骰子回転劇場・転|日記: Vフォー・ヴェンデッタ
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骰子回転劇場 日記

Vフォー・ヴェンデッタ

引用の多い映画だと聞いて、それなら予習していくか、と資料本を図書館で予約したらGWの臨時休館期間にかかってしまい引き取るに引き取れず、見切り発車で観に行ってきた。台詞に『マクベス』だの『十二夜』だのの引用がさらりと出てくるし、たぶん私が気づかなかった元ネタも多いのだろうが、気にせずともそれなりに楽しめる作品にまとまっているのはさすがウォシャウスキー兄弟というところか。

皮肉は台詞以外のところにも効いていて、例えばイギリスを牛耳る独裁政党のシンボルマークがロレーヌ十字そっくりな点。この十字は第二次世界大戦時にナチスドイツによるフランス占領に反対して戦ったレジスタンス組織のシンボルマークだ。それがナチスを思わせる件の独裁政権に使われているのは痛烈である。さらに遡ればジャンヌ・ダルクの旗印でもあり……つまり、もともとはイギリスの敵として掲げられた印なのだ。

いちばん気に入ったのは、冒頭の裁判所爆破がチャイコフスキーの『序曲1812年』に載せて行われるところ。これは楽譜上に本物の大砲をぶっ放す指示があるという、まことに恐るべきオーケストラ曲で(→iTMSで試聴)、建物をどっかんどっかんいわせながらクラシックを流すとすればこれ以上ぴったりなものはあるまい。1812年に起こったことを考えても象徴的な選曲だ。


前半は適度なアクションありどんでん返しありで良いのだが、ドミノの場面以降が思ったほど盛りあがらなくて残念。予定調和は結構だが、後半にも少しは意外性が欲しかった……

posted at 09:32 pm in 奇妙な映画

「Vフォー・ヴェンデッタ」へのコメント

1

Professorさん、はじめまして。 長文失礼します。
コミックの映画化で期待せずに観た為か、予想以上に楽しめたのですが、なるほど引用意外にも色々と仕掛けがあるようですね。チャイコフスキーの場面は痛快な物がありましたね。一方、配給元の作品紹介の為か、「テロとレジスタンス」の区別の無い解釈も多いようですね(DVDで、Vがイヴィーに自己紹介する場面を英語字幕で観ると面白いですよ。)

近未来という設定ですが、映画の中の「マスコミ操作」や「官製テロ」を現実と重ねると、今年公開された「意味」や、製作者の本当の「意図」が見えてくるかもしれません…。 ディラン・エイヴリー青年(23歳)が監督し、最もポピュラーな9.11検証シンボル映画「LOOSE CHANGE 2ND = ルース・チェインジ」で、「9/11 Truthムーブメント」の衝撃が世界に広がっていますが、ご存知ですか? 夏完成の「LC 2ND Recut」などで、Vのように「集まろう」呼び掛けました。(平和的にですが。) 「仮面」の代わりが「黒のTシャツ」です。

06年の9月11日の再調査要求・NYデモと、次の日にその様子を伝えたはずのニュース。(デモ参加者の人数の映し方の違いに着目…。) 9月11日は来年もやって来ます。
http://www.911podcasts.com/files/video/TalkingAboutaRevolution.wmv
http://www.911podcasts.com/files/video/Zahn_LC.wmv

DVD発売前から「LC2」吹き替え版の「無料」ダウンロードが各所で開始されています。日本語版の検索語「LOOSEチェンジ」の各国での報道などは、下記BBSの11/22を。ご参考になればと。 尚、本文内容やLINK先とは利害関係はありません。
http://www.wa3w.com/911/index.html
http://bbs9.fc2.com/php/e.php/cinepro/
http://www.harmonicslife.net/gallery/main.php?g2_itemId=775

- Comment by W・R at december 13, 2006 02:59 am
2

W.Rさん、コメントありがとうございます。日本ではブラウン管の向こうの出来事になりつつありますが、9.11はいまも影を落としているのですね。たいへん勉強になりました。Vは映画として純粋にもう一度楽しみたいのと、細かいところをじっくり見返したいので、DVDも見るつもりです。

- Comment by Professor [TypeKey Profile Page] at december 15, 2006 10:02 pm
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World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。