Promethean: The Created 待望のプロモ冊子が公式サイトにPDFでアップされた。
ざっと見た感じでは、ゲームの雰囲気と概要を伝えるだけの、文字通りプロモーション資料にとどまっている。システムに関する記述は一切なく、Lineage・Refinement の紹介も一部のみで、これまでの新WoDデモクロニクルのように簡易ルールでシナリオを遊んでみるということができないのが残念だ。
内容はおおむね以下の通り。
プレビューをまめにチェックしている人にとっては、目新しい情報といえば Deception の高レベルパワーと Pandrans ぐらいだが、プロモのほうは製品版からの純粋な抜粋なので、細かく読んでいけば他にも発見がありそうだ。
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Appearance: The Golems are often tall and burly. Some appear hideous. Others are beautiful, in an impassive sort of way. Most are simply unremarkable to look at. The first Tammuz was made to be a slave, and although the Tammuz base their identity on finding freedom, it matters to the Tammuz to create a Golem who is reminded of what she is, so that she will fight all the harder to be what she can be. Many Tammuz give to their creations other signs of their status as slaves. Many shave the heads of their progeny. One creator might inscribe tattoos on her body before he animates her, which say that until this Golem finds true freedom, she is a slave to her state. Another might simply give her new creation a single earring of gold, the symbol of slavery from the age that produced Tammuz. Earrings, tattoos and shaved heads might draw attention in some quarters, but they're not openly inhuman.
容姿:ゴーレムには長身でがっしりした体つきが多い。醜悪な者もいるし、いささか無表情だが美形と言っていい者もいる。たいていは見るからにどこにでもいそうな平凡な顔つきだ。最初のタンムズは奴隷として創られただけに、自由の追求がタンムズ系族の身上ではあるが、自分の今の有り様を再認識し、理想の自分になる決意を新たにするために、新たなゴーレムを創造することに意義があるとされる。ゆえにタンムズは自分が創ったゴーレムにあえて奴隷の印をつける。頭髪を剃るのは一般的だ。継嗣を覚醒させる前に、「まことの自由を見いだすまでは、このゴーレムは境遇の奴隷である」という入れ墨を彫り込んだ者もいる。あるいは単に、金の耳輪を片方だけ贈った者もいる。そのタンムズが創られた時代には、それは奴隷の印だったのだ。イヤリングや刺青、スキンヘッドといったいでたちは、場所によっては悪目立ちするだろうが、しかし人間といって通らないこともない。
奴隷を創ることで奴隷から解放されるとはたいそう皮肉な話である。それはともかく、素朴な疑問として、創造時に剃った髪はやっぱりもう生えてこないのだろうか。
Disfigurement: When their disfigurements become openly visible, Tammuz appear to be covered with clay. Sometimes the clay has cracks that are inches deep and bloodless, giving the impression that the Promethean's flesh is made of clay. They smell of wet clay, or of freshly turned earth. Their hair — if they have any — is matted and slicked back. Their eyes are like dull, black pebbles. Some have sigils that appear on their forehead, engraved into the claycovered skin, illuminated in elemental electricity...
異形:タンムズが正体を現すと、体が粘土に覆われているように見える。ときにはその粘土がひび割れ、数インチもの深さにぱっくり開いているのに、血が流れる様子もなく、まるで全身が粘土でできているかのようだ。体臭は湿った粘土や、耕されたばかりの土を思わせる。髪の毛は——あるとすれば——ぺったり濡れてつやがなく、頭皮に貼りついている。目はどんより濁って黒い碁石のよう。額を覆う粘土に刻みこまれた印形が、内側から電光に照らされたように輝き出す者もいる……
古典映画さながらの姿なのだろう。あるいは、ナニな例えで恐縮だが、アニメ『スレイヤーズ』のゼルガディスなんかも(粘土ではなく岩との合成人間である点を除けば)かなりよく記述に当てはまるのではないか。
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Leave No Trace (••)
The Promethean learns a number of subtle effects which combine to eliminate signs of his passage. His step becomes so light that he can move without leaving footprints. His skin is covered with a dull clear coating that prevents him from leaving biological traces that a forensics expert might discover and exploit (fingerprints, hair, body oils, etc.). This Transmutation does not prevent him from bleeding if injured, but short of such traumatic circumstances the Promethean is unlikely to leave behind evidence of his presence.
微妙な効果の組み合わせで、術者が通過した痕跡を完璧に消し去る。まず、足取りが非常に軽くなり、歩いた後に足跡が全く残らない。また肌は光を反射しない透明な被膜で包まれ、法医学的証拠(指紋、毛髪、皮脂など)を落とすのを防ぐ。負傷時の出血までは止められないが、血痕を残すような状況でないかぎり、術者がそこにいたという証拠はまず残らないだろう。
ここで気になるのはプロメシアンの血液や体組織。彼らは Azoth の幻影によって人間の形を装っている。血や毛髪があるにしても、それは素材となった死人のものだ。そういうものが鑑識に拾われてしまった場合、法医学的にはどう見えるのだろう。髪の毛が数百年前のものと判明したり、血液が死人にしかありえない成分構成だったり、しないのだろうか。
W:tF では、そういうものは本人から分離したらすぐ、ごく普通のモータルと同じになってしまうので問題ないのだが、プロメシアンも例によって Azoth パワーでなんとかなってしまうのかも。
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Azothic radiance: The invisible aura that spreads out from a Promethean. The higher his Azoth is, the wider the aura spreads. A Promethean's Azothic radiance awakens Pandorans from Dormancy.
アゾート放射:プロメシアンから放射される不可視のオーラ。アゾート値が高いほど放射範囲も広くなる。パンドランはプロメシアンのアゾート放射に反応して休眠から目覚める。
Disquiet と定義がそっくりなのだが、システムも共通しているのかどうかはまだ不明。
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Incognito (••)
無変哲
With this Transmutation, the Promethean fades into a crowd, becoming an unremarkable person. He doesn't actually change his physical form at all, but adapts his body language to perfectly reflect the crowd around him. The Created cannot take dramatic actions, though, and must strive to "fit in" by behaving as others would expect — if he's on the subway, he hides behind a newspaper or pretends to ignore the world outside of his iPod headphones, etc. He still triggers Disquiet by his presence, but onlookers don't necessarily associate it with him.
この変成を使うと、術者は人ごみにまぎれ、どこにでもいるような目立たない人物になる。この効果は実際の姿形を変えるのではなく、立ち居振る舞いを周囲の人々と完璧に同調させることで実現する。従ってあまり大胆な行動はできず、なるべく不審がられないように周りに合わせる努力をしなければならない——地下鉄にいるなら、新聞を広げて顔を隠したり、iPodのヘッドホンを着けて音楽に聴き入っているふりをしたり、といった具合だ。術者の存在によって不穏効果が発生することには変わりないが、人々はそれが術者のせいだと気づかない可能性がある。
Color of Man と組み合わせて相乗効果を狙えそうだ。Azoth の力というより術者の機転がものをいう気がしなくもないが、そこは Azoth のおかげで瞬時に空気が読めたりするのだろう。
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Flux: The dark, uncontrollable, unnatural aspect of the Divine Fire — one of the reasons its possession is often a curse rather than a boon. Although the Fire can transform, it can also destroy. Flux is associated with alchemical dissolution and disintegration.
