金曜のプレビューは「どうやって人間になるか」。長いので要約バージョンでお届けする。
昨日のプレビューでは、プロメシアンが人間性を獲得する過程を賢者の石の創造に重ね合わせていた。賢者の石は、硫黄や水銀をフラスコに密封し、アタノール(Athanor)という反射炉の中でひたすら加熱して作る。
これがプロメシアンの場合だと、アゾートが材料になる。加熱はどうするかというと、あつらえむきに自前のパイロスがあるわけだ。パイロスは変化をもたらす神の火。変成にこれほどうってつけの道具はない。
問題は、この材料と道具をどうすれば人間に変成できるのか、はっきりしないことだ。確実なのは、プロメシアンが人間性というものに対する洞察を得たとき、体内の神の火がかきたてられ、アゾートの魂への変成が一段階進むことだけ。それがいつ、どこで起きるかは誰にもわからない。あるプロメシアンがそこで洞察を得たからといって、別のプロメシアンにも訪れるとはかぎらない。そこで命を落とすかもしれない。たどり着くだけで人の一生分の歳月を費やすかもしれない。それでも、いつかどこかに用意されているはずの、自分だけの啓示を求めて、プロメシアンはさすらいつづける。これが〈巡礼〉であり、プロメシアンの存在理由である。そして巡礼の旅のなかで出会う小さな悟りひとつひとつを 路程標(milestone)という。
路程標は P:tC の成長システムの中にも組み込まれている。プロメシアン・キャラクターが路程標を達成したとき、アゾートからヴィトリオル(vitriol)という物質が出てくるのだが、これには2通りの使途があるらしい。ひとつは、経験値として普通に消費する道。もうひとつは、アゾートに封印してしまう道。体内にアゾーティック・アタノール(Azothic Athanor)という炉のようなものを作って、その中にヴィトリオルを入れるというのだ。アタノールで熱されたヴィトリオルは別の物質に変化し、プロメシアン本人に特殊能力やボーナスを与える。つまり、経験値では買えない成長ができる、ということらしい。
しかしアタノールの真価が発揮されるのは人間になった後だ。ひとたびアタノールに封じたものは決して失われない。通常、プロメシアンが人間になると超常種族としての能力は失ってしまうが、アタノールから得た力だけは持ち越すことができる。超常種族としてワールド・オブ・ダークネスの闇側を見聞きするうちには、人間になった後の生活に不安を覚えることもあるだろう(超常種族を敵に回したまま人間になることだって、あるかもしれない)。だからアタノールで「保険」をかけておくのだそうだ。
人間になったらハイ終わり、ではないところがいいと思う。次のmilestoneを探すという短期的目標だけでなく、人間になった後のことも考えて成長パターンを考えるという、長期的な楽しみもあるからだ。
ちなみに、アタノールにも種類があって、それによって得られる特殊能力が決まるのだが、いったん作ってしまうと他の種類に取り替えたり、二つ目を作ったりはできないらしい。
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