約を結んだ。これから第一弾製品のリリースに向けて取り組んでゆく予定である。この期待の新製品について詳しい情報は今月下旬に公表する。——WorldWorks Games News, May 7, 2005

WorldWorks Gamesは「CastleWorks Ultimate」など緻密でリアルな3Dペーパーダンジョンタイルで知られるメーカー。ArtHausの名前が見えることから、おそらくペンドラゴン新版や5/16発売の『The Secret of Zir'An』の関連製品を手がけるものと思われる。

しかしWorldWorksは最近「UrbanMayhem」で現代物にも手を広げただけに、WoD用のタイルや建物セットなんかも作ってくれると嬉しいんだけどなあ。

『Predators』6/27発売、『Ordo Dracul』は7/11発売に

White Wolf Online】White Wolf公式サイトのリリーススケジュールが更新され、W:tFの2冊目のサプリメント『Predators』が6/27発売予定でプレオーダーを開始した。いっぽうV:tRサプリメント『Ordo Dracul』は7/11に延期された模様。

『Predators』はW:tFに登場する様々な敵役を扱うサプリメントで、White Wolf Quarterly Spring 2005にプレビュー記事が上がっている。『Ordo Dracul』はV:tRに登場する同名のcovenantを専門的にとりあげる拡張サプリメント。プレビュー記事を見つけたので近日中に紹介します。

新MET、6/27発売にむけて印刷開始

White Wolf LiveJournal, 2005/05/09】Justin AchilliがLiveJournalで明らかにしたところによれば、『Mind's Eye Theatre (Core Rulebook)』(→アマゾン)『Mind's Eye Theatre: The Requiem』(→アマゾン)がついに印刷を開始した。最近WoDのあらゆる本に書きまくっているMatt McFarlandが奮闘して締め切りに間に合わせたらしい。

そういうわけで公式サイトの予告どおり6/27のリリースが期待できそうだが、ぎりぎりになって「発送の都合で」2週間延期されたW:tFの例もあるので不安は残る。

M:tAwプレビュー記事がGame Trade Magazine #64に掲載

GamingReport.com, 2005/5/9
Game Trade Magazineの次号(#64)に、WoD2.0シリーズ第3弾『Mage: The Awakening』のプレビュー記事が掲載されるようだ。

A World of Mystery, Power, and Paranoia!
Hokus-Pokus! Magic is in the air, courtesy of this excerpt conjured from White Wolf’s latest foray in the World of Darkness setting, Mage: The Awakening!
by White Wolf PublishingGamingReport.com

これまでMage: The Awakeningに関しては、分厚くなるとか画期的になるとか、とにかく能書きばかりではぐらかされてきたが、いよいよ世界設定にまつわる情報があきらかになるらしい。

『Ghouls』プレビュー2点

5/2発売の『Ghouls』はアマゾンからの発送が遅れていて、かくいう私も待ちぼうけを喰わされているのだが、Webに抜粋記事が2つ上がっているのでそれで時間を潰してみようと思う。

こんなBlogを読んでいる御仁に説明するまでもないとは思うが、『Ghouls』はVampire: The Requiemの5冊目のサプリメントだ。生きながらヴァンパイアの血を飲み、その下僕になった者——グール/ghoul(V:tR p.166)の拡張サプリメントである。グールをPCとして使えるというのが売りらしい。

White Wolf Onlineに公開された冒頭8ページの抜粋PDFを見てもグールに関する基本的な情報は『Vampire: The Requiem』を見ろ、と書いてあるのだが、その直後に「Ghoul Myths and Facts(グールに関する迷信と真相)」という項が設けられており、民間伝承のグールとV:tRのグールの違いをウソ・ホント形式で解説している。p.8「Setting」に至っては簡単ながらワールド・オブ・ダークネスの説明までわざわざ再録されており(しかしこんなサプリメントを読もうという人間に「WoDとは何か」と説明する必要があるのだろうか?)、ヴァンパイア・ワーウルフ・メイジの3大超常種族コアルールに匹敵する扱いなのだ。

構成としては

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旧約ビーストバインド・セッション

日付を1日間違えてメモしていたせいで、あやうくすっぽかすところだった。心の準備もなにもなしにテンションの高いキャラクターを演じるのはしんどいんじゃないかと思ったが意外になんとかなった。人間やはり最後は気合いである。

PCがお互い半魔の正体を明かした後でなんとなく花見酒(未成年PCもいたのに……)というところで今回はお開き。私のPCは、平生がクレイジーな男なので「魔物の姿の時のほうがまとも」というGM評をいただく。単にふだんと差別化をはかろうとした結果そうなっただけなのだが。

この日の教訓
「自然の流れに勝てる作為はない」

wod-jp大阪オフ?