フラックス:〈神の火〉の、謎に満ち、制御不能で、反自然的な相——このせいもあって神の火を体内に宿すプロメシアンは恩恵より災厄をこうむるほうが多い。神の火はものごとを変えもするが、破壊もするのだ。フラックスは錬金術における融解と分解に対応する。
てっきりパイロスとは別物と思っていたが、どうやら本質的に同じものの裏返し的な存在らしい。dissolution と disintegration はこれでいいのかいまいち不安。錬金術操作には他に「溶融」だの「腐敗」だのがあって、「溶解」「分離」との違いが調べ切れていないので……
【Promethean: The Created Preview and Lexicon, 2006/06/28】
Technorati Tags: Flux
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火曜日の更新は Tammuz の Progenitor について。5つの Lineage 中「最も矛盾に満ちて漠然とした」物語なのだそうで、たしかに読んでも関連が見えてこないどころかますます混乱してくる。鮎方氏の示唆どおり『金枝篇』を読み直すか。
The story that's most often told about the Golem concerns a rabbi in Prague named Loew Belalei, who built a man out of clay, back in the 15th century. There are many variations of the tale. One says how he gave it life by writing one of the names of God on a slip of paper and placing it under the Golem's tongue, and bade it awake by inscribing the word Emet (Hebrew for "truth") on its forehead. Each night, he erased the first letter of Emet, so that it read Met ("death"), and the Golem would sleep. Rabbi Loew retained complete mastery over the clay man's will until the night he forgot to make the Golem sleep. The creature then became aware. It raged through the streets of Prague, setting fires and causing havoc. The Rabbi found the creature and removed the name of God from its mouth. He buried it under the synagogue, and there it still remains. But the legend says that the Golem awakes every 30 years and stalks the streets.
Students of folklore and the Tammuz alike know that Loew was not the first to own a Golem. The Tammuz say that he had not made it, either, but that hundreds of years before, the Rabbis had learned of the existence of their Promethean Lineage.
ゴーレムにまつわる物語でもっとも人口に膾炙しているのは、プラハの律法博士レーウ・ベラレイが15世紀に作った粘土人形の話だろう。これには多くのバリエーションがある。一つをひもとくと、レーウは神の名のひとつを書き込んだ紙片を舌の裏に貼ることで命を吹きこみ、額に Emet(ヘブライ語で「真実」)と書くことで目覚めさせた。夜になると Emet の頭の一文字を消す。すると額の言葉は Met(「死」)となって、ゴーレムは眠りにつくのだった。レーウ博士はこの粘土人形を意のままに操ったが、ある晩、眠らせるのを忘れてしまった。すると人形に自我が芽生えた。人形はプラハの通りを暴れ回り、建物に火を放ったり打ち壊したりした。そこでラビが駆けつけて、人形の口から神の名を記した紙片を取り除いた。木偶人形に戻ったゴーレムはシナゴーグの地下に埋められ、そのまま現在に至る。だが伝説によれば、ゴーレムは30年ごとに目覚めて街を徘徊するともいう。
伝承研究者もタンムズも、ゴーレムを所有したのはレーウが最初ではないと知っている。タンムズはさらに、そもそもレーウはゴーレムを自分で創ったのではない、とも言う。レーウの何百年も前から、ラビたちはユダヤのプロメシアン系族の存在を知っていたのである。
Progenitor の話と言っておいて肝心の始祖が出てこないとか、タンムズはどこで絡んでくるのかとか、あいかわらずツッコミどころ満載だが、フォーラムに公式筋が寄せたコメントによれば、これは話の一部にすぎないという。つまり、ここに載っていないところでタンムズとゴーレムの関係が明らかにされているのだろう。そう思いたい。
なお Loew Belalei の表記は、Loew はともかく Belalei の例が見つからなかったのでだいぶ適当である。澁澤龍彦『黒魔術の手帖』ではユダ・ロエヴ・ベン・ベザレルと呼ばれているが、これは明らかに異綴りだろう。どなたか Belalei のカナ表記が載っている日本語文献をご存じであればお教え願いたい。
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Tammuz: A Promethean Lineage. Brutes reborn in the womb of the earth and stricken with an excess of melancholic humour. Their Progenitor was a Babylonian Golem.
タンムズ:プロメシアンの系族の一つ。別名、土偶。大地の子宮の中で生をうけ、フモールのうち黒胆汁質の過多に悩まされる。始祖はバビロニアのゴーレム。
Golem: See Tammuz.
ゴーレム:タンムズを見よ。
いろいろ調べてみたがタンムズとゴーレムの接点が見あたらず。だいいちタンムズはバビロニア神話でゴーレムはユダヤ神話ではなかったか。タンムズからして、死と蘇生を経験したらしき記述はあるが、体をばらばらにされたというようなくだりは見つからない。WWのオリジナル設定なのだろうか?
黒胆汁質は、たぶんメランコリーというカタカナ語のほうが有名だろう。ゴーレムは憂鬱な生き物であるらしい。誕生の経緯を見ても鬱々とした気分になってくる。
奴隷制はいまなおこの世に存在する。人々は毎日のように売買され、娼婦や低賃金労働者として他人に搾取されるだけの、希望も意味もない生活を余儀なくされる。また自分で自分を麻薬や犯罪や宗教や不健全な交際に売り渡す者もいる。奴隷制には多くの形があり、奴隷の数もまた多い。だがタンムズは言う。奴隷とはしょせん幻、本当は誰しも自由なのだ——魂さえあれば。魂はこの物質界での生を超越した生を約束する。だがゴーレムは魂をもたず、ゆえに自由になれない。肉体に縛られ、運命を選ぶ権利も死後の生もない境遇を脱するには、人間となって魂を手に入れるしかない。
ある者は、魂があれば死後に永遠の命を得て、この世が滅びた後に現れる新しい天と地に暮らせるという。またある者は、魂があれば輪廻転生の輪に加わり、地上に生まれ変わるという。別の者は、魂があれば物質とエネルギーの大いなる循環と一体になって、永遠に存在しつづけられるかもしれないという(「肉がむしられ、骨が朽ちれば、星々のしとねに抱かれる」)。だが魂なくして、あの世に望みはない。生まれ変わってこの世でやり直す望みもない。存在そのものが自然法則に反する——不穏効果がその証拠だ——タンムズは、死と再生を繰り返す宇宙のサイクルから疎外されているのだ。
タンムズは現世での自由にも関心を持っている。最初のタンムズは奴隷となるべく創られた。脱走したものの、系族の多くは魔術で操られ、他人の都合で眠らされたり起こされたりする奴隷となったからだ。
死体から作られ、地の元素によって命を吹きこまれたタンムズは、彼らを生み出した粘土の性質を受け継いでいる。禁欲的で、公平を好み、一旦こうと決めたらてこでも動かず、なまなかなことでは激さない。
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Color of Man (•)
人間の色
This power shares similarities with the "Chameleon Skin" Transmutation, except it helps the Promethean hide against the human background. The Created may alter the color of her skin, hair and eyes to anything found within the human species. These changes are merely a matter of pigment, but prejudices, racism and superficial stereotypes can be powerful forces of misdirection.
