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骰子回転劇場 日記

モロス(Moros)

Mage Dailies, 2005/5/24

「寂滅の道歩む死霊術師にして、亡霊の住処また墳墓の王国たるスティギア界にそびえる鉛貨幣の灯台の公子」

(要旨)
寂滅の道/Path of Doomをたどり、スティギア界/Realm of Stygiaの荒野と黒い川を越え、迷宮の中心にある、鉛貨幣の灯台/The Watchtower of the Lead Coinに至って覚醒したメイジをモロスという。死者の魂が転生する道はスティギアの影響域にあるのだが、通行料として現世に残してきたものへの執着を手放さねばならない。それができない者は、鉛のように「浮かばれぬ」まま死者の領域にとどまりつづける。

モロスは別名「死霊術師/necromancer」といわれるように死を領分とする魔法使いだが、物質に干渉する術も得意とする。スティギアは閉じこめるもの、つなぎとめるものの領域だからだ。死霊術師といえば陰気で無口という偏見があるが、必ずしもそういう人物ばかりではない。陰鬱な顔をしているとしたら、それはおそらく他の者が遅かれ早かれどういう道をたどることになるか知りつくしているからだろう。

死者の魂が通る道というのがStygiaそのものにあるのか、Stygiaに属する異界にあるのか、どちらにもとれる記述だが、あんまり気にしたらいけないのだろう。

マスティゴス(Mastigos)

Mage Dailies, 2005/5/23

「笞(しもと)の道歩む妖術師にして、悪魔の住処また魘夢(えんむ)の王国たるパンデモニウム界にそびえる鉄責具の灯台の公子」

(要旨)

(要旨)
笞の道/Path of Scourgingをたどり、パンデモニウム界/Realm of Pandemoniumの迷宮の中心にある、鉄責具の灯台/The Watchtower of the Iron Gauntletに至って覚醒したメイジをマスティゴスという。パンデモニウムは魘夢の領域と呼ばれるだけあって、嗜眠者/Sleeperが見る悪夢の中でもきわめつけのイヤ夢の吹きだまりだ。ここでは心の奥に押し込められていた最悪の恐怖や欲望が暴かれ、容赦ない嘲笑や非難を浴びる。だがそうした恥辱の試練をくぐり抜けることで、魂は罪をすすぎ、傷を癒し、過去の桎梏から解きはなたれて覚醒するのだ。

マスティゴスは精神や空間を操る魔法に長け、人が誰しも抱える心の暗黒面を引きずり出して武器とする。「妖術師/warlock」と呼ばれ、悪魔崇拝者だとか、地獄の悪魔を呼び出すとか言われるのはそれゆえだ。

「a gauntlet of humiliation and submission」というあたりからgauntletは篭手じゃなくて鞭打ち刑のほうと判断。それにしても直訳すると「屈辱と服従の試練」でなんだかSMみたいである。

アカンサス(Acanthus)

Mage Dailies, 2005/5/23

「アザミの道歩むenchantersにして、妖精の住処また魅惑の王国たるアルカディア界にそびえる月銀棘の灯台の公子」

(要旨)
アザミの道/Path of Thistleをたどり、アルカディア界/Realm of Arcadiaに入り、月銀棘の灯台/The Watchtower of the Lunargent Thornに至って覚醒したメイジをアカンサスという。アルカディアは妖精郷の伝説という形で嗜眠者/Sleeperの間にもおぼろげに知られる領域だ。そこではあらゆるものに魔法が宿り、美しさや醜さで人を惑わす。なににつけても極端で、中途半端なものがない。物事はうつろいやすく、またそれをよしとする。

アカンサスは別名enchanterといい、運勢や時の流れを操る魔法に長ける。物事にあたっては準備を整えたり時期を待ったりするよりもむしろ、当たって砕けろとまず飛びこんでみるのを旨とする。そのために余計な苦労をしたり、長期的にみれば最善とはいえない選択をしたりもするが、思い切りの良さと魔法に助けられた強運で、他のメイジには手に負えなかった事態を打開することも多い。アカンサスは覚醒者/The Awakenedの中でもいわばジョーカー、切り札的な存在である。

enchanterの訳語は思案中。前半のenchantmentはおおむね「付与された魔力」のニュアンスで使われているが、実際にはDestinyとTimeの魔法使いなわけで。enchantment=「妖精が使うような魔法」というくくりなのだろうが(実際Changeling: The Dreamingにおけるenchantmentとかなり近い感覚で使われている気もする)、適切な漢語が見つからない。他はなんとかそれらしい日本語で呼び分けできそうなだけに残念だ。

もんたメソッド

bricklife.weblog.*
プレゼンテーション手法として紹介されたものらしいが、即刻はてなキーワードになるほど大受けしたあげく、同じ効果をWebページ上で再現するスクリプトが続々作られているようだ。

百聞は一見にしかず、bricklife.weblog.*の下の方にもんたメソッドを実装したサイトへのリンクが貼ってあるので、実際に試してみてほしい(JavaScript要)。伏せ字になっている部分がクリック1発で表示されるのはけっこう愉快だ。

プレゼン手法としての効果はともかく、ちょっとした(1文とか)ネタバレを隠すのには、「続きを読む」とか背景同色テキストよりもスマートではないだろうか。

……普段からJavaScriptオフでブラウズしている人には効果がないのが難点だが。

WoD新製品の制作状況

White Wolf LiveJournal, 2005/6/13

シカゴで『World of Darkness: Chicago』用の資料本を30kgも買ってきてひいこら言っているJustinからの恒例近況報告がアップされている。

Ordo Dracul』は見本刷が上がってきているようだ。正式発売は7月だが「オリジンズに持っていく」というから、カマリリャ会員向けに先行発売もあるのかも。まあ日本人にはあまり関係ない話かもしれないが公式フォーラムにスポイラーが流れる可能性もあるからそちらに期待。

Predators』についてはJustinの気になる一言が。

..., which is good only if you like really creepy supernatural creatures for every occasion and crow-men with stolen severed heads. I happen to.

あれが気に入るのは、何かっていうとマジ不気味な化物が出てくるのと盗んだ生首を抱えたカラス男が好きな人だけじゃないかな。俺は好きだが。

『VII』ではアートディレクターPauline Bennyがまた凝った装丁を考えているらしい。

... looks so rad I'm thinking about changing the name of that book to VII, You Sons of Bitches!

(レイアウト原案が)あんまり過激なんでいっそ書名を変えようかと思ってるよ。『VIIのクソ野郎ども』に。

『Invictus』は原稿が上がって編集段階に。次作『Carthians』のブレーンストーミングも始まった。……するとcovenantソースブックの最後はCircle of the Croneということになる。最近影が薄いなあ。


World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。