友若さん、鮎方さん、札幌さん、および私、というメンツで大阪で飲んできた。

GW連休まっただなかだけに待ち合わせ場所もいつにも増して芋洗い状態で、おたがい実物を目の前にしながらしばらく気づかない状態だったようだ。重くてもW:tFを目印に持ってきたのは正解だったらしい。

背格好等もっと正確に教えておけば良かったともいう。

地鶏料理は美味しかったがいろいろな意味で意表を突かれた。じゃこサラダの下に浅漬けが敷いてあったり(切実にご飯が欲しかった)、鶏の串焼きにケチャップがかかっているものとばかり思って口に運んだら実は梅肉ソースだった(「いや合うんだけど、こっちの口はケチャップ受けいれ体勢だったから……」鮎方氏談)とか。

そんな意表を突く料理を肴に呑みつつWoD談義。気がついたら話すつもりのなかったことまで話してしまう相づち名人の友若さん、よく呑みよく喋る会話のリード役的な鮎方さん、にこやかで物静かだが友人から頼まれた用事はしっかり果たして帰る着実な札幌さん。

話してみるとけっこうチャット上と感覚が変わらない。が、久しくWoDの話をオフラインでやってないため略語(WtFとかVtRとか)を口にするたび「だぶりゅてぃーえふ、で通じるだろうか?」などと一瞬考えこんでしまう。

居酒屋を2時間で追い出されたので場所を喫茶店に移し、コーヒーで酔い覚ましモードに入ったはずだが会話の勢いはいっこう衰えず、本やらWoD以外のTRPGやらの話題で盛りあがる。当日間が持たなくなったらと心配になってこっそり鞄に忍ばせてきたOnce Upon A Timeカードも出番なし。水3杯注がれるまで粘って解散。

お会いできて楽しゅうございました。あまり飲めなかった人は割り勘負けさせてしまったようで申し訳ないです。これに懲りずにまた機会があれば遊んでやってください。

W:tF小説『Heart of the Hunter』発売中止、M:tAwも小説展開はなし

White Wolf Online, 2005/5/3】White Wolfは3日、公式サイト上で、Werewolf: The Forsakenの設定をベースにした小説『Heart of the Hunter』の発売を無期限延期すると発表した。

一部はW:tF Previewで公開され、続きが読める日を楽しみにしていただけに残念だ。

WW曰く「制作スタッフの負担が重すぎるため」、Werewolf: The Forsaken小説およびMage: The Awakening小説のシリーズ展開はとりやめ、既存のVampire: The Requiem小説シリーズ一本に絞って発表していく。

W:tF & M:tAw以外のWoDに関しては今後アンソロジーやフィクションのシリーズを立ち上げる予定はあるというが……

なお、W:tF、M:tAwとも、ゲーム製品のほうのリリースは予定通り行っていく、ということなのでご安心を。

旧約ビーストバインド・セッション

GMであるaorenjarさんとプレイヤー諸氏のご厚意で、昨夜の第2回セッションから混ぜていただいた。

ビーストバインドは初めてというだけでなく、そもそもWoD以外の国産TRPGをこのまえ遊んだのがたしか3年前ぐらいで、ルールはセッション前に1時間レクチャーを受けたっきり、という、久しぶりの初心者プレイヤーである。なんだか新鮮。

たまにプレイヤーをやると無駄に細かい先読みを巡らせて自滅するのがいつものパターンなので、今回こそはその轍を踏むまいと、脊髄というか皮膚細胞でもの考えているようなバカキャラを作成。

自分の名誉のために断っておくとあんなにとちくるったキャラクターを演じるのは10年に1回ぐらいである。ふだんは公園でコサックダンスを踊りながらにこやかに接近してきたりヒヨコの着ぐるみを着て木から逆さづりになったり他人の耳から万国旗を取り出したりはしない。断じてしない。

茫然としてたプレイヤーさんたちには申し訳ないが、とりあえずリアクションは変でもまともな話をすれば通じる設定にはしてますので慣れてください。もうちょっと他人を巻きこんで楽しんでもらえるよう次回は頑張ります。

ルール覚えないとな。


World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。