変成〔カメレオンの皮〕と似ているが、この能力は人ごみに紛れこむのを容易にする。術者の皮膚、毛髪、目の色を、人類に見いだしうる範囲で、任意の色に変化する。単に色素をいじるだけだが、人種の偏見や差別やステレオタイプを利用して追及をそらすには非常に役に立つ。
Chamereon Skin と同じく1ドット能力である。W:tF の Gift のように個別に習得していく必要があるのか、M:tAw の Spell のように条件を満たしていれば自動的に使えるようになるのかはまだわからない。
術者が恣意的に色を選べるのなら、たしかに便利そうな能力だ。相手と同じ人種に化けて第一印象を良くしたり、尾行をまいたり(眼鏡をかけたり服装を変えたりぐらいは人間でもやるが、白人が黒人に化けるとは超常種族でもふつう考えるまい)、使い道がいろいろ考えられる。もっとも、顔の造りそのものまでは変えられないから、失敗するとガングロとかヤマンバとかマイ○ル・○ャクソンができてしまうわけだが……
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Deception Transmutations are physical and supernatural changes which confuse or evade opponents — they're not tricks of the mind. Mimics seek to understand the human condition, and they preach that nothing helps that effort more than passing as humans and living amongst them. Any Promethean may take up study of these Transmutations, but the sleights of Deception come most easily to the Mimics due to their affinity for the Refinement of Gold.
デセプションは肉体を変貌させて人目をあざむいたり逃れたりする変成である——幻覚を見せる技ではない。人間のなんたるかを知るには、人間になりすまして一緒に暮らしてみるのが一番、と〈模倣者〉たちは主張する。デセプションはプロメシアンなら誰でも習得できるが、金の精錬に通じる点が多いため、〈模倣者〉にはとりわけこつが飲み込みやすい。
というわけで、Aurum の Refinement Transmutation の片割れ、 Deception の実データが公開された。対象の知覚を操作するのではなく、そのとおりの実体に変わってしまう点が V:tR の Obfuscate と対照的。
Chameleon Skin (•)
カメレオンの皮
Like its namesake, this Transmutation allows the Created to camouflage his form. The Promethean's skin changes color, texture and patterning to blend into his surroundings, making it harder to discern him from the background. Movement lessens the effect as the Created has difficulty changing at the same rate as his background. Additionally, this power is less effective unless the Promethean is nearly naked, bare skin exposed, because it does nothing to alter his clothing.
この変成は名前通り、術者の姿を風景に同化させる。術者の皮膚が周囲の風景に溶けこむような色や質感や模様に変わり、姿を見分けにくくなる。ただし動きながらだと、それに合わせて皮膚の迷彩も変化させるという困難が伴うため、効果は落ちてしまう。また、衣服の色は変えられないので、使うときにはほぼ全裸でないと意味がない。
これで思いだすのがプレデターか熱光学迷彩かで趣味が分かると思う。
来週は第四の Lineage、Tammuz のほか、Deception の2ドット以上の能力が明らかにされるそうだ。期待の P:tC プロモも週末に公開なので、話題の多い一週間になりそうである。
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金曜の更新では、Transmutation と Refinement の関係を整理してくれている。
Prometheans can learn to perform amazing supernatural acts, from dissolving metals with acid secreted from their skin to shooting electricity from their hands to causing earthquakes by stomping the ground. These powers are called Transmutations.
プロメシアンは修行次第で様々な驚くべき超能力を使えるようになる。皮膚から酸を分泌して金属を溶かしたり、手から電撃を放ったり、足踏みするだけで地震を起こしたり。こうした能力を「変成」と呼ぶ。
実際には、こうした力はプロメシアンの心身を錬金術的に変化させた結果可能になるもので、その変化自体も Transmutation と呼ぶようだ。
Ancient alchemists sought to transmute the base matter of lead into gold. For a Promethean, the base matter she experiments upon is her own body and the "gold" she creates is a miraculous alteration of self that unlocks supernatural power. The transformation of dead flesh to life at the hands of the Created's Progenitor is only the first of these Transmutations. The Bestowments granted by the process of becoming a Promethean are perhaps the simplest sort of Transmutation, but greater power is found in those changes wrought by the Refinements.
古代の錬金術師は鉛を変成して金を作ろうとした。プロメシアンの場合は、自分の肉体を変成していって、そこに秘められた奇跡の力を解き放とうとする。創造者の手で死体から生命体となったのは変成の一種にすぎない。プロメシアンとなる過程で与えられた〈天性〉も、初歩的な変成のひとつといえよう。〈精錬〉によって変成を重ねるうちに、さらに強大な能力がめざめてくる。
ある意味、Transmutation とはプロメシアンを人間にする工程のひとつといえる。そういえば賢者の石の変成でも、途中で卑金属を銀に変える「白い石」ができる。錬金術師が求めるものとは違うけれど、求めるものを得るために通過しなければならない変化。Transmutation とは、いわば白い石のようなものかもしれない。
もっとも、プロメシアンの場合はこの「白い石」が何種類もあるわけで、どれを作るかの目安になるのが Refinement というところだろう。
Newly created Prometheans haven't often undergone very many Transmutations. Those gained during the process of character creation may represent the few changes a Promethean has discovered for herself or they may be the legacy of a helpful or experimental creator. Because the Created is immune to the ravages of age, she may acquire any number of Transmutations before she eventually surrenders them to achieve mortality or succumbs to time catching up with her. An old Promethean is dangerous to cross, as the mixture of Transmutations she has gained are likely to grant great flexibility in their variety and incredible potency in their effects.
