「イニシアティブ判定で出目10が出たとき、10の振り直し(10 again)ルールを適用して振り直すか否か」という論争が公式フォーラムで起こっている。
たしかに World of Darkness Rulebook には振り直せとも振り直すなとも書いていないが、そもそも 10 again は余分な成功数を稼ぐためのルールなので、出目そのものを利用するイニシアティブにおいては適用されない、と考えるのが自然だろう。
しかし、ハウスルールとして考えてみると「イニシアティブのd10で10が出たら振り足す」というのはけっこう面白いのではないか。
新WoDの戦闘では原則として、開始時に振ったイニシアティブを戦闘終了まで使用する。また、行動順でいったん後手に回ると反撃のしづらいシステムでもある。
そのバランスを調整するためだろうか、キャラクターにはたいてい自分のInitiativeを引き上げる手段がある。能力値を一時的に増幅したり、ヴァンパイアならCelerity、メイジならAccelerate Spell, ワーウルフなら変身すれば黙っていても底上げになる。ふつうの人間キャラクターですら、Fast Reflexes Merit や Fresh Start Merit を組み合わせれば、なまはんかな超常種族よりは先に動ける可能性が高まる。
だが、先手をとってイケイケの圧勝、というパターンに味を占めてしまうと、戦闘が一方的でいささか単調になってしまう。プレイヤーが毎回 Initiative に特化したマンチキンキャラを作り始めてしまうかもしれない。それに真っ向から対抗して ST がさらにイニシアティブの高い敵を出そうものなら、「STは勝たせる気がないんだ」とめげるプレイヤーが出るかもしれない。
そこで10の振り足しを導入するのだ。これで Initiative modifier 26 の化け物にでも、純然たる幸運で先手を打てる可能性が生じる。そもそもダイス判定とは、ストーリーに予測不能の要素をとりこむためにあるわけだから、これはなかなかダイスの存在意義にかなったルールではなかろうか。
もちろん、そもそも戦闘で解決しないようなシナリオを作るのもひとつの方法だし、苦労して身につけた能力や呪文を運だけで凌駕されてはかなわない、と思う人もいるだろう。一概に振り足しにしたほうがいいとは言い切れない。
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