そもそも『スピリット』を見に行くつもりで今朝上映時間を確認したら、『ナイト・ウォッチ』の公開初日であることに気づいたわけだ。昨年からずっと日本公開を心待ちにしていた作品なので、ジェット・リーには悪いが予定変更である。
いい意味でハリウッドずれしていない(ロシア映画なんだから当然だが)、期待に違わぬ映像だ。とりわけ気に入ったのが古代の予言が語られるシーンで、登場人物の一人が本の余白にペンで書き殴った落書きがパラパラ漫画風に動きだして……という斬新さ。他の場面も、演出がとても新鮮に感じられた。新WoDのTwilight(精霊界と物質界の狭間に存在する領域のようなもの)を思わせる「薄闇」の描写やヴァンパイアの悲哀など、WoD資料としても見どころはおおい。暴力シーンは本気で痛々しいので、その手の描写が苦手な人にはおすすめできない。
また、原作のエピソード1を下敷きにしているようだが、ストーリーは大幅に変更されており、特に主人公アントンなどは人物造形も背景もかなり異なっている。原作ではいちおうの「オチ」がついているのだが、映画では続編への期待を強く持たせる引きで終わっていて、これはもう続編『デイ・ウォッチ』の日本公開を祈るしかない。
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