プロメシアンは、創造されて日が浅いうちは、通常、あまり多くの変成を経験していない。キャラクター作成過程で得たいくつかの変成は、自力で到達したか、創造者の指導や実験のたまものである。プロメシアンは寿命や老衰と無縁なので、いずれ全てを手放して人間になるか、運命が尽きて倒れるまで、いくつでも変成を習得できる。齢経たプロメシアンは、多種多様な変成を効果的に使いこなして状況に柔軟に対応できるので、敵に回せば恐ろしい。
Transformation を Discipline や Giftのような特殊能力と考えると冒頭の記述で混乱するが、「プロメシアンの身体に起きる変化」と「その変化によって使用可能になる特殊能力」と両方の意味で使われていると思えばなんとか。煩雑になるが訳し分けたほうがいいのかしらん。
Transmutations are classed by different themes and functions, and each Refinement allows for the expedited learning of two of these classes. For instance, one of the Transmutations taught by the Refinement of Aurum (Gold) is Deception.
変成はその対象や機能によって分類され、各精錬はそのうち2種類の習得を容易にする。例えば、アウルム(金)の精錬における推奨変成はデセプションである。
実例として Deception の一部のパワーが紹介されているが、エントリを変えて紹介することにする。
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来週末にオリジンズ会場で配布され、Web上でPDF公開される予定の Promethean: The Created Promo だが、これまでの新WoD製品とは異なりシナリオは付属しないことが明らかになった。
The booklet I have includes excerpts and artwork and the like from the game, but no adventure. We'll be offering it as a free download, and it should also be on hand in print format at Origins. I don't have an ETA on an adventure-demo. Sorry for any confusion I may have created.
私の手元にあるP:tCプロモには、P:tCから抜粋したイラストや記事は載っていますが、デモシナリオは入っていません。これは公式サイトでPDF版を無償公開するほか、印刷した冊子をオリジンズで配布する予定です。シナリオ付きのデモルールの公開時期は未定です。混乱を招く言い方をして申し訳ない。Conrad Hubbard, on White Wolf Forums, 2006/06/22
残念。やはり期間限定展開だけに扱いにも格差が付いたのだろうか?
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Stannum: The Refinement of Tin, or Torment. Practitioners are called Furies.
スタンヌム:別名、錫の精錬。呵責の精錬とも。実践者はフューリーと呼ばれる。
結局、錬金術の代表的な金属のうち、鉛と銀が欠けたわけだ。もっとも鉛は、プロメシアンの人生を指す Saturnine Night という表現の中に暗喩として登場する(V:tR の Requiem に相当)。鉛とはプロメシアンの
現在をあらわす、と考えれば、五大精錬に含まれないのも一理あるかもしれない。Minor Refinement として後々登場する可能性もある。
Torment とは、デモセッションからの情報によれば、Pyros のように特性値のひとつでもあって、一定値を超えるとキャラクターが暴走してしまうらしい。Wraith: The Oblivion の Angst や Exalted の Limit Break に似たシステムのようだ。
ではそもそも Torment とは何なのか。今回の更新では少しだけ明かされている。
The world and all living things in it reject the Prometheans. This might be the natural order of things, it might be God's will or it might simply be a side effect of the Azoth used to animate the flesh of a Promethean's body. They call it "Disquiet," and when the effects of this rejection mount too far, pushing the Prometheans toward their base natures, they call it "Torment."
The word scarcely does the feeling justice. To be rejected by the world as a whole is as painful a feeling as any living creature will ever know. Most Prometheans, in some way or another, strive to avoid Disquiet and thus Torment. The Refinement of Tin, however, teaches that to shun Torment is to swim against the stream, to take up a fundamentally unnatural position, and thus to invite further pain.
世界とその住人たる生物はすべてプロメシアンを拒絶する。それは自然の法則か、神の意志か、あるいは単に、アゾートで人為的に命を吹きこまれた副作用なのかもしれない。この現象を「不穏」といい、拒絶された憤懣が積もり積もってプロメシアンを自暴自棄に駆り立てていくことを「呵責」という。
だが、こんな言葉では実情をとうてい正しく表せるものではない。世界すべてから拒絶される苦痛は、他の生き物には決して分かるまい。だからプロメシアンはたいてい、不穏を防ぎ、呵責を避けようと手を尽くす。しかし錫の精錬はあえて逆を説く。呵責から逃げるのは流れに逆らって泳ぐようなもの、根本的に自然と相容れない立場に立とうとするもの。だからむしろ、進んで呵責を受け入れよ、と。
他の Refinement と比べてマゾっぽいずいぶん厳しい道のように読める。自分は邪険にされて苦しんで当然の存在だと認めるところから始まるわけで、真性の自虐趣味でもなければなかなかできることではない。
Torment の緩和をめざす点は Cuprum と同じだが、Cuprum は Torment の発生を減らす道をとるのに対し、Stannum はTorment を苦痛と感じる心そのものを変えていこうとするあたりが違い。Refinement Transformation もおそらく、Torment を Willpower など他の有益なポイントに変換できるような能力が用意されているのではあるまいか。
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Disquiet:An invisible aura emitted by the Promethean that is deleterious to humans, animals and even the land itself. It is the chief cause of a Promethean's estrangement from mortals.
不穏:プロメシアンが放射する不可視のオーラ。人間や動物だけでなく周辺の土地全体に害を及ぼす。プロメシアンが人間と疎遠になる主な原因。
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Pandoran:A creature animated by Pyros, but which has no Azoth of its own. Pandorans are the spawn of Flux.
パンドラン:パイロスによってかりそめの命を得るが、自前のアゾートを持たない生物。フラックスの産物である。
ふだんはガーゴイルのように器物のふりをしているが、プロメシアンが近づくと反応して動きだし、そのアゾートを喰らおうとするのだとか。ちなみに、フラックスというのはパイロスと正反対の性質をもつ、破壊の炎らしい。
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Redeemed, the: Prometheans who have become mortal. Most retain no memory of their Promethean lives.
贖罪者:人間になったプロメシアン。ほとんどの場合、プロメシアンであったときの記憶を失っている。
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Disfigurement: An Osiris' disfigurement makes her skin become sunken and dry, like the skin of a corpse. Lips tighten and shrink back from a mouth full of yellow-brown teeth set in a skull's rictus grin. Muscles and fat appear to atrophy, too, sometimes giving the Nepri the appearance of a skeletal carcass. The skin might develop holes where it's rotted away, or it might appear leathery and desiccated. Depending on whether the body was embalmed or not, the Nepri's skin could take on a bluish or greenish cast, or it might instead appear dark brown like an Egyptian mummy.
The missing part of the Nepri can be visible if it's a part that would normally be visible yet isn't normally visible when the Promethean appears human. Likewise, a Nepri whose chest is uncovered when his secret becomes apparent can be seen to have roughly-stitched rents, where his internal organs were taken out and replaced.
Strangely, the smell of an Osiris, although certainly musty, is not the smell of decay. It's the smell of citron, and of dried roses.
