初心者に『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』の面白さを伝えようという熱意あふれるファンサイト。サイト主の DeadMan'sHand 氏は私のIRC友達で、回転劇場で企画したクライヴ決闘オンラインセッションでは決闘者を演じてくれた。初めて話した時には W:tA への愛情の深さというか、真摯な姿勢に驚かされたものだ。以来4年近いつきあいになるが、いまだに変わらぬその姿勢には心底頭が下がる。
氏の真摯さは、掲載されている記事の数々にもあらわれている。
『ワーウルフは難しいRPGである。』
こればかりは隠しようもない事実だ。
ワーウルフの世界はすばらしい、といいところばかりを挙げ連ねたり、ゲームにかかる労力が他のゲームとさして変わらないことを主張する者もあるが、まやかしにすぎない。彼らは簡単だと嘘をついておいて、実際には難解なゲームを与え、あなたを暗黒の世界に引きずり込もうとしている。そうした篭絡の結果、手をつけたまでは良かったものの、結局ワーウルフの難解さにひどく傷ついてしまい、二度とワーウルフを見向きもしないということになっては、本末転倒である。
—— 「初めてのワーウルフ 第1回:ワーウルフ、その圧倒的なRPG
ゲームサークルで公式シナリオ集『Valkenburg Foundation』『Past Lives』