異形:肌は乾いて萎び、死体のようになる。唇はまくれあがって黄ばんだ歯並びが露出し、髑髏さながらの形相を見せる。肉はそげ落ちて骸骨の上に皮を貼り付けたようだ。皮膚は朽ちて襤褸同然だったり、干からびたなめし革のようだったりする。その色は創造時に防腐処置を施されたかどうかで、青味や緑味を帯びていたり、エジプトのミイラのごとく暗褐色だったりする。
身体の欠損部位は、ふだんなら特に隠さずとも何も欠けていないように見えるが、正体を見せるとはっきりわかってしまう。そのとき胸を露わにしていれば、粗い縫合痕が浮かびあがるだろう。これは創造時に内臓を抜いたり詰め物を入れたりした跡なのだ。
体は黴臭くはあるが、不思議と腐臭はしない。むしろシトロンと枯れた薔薇の香りがする。
いわゆるミイラ系なのである。いくらローズや柑橘系の匂いがするといっても、肌がボロ雑巾だったり干物状態だったりする連中に寄ってこられるのはごめんこうむる。
それより気になるのは欠損部位だ。いちおう、普段は欠けていないように見えるようだが、機能はどうなのだろう。小指や耳ならともかく、始祖オシリスのように股間の陽根が無い場合はどうだ。彼はそれでもイシスに息子を産ませているが、いったいどうやったものなのか。
Bestowment: Revivification
天性:蘇生
デモセッションでの情報によれば、これは死亡したプロメシアンを復活させる能力。代償として Willpower 1ドットを失うようだ。
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The story of Isis and Osiris has been told and retold for nearly 4,000 years. It tells how Osiris, the just king of Egypt, was drowned in the Nile and dismembered by his treacherous brother Seth, who wanted the kingdom for himself. Seth scattered the parts of Osiris' body across Egypt. Fortunately, Osiris' sister-wife Isis, whose beauty might have been part of the reason for Seth's jealousy, was a skilled magician. She recovered all but one of the fragments of her brother-husband's body, missing only his genitalia. She removed his viscera, bound his body with bandages and embalmed him with oil, at which point, he returned to life. Although lacking his genitalia, Osiris still somehow fathered a son, Horus, who would one day defeat Seth in single combat.
In time, Osiris' return from the dead would lead to him becoming divine, one of the lords of the Egyptian afterlife.
オシリスとイシスの物語はおよそ四千年もの昔から繰り返し語られてきた。それによると、オシリスはエジプトの正当な王だったが、王位簒奪を狙う裏切り者の弟セトによってナイル川で溺死させられた。セトはオシリスの遺体をばらばらに切り刻み、エジプト中にばらまいた。幸運にも、オシリスの妹にして妻であるイシスは——その美貌に横恋慕してセトは謀反を起こしたのかもしれない——魔術の達人だった。彼女は兄にして夫の遺体を、男根以外すべて見つけ出した。そして内臓を取り除き、包帯を幾重にも巻いて香油に浸すと、オシリスは息を吹き返した。男根は欠けたままだったが、どのようにしてかオシリスは息子ホルスをもうけた。このホルスが後に、一騎打ちでセトを倒すことになる。
やがて、オシリスは死から蘇ったことから神聖視されるようになり、エジプト神話で死後の世界を司る支配者の一人となった。
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Osiris: A Promethean Lineage. Descendents of their Egyptian Progenitor, Osiris, who was dismembered and remade by Isis by the banks of the Nile, Osirans come to new life amidst water, with an excess of phlegmatic humour.
Nepri: See Osiris.
オシリス:プロメシアンの一系族。始祖はエジプトのオシリス。殺害後ばらばらにされたが、イシスによってナイル河畔で造り直された。この系族に属するプロメシアンをオシラン(Osiran)といい、水の懐中で生をうけ、フモールの粘液質に悩まされる。
ネプリ:オシリスを見よ。
粘液質とは四体液説による性格分類のひとつで、冷静で感情の変化や活気に乏しいが、辛抱強く勤勉とされる。まあ、粘液が多いんだから性格も粘っこくなるわけだ。
"was dismembered and remade by Isis" の訳は、今回はエジプト神話の一般的な解釈に従ったが、「イシスによってばらばらにされ造り直された」とも読める。ことによると P:tC のイシスは手ずから夫の遺体を切り刻んだのかもしれない。おお、なんと恐ろしい。
ちなみに、Nepri はエジプト神話の穀物の神で、織物の女神 Tait の夫。オシリスとは非常に縁が深く、ネプリ=オシリスとひと絡げにされることもあるようだ。Osiris Lineage のニックネームに採用されたのもその所以だろう。
And death shall have no dominion: The progeny of Osiris know this. They came back from the dead — renewed and born without true memories, but back nonetheless — and they know that they can cheat death again. They claim to be the progeny of a god of the dead, and they expect other Prometheans to believe that and respect them for it.
They carry themselves like kings and queens. They give commands. They expect to be obeyed. And often they are, not because they have any special powers or because they're necessarily more impressive, but simply because they look like they know what they're doing. Their self assurance and calm batters down barriers like the floodwaters of the Nile, from which the first Osiris' body was drawn.
The process of creating a new Osiran is the same as it was then: A Promethean creator chooses a body, preferably a body of noble bearing, and immerses it in a mixture of aromatic herbs in river water. After the body is impregnated with the river, the Nepri chops it into thirteen pieces with a specially prepared bronze knife. He discards the smallest, as a sign that his progeny will not be complete until his Pilgrimage is over.
死に拘束力はない——オシリスの末裔はそれを身をもって知る。彼らは死から舞い戻り——生まれ変わって元の記憶をなくしたとはいえ、戻ってきたことに変わりはない——死を欺しおおせる術を学んだ。自ら冥神の後継者をもって任じ、他のプロメシアンにもそれを信じ然るべき敬意を示すよう求める。
彼らは王や女王のように振る舞う。命令を下す。他人が命令に従うのは当然と思っている。実際、そうなることは多い。別に特別な力をもっているせいでも、自己主張が激しいせいでもなく、ひとえに何か深い考えがあって指示を出しているように見えるからだ。その自信と落ち着きは、ナイル川の洪水のように、行く手の障害を押し流す。
新たなオシランを創造する手順は、始祖オシリスがナイル川から引き揚げられて蘇った故事にもとづいている。なるべく貴族的な容姿の死体を選び、それを各種の香料を溶かした川の水に浸す。川の水がじゅうぶん染みこんだら、聖別した青銅製ナイフで死体を13個に切り分ける。その内いちばん小さな断片は廃棄し、その者もまた〈巡礼〉を終えるまで完全とはなりえないという徴とする。
やたらと高飛車な連中が出てきたが、「何か深い考えがあるように見える」のでみんなが言うことを聞いてしまう、とはちょっと笑える。
また、今回初めてプロメシアンの具体的創造過程が出てきた。おそらくこのあと何か決定的な作業があるのだろうが……ところで、オシリスの場合なくしたのは股間の○○なわけだが、他の部分の欠損でもオーケイとすると小指がないヤクザみたいなのとか、耳なし芳市みたいなのが「予は冥界の神子ぞよ」とかふんぞりかえっていたりするわけか。
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2006/06/24追記:6/22のConradの補足投稿によって、P:tCのデモは正確には「プロモ」というべき製品版の抜粋であって、サンプルシナリオを含まないことが判明した。(→情報元)
Promethean: The Created デモクロニクル(簡易ルール+キャンペーンシナリオ+プレロールドPCのセット)、プロモ(製品版からの一部抜粋、シナリオ等は無し)が Origins 開催と同時に公開されるそうだ。
There should be a demo releasing at the same time as Origins. I now have a copy of it sitting on my desk.
(P:tCの)デモはオリジンズ合わせで公開される。現に僕の机の上に一冊置いてある。—— Conrad Hubbard, on White Wolf Forum, 2006/06/17
デモクロはウェブ上でも公開されるが、本来コンベンションで配布する冊子らしい。いまやWoDの新シリーズが出る時は恒例となりつつあるデモクロ、毎回レベルが高いので今回はどんなシナリオになるか楽しみだ。
今年のオリジンズは6/29〜7/2の開催。Mage: The Awakeningがオリジンズ・アワードを獲れるかどうかも含めて注目したい。
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Mercurius: The Refinement of Quicksilver, or Pyros. Practitioners are called Ophidians or Serpents.
メルクリウス:別名、水銀の精錬。パイロスの精錬とも。実践者はオフィディアン、または蛇と呼ばれる。
Ophidians: See Mercurius.
オフィディアン:メルクリウスを見よ。
詳しい説明を見てみよう。
Mercurius (Quicksilver) — The Refinement of Pyros discloses the secrets of the Divine Fire and how it can be controlled. Those who follow this practice are called Ophidians. Prometheans who work Mercury push the limits of their bodies’ alchemical capabilities, seeking to understand the Fire that burns within them.
The Refinement of Quicksilver is perhaps the most mysterious of the five major Refinements. The Ophidians (or sometimes Serpents) seek to refine their understanding of Pyros, the Divine Fire that animates all Prometheans. Their studies take them to the heights of academia as well as to some of the most unsavory places in the World of Darkness, looking for answers to questions they cannot fully articulate. At the heart of their seeking is the simplest question: What is the Inner Fire?
メルクリウス(水銀)——パイロスの精錬では神の火の本質と制御法の解明をめざす。この道を行う者をオフィディアンと呼ぶ。彼らは自分の肉体をどこまで変成できるか限界に挑むことで、体内に燃える火の能力を探る。
水銀の錬成は五大錬成のうち風変わりさではおそらくいちばんだ。オフィディアン(蛇とも呼ばれる)が追究するのはパイロス——プロメシアンすべての生命源〈神の火〉。研究のためなら最高の学府から最低の悪所まで赴き、どうしてもつかめずにいる真実を明らかにしようとする。その原動力となるのは、プロメシアンにとって最も素朴な疑問——「この体の中で燃える炎は何なのか?」
そもそもレキシコンにおける Refinement の定義は「プロメシアンが体内のパイロスを制御するための訓練法」で、one of many known practice などとメソッドはすでにいくつも確立しているかのように書かれているが、そうすると Mercurius の説明は自己矛盾になりはしないか。まあ、レキシコンの定義がいまいち信用できないのは今に始まったことではない。
the five major Refinements という表現に注目したい。major があるということは minor もあるということで、V:tRやM:tAwのFaction、W:tFのMotsのようなものが登場する可能性が出てきた。だいいち錬金術で問題になる主な金属は7つで、Refinementが5個しかなければ2個余るのである。
来週はいよいよ第三のLineage、Nepriが公開されるようだ。始祖はオシリス。ということは、原材料が一体だろうが複数体だろうが、とにかく一度ばらばらにしてからくっつけることが大事なのだな。
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Ferrum: The Refinement of Iron, or the Corpus (body). Practitioners are called Titans.
フェルム:別名、鉄の精錬。コルプス(肉体)の精錬とも。実践者はタイタンと呼ばれる。
第三の Refinement は肉体派。WoD ではどのゲームでもこういう体育会系の連中が出てくる。
詳しい説明のほうを見てみよう。
Ferrum (Iron) — The Refinement of Corpus allows for the fortification of the body as a map to building a soul. Those who follow this practice are called Titans. The soul grows out of the body; he who controls the body and its the organic processes commands the soul. Prometheans apprenticed to this regimen are warriors and athletes. Transmutations: Corporeum, Vitality.
フェルム(鉄)——コルプスの精錬では、肉体の鍛錬を、魂の設計図を引く作業と考える。実践者は「タイタン」と呼ばれる。魂は肉体から生じるものだから、肉体とその生理機能を制御すれば魂を得られるはず。この道を志すプロメシアンは戦士や運動家である。
変成:コルポレウム、バイタリティ
デモプレイ報告によれば、プロメシアンのキャラクターは作成時に 3系統の Transmutation を取得できるが、3系統目は「Refinement Transmutation」から選ぶ、という。最後の「Transmutations: 」はおそらくそれを指定したものだろう。
The soul without the body is rootless, homeless and defenseless. The soul in a weak body is little better off. A weak body can be broken and enslaved, and what does that mean for the soul? A Promethean who pursues the Refinement of Iron feels that when the body is strong and the soul is well protected, he can make true progress on his Pilgrimage. Through self-discipline, practice, study and trial by ordeal, the Ferrum strive for enough strength to see their journeys through.
肉体をもたない魂は根なし、宿なしの無防備な状態だ。肉体があっても脆弱なら、ないも同然だ。脆弱な肉体はたやすく壊れ、屈服する。そのとき内に宿った魂はどうなる? 鉄の精錬を行うプロメシアンは、肉体を鍛えて魂をしっかり護る器にすれば、〈巡礼〉を着実に前進していけると信じる。そこで苦行や訓練や勉学や試練を己に課して、旅路を歩き抜く力を得ようとする。
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本日は bestowment の本格的な解説。例として登場するのはガラテアの bestowment。
Mesmerizing Appearance
蠱惑の美貌
Cost: None or 1 Pyros
Action: Reflexive
コスト:なし、または1パイロス
アクション:反応
The Promethean benefits from the 9-again rule on any Social roll that might be affected by his profound beauty (seduction, socializing, gossiping, convincing someone to like him, etc.). In addition, if he fails a roll, he can spend one Pyros to re-roll. (These re-rolled dice do not gain the 9-again benefit, although 10s may be re-rolled as usual.)
この天性を持つプロメシアンは、自分の並はずれた美貌が影響を及ぼす可能性がある社会判定において「9の振り直し」ルールを適用する。例えその判定に失敗したとしても、1パイロスを消費すれば判定をやり直せる(やり直した場合は9の振り直しの恩恵を受けられないが、通常通り10が出れば振り直しできる)。
判定のやり直しを認めるルールは、これまで WoD にあまり無かったように思う。9 again だと理屈の上では振り直しが発生する確率が通常の2倍になるのだが、それでも出ない時は出ないもので、「ここはどうしても失敗できない」という場合にはうれしいルールになりそうだ。
未公認情報だが Frankenstein Lineage の bestowment「Unholy Strength」は、戦闘以外の Strength 判定を 9 again にするという。もしかしたらこの Mesmerizing Appearance とほぼ同じシステムかもしれない。
さて用語集でもちらりと言及されていたが、bestowment は系族の生得能力ではあるけれど、他の系族が後天的に身につけることもできる。
Although it is not part of their creation, other Prometheans may gain the Mesmerizing Appearance Bestowment as a Transmutation. Such a change does not mimic the Galateid disfigurement, but it does demand delicate alterations to the humours of the Created on a metaphysical level. Gaining the Mesmerizing Appearance Bestowment requires an increase in the level of sanguine humour within the Promethean. This increase encourages a heightened sense of courage and an amorous nature. The Created is more likely to act with extreme bravery and to pursue his feelings of lust or love with little reservation.
ガラテア系族以外のプロメシアンにとって、「蠱惑の美貌」は生得の能力ではないが、〈変成〉の一種として習得することはできる。といっても見かけをガラテアに似せるわけではなく、体内のフモールの構成比率を微調整する技術を覚えるのである。「蠱惑の美貌」の効果を得るには、体内の血液フモールの占有率を増やす。こうすると性格が積極的・情熱的になり、普段よりずっと勇敢にふるまったり、恋愛対象に臆することなく接近したりするようになる。
逆にガラテアが Unholy Strength を習得することも可能なわけで、一見、箸より重いものを持ったこともなさそうなお嬢様風のプロメシアンが、気絶した恋人を軽々と肩にかつぎあげて火事場から悠然と歩み去る、なんて絵も浮かぶ。
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Bestowment: A power bestowed by a Promethean’s Lineage. (Bestowments can also be purchased as Transmutations.)
天性:プロメシアンがもつ、系族固有の能力(〈変成〉の一能力として、後天的に習得することもできる)。
キャラクタークラスを選ぶとそれに応じた基本能力がもらえるのは W:tF の auspice と似ているが、他クラスの能力も習得可能とは、さすが変化の力を体内に飼っている種族という感じで面白い。
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Disfigurement: In the brief moments when their Promethean nature becomes visible, Muses appear artificial, like mannequins or statues. Their skin reflects light like marble, plastic or clouded glass. Hair adopts the look of a wig. White skin might become dead, pure white, or it might take on the color of bone. Brown skin might become jet-black or dark gray, adopting the apparent texture of polished ebony or jet. Their eyes look glassy and dead like the eyes of a doll.
The Divine Breath that animates them becomes apparent, too. Clouds of it become visible as the Promethean moves, not unlike the little clouds mortals breathe out in cold weather, though it’s visible no matter what the ambient temperature is.
異形:ミューズがプロメシアンの本性を垣間見せると、外見が急に作り物めいて、マネキンか彫像のように見える。皮膚は大理石やプラスチックや曇りガラスのような光沢を帯びる。頭髪はまるでカツラのようだ。白い肌は死体や陶器や骨のような色に変わる。褐色の肌は漆黒や暗灰色に変わり、黒檀やジェットのような質感を帯びる。眼は人形の眼のようにガラス玉めいて生気を失う。
また同時に、ミューズに生命を与えている〈神の息吹〉も可視状態になる。ミューズが動くにつれて雲のようにわきたつ様は、人間が寒い日に吐く息が曇るのにも似ていなくはないが、〈神の息吹〉は気温に関係なく現れる。
神の息吹/The Divine Breath とは昨日の更新
に出た Breath of Life のことだろう。火の元素に対応するフランケンが放電アークをばちばち言わせたりするので、風の元素も何か視覚効果がないとまずいというわけか。それにしてもガラテアというのはまるでドライアイス要らずの人間スモークマシンみたいな人々である。いや人間じゃないけど。
Element: As befitting creatures animated by a Divine Breath, air is the element to which the Muses have affinity. Air is the element of the Word of Truth, the Logos that defines forms, shapes and names. It is the element of understanding and judgment.
〈神の息吹〉によって生をうけただけに、ミューズは風の元素と親和性が高い。風は〈真の言葉〉、形態や名前を定義するロゴスの元素である。ゆえに理解と判断の元素でもある。
Bestowment: Mesmerizing Appearance
天性:蠱惑の美貌
親和性の高いエレメンタルときたものだ。四体液説だけでなく四大元素説もからんでくるらしい。それにしても Lineage は5つ、エレメンタルは4つ。余ったLineageはどうするんだろう? エーテルでも持ち出してくるのか?
あと、Word of Truth が気になる。なんとなく。
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Great Work, the: The alchemical operation of transforming the Promethean into a mortal. Its stages and procedures are the milestones of the Pilgrimage, guided by the discipline of the Refinements.
大いなる作業:プロメシアンを人間に変成する錬金術的作業。その工程と進捗状況を示すのが〈巡礼〉の里程標であり、手法を示すのが〈精錬〉である。
Magnum Opus: See Great Work.
マグヌム・オプス:「大いなる作業」を見よ。
milestone は「里程標」と訳したが、「マイルストーン」のほうが通りがいい気もしてきた。ともかく人間になるための努力目標のように見えるが、他人から盗むこともできるというのが不可解だ。milestoneは物理的な実体なのか? それとも V:tR の Diablerie のように、同族を喰い殺して知識や技術を盗む手段があるのか?
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White Wolf公式サイト上で、クイズの正解者に抽選で『Promethean: The Created』などをプレゼントするキャンペーンが実施中だ。
サイト上に掲示された10個の引用句の、著者またはその台詞を言った登場人物を当てるというもの。「Start scouring your Bartlett's! 」なんて言ってるから、実在の文学作品からの引用だろう(Bartlett's というのは引用句辞典の一つ)。
正解者から抽選で1名に、『Promethean: The Created』基本ルールのほか、Promethean Brain(公式サイトで Promethean Pack を買うと付いてくる謎の物体)、ビル・ブリッジズのサイン入り P:tC ポスターが贈られる。
応募者の国籍は問わないということなので、この際調べ物に励んでみるのもよろしいかと。
応募期間は2006年6月13日から6月19日まで。詳しい応募要項はこちら。
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Galatea: A Promethean Lineage. Beautiful creatures made from the most perfect body parts from one or more corpses, Galateids are enlivened by the Breath of Life and animated with an excess of sanguine humour. Their Progenitor was Galatea, the woman created by Pygmalion.
Muse: See Galatea.
ガラテア:プロメシアンの一系族。一体または複数体の屍から選りすぐった完璧な体部品で作る美しい生物。この系族に属するプロメシアンをガラテイド(Galateid)と呼び、生命の息吹によって生をうけ、フモールの多血質に悩まされる。始祖はガラテア(ピュグマリオンが創造した女性)。
Breath of Life がよくわからないが、多血質は四大元素の風と対応しているので、フランケンシュタインが雷(火)によって生を受けたとすればガラテアは風、という意味合いなのだろう。ちなみに多血質の人間は陽気で活発、快活だという。
美は、昔から言われるように、しょせん皮一枚の問題だ。常に真実と言えるかどうかは議論の余地があるが、神話のガラテアの末裔たちに関するかぎりは一理ある。彼らはみな見目麗しい。一人の例外もなく、アドニスかアフロディーテかと見まごう美形揃いだ。しかし、その美しさをもってしても、プロメシアンを悩ます不穏効果を払拭することはできない。皮膚の下でたえまなくはぜるアゾートを隠しおおせることもできない。アゾートにより人を拒み、そのいっぽうで輝かんばかりの美貌で人を惹きつける。そんな彼らが概して好悪入りまじった戸惑いを抱かれがちなのは無理もない。
ガラテイドは、その始祖と同じく、文字通り愛し愛されるために生まれてくる。多くは人とのふれあいを求めてやまない。だが外面の美しさは必ずしも社交術のうまさにつながるわけではない。ガラテイドはしばしば、人と親しくなりすぎるとかえってその人物と意思疎通が難しくなってしまう経験をする。他人の愛情を得るのは簡単なのだが、自分の感情を表現することができないのだ。
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喫茶「転」が長らく荒れ放題でスパムの温床と化しているので、きっぱり閉鎖しました。
劇場支配人へのメッセージはこれまでどおり theatremaster@mac.com(@は半角に直してください)へのメール、または当ブログへのコメントにて承ります。
議論や質問の場が欲しいという要望があれば、現在内輪で使用している phpBB「骰子回転劇場・板」を解放することも検討します。
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Promethean プレビューの第18回と19回で、Refinement とは何かが解説された。腐敗だの土星だのと一見脈絡のない言葉が登場するのは錬金術思想と深い関わりがあるようだ。もっとも ディベロッパー自身
このゲームは全体的に、雰囲気や用語や背後にある思想を錬金術風にしてあるんだ。プロメシアンは自分の体そのものを錬金術的過程を通じて完全な状態に昇華させるべき対象ととらえている。—— ビル・ブリッジズ、Promethean Podcast にて
と言っているから当然ではあるが。
そういうわけで、自分へのメモを兼ねて、錬金術の見地から Refinement の解説(の解説)を試みる。
Prometheans often pledge themselves to a regimen of alchemical study: the Magnum Opus, the Great Work, the purpose of which is to attain the New Dawn, also called the Aurora — the soul.
プロメシアンはしばしば錬金術に基づく一定の修錬を自分に課す。これがマグヌム・オプス=大いなる作業で、その目的は「新たな暁」または「アウロラ」と呼ばれる境地に達すること——すなわち魂の完成である。
大いなる作業とは錬金術用語で、卑金属を黄金に変える「賢者の石」を作ること。とかく錬金術は不完全なものを完全にしたがる学問で、黄金は完全な金属と考えられていたらしい。
なんで錬金術と魂が関係するのかというと、人間は大宇宙の縮小版で、宇宙で起きることは人間の内側で起きることに対応する、という思想があるからだ。つまり大いなる作業は錬金術師自身の不完全な魂を完全にする作業でもあって、物理的作業とおなじぐらい精神修養も重視されたようだ。
For this reason, a particular course of the Great Work is called a Refinement, for it seeks to make complete an incomplete Creation.
大いなる作業の様々な手法を精錬/Refinement と呼ぶのはこのためだ。不完全なものを完全にしようと試みる点で、金属の精錬と同じだからだ。
ただ、New Dawn とか Aurora という錬金術用語が実際にあるのかどうかは確認できなかった。ご存じの方がいれば参考文献などお教え願いたい。
The Promethean's base matter — his body and mind, associated with the metal lead — has already undergone the stages of putrefaction, dismemberment and resurrection, but he has not yet attained the Dawn.
プロメシアンの原質——精神と肉体で、金属の鉛に対応する——はすでに「腐敗」「分離」そして「再生」の段階を終えているが、まだ「暁」には達していない。
世界は硫黄・水銀・塩の三原質からできているというのが錬金術の通説だったが、パラケルススは人間も三原質で成り立っており、それは霊魂・精神・肉体であると唱えた。プロメシアンには霊魂がないので body and mind というわけだ。「associated with the metal lead」については後で述べる。
さて腐敗云々の話だが、これは賢者の石の製造過程と対応しているようだ。たいへん雑な言い方をすると、賢者の石とは硫黄と水銀を混ぜて作るのだが、完成までに3つの段階がある。
赤化の後さらに金と混ぜて「発酵」させることで初めて賢者の石となる、とする本もあるそうだ。
腐敗(putrefaction)と再生(resurrection)と完成(Dawn?)についてはプロメシアンにぴったり当てはまるように思える。プロメシアンは「死」体から「再生」し、魂を「完成」させて人間となる。もっとも賢者の石ではバラバラのものが結合してから「死ぬ」が、プロメシアンでは先に死んでからバラバラに(dismemberment)されるわけで、順序が逆のように見えるが、結局バラバラの要素を「結合」してから「再生」するのだと考えればある意味正しいといえなくもない。
そこに至るために人間を模倣する手法は、完全金属である金の名(Aurum)をもつ。プロメシアンにとって人間こそがめざす黄金ということだろうか。とすれば、赤化した後に金と混ぜる「発酵」は、人間となっていよいよ憧れの人間社会に入っていくプロメシアンの象徴かもしれない。人間と暮らしたいという欲求こそ、プロメシアンを人間への道に駆り立てる原動力だからだ。
人間はときに無知で不完全で、プロメシアンを忌み嫌い追いたてるけれど、それでもプロメシアンは人間になろうと欲する。なぜなら人間にはお互いがいるので、孤独じゃないから。少なくとも孤独になる必要がないから。—— ビル・ブリッジズ、Promethean Podcast にて
Refinement の解説に戻ろう。
He wanders through Saturnine Night, beset by horrors… some of his own making. Until he is perfected, all his Works shall be imperfect.
〈鉛夜〉をさすらうプロメシアンは、さまざまな恐怖に付きまとわれる……ときには己が生み出した恐怖に。まず己が完成しなくては、どんな大いなる作業も完成しない。
Saturnine Night とは V:tR の Requiem に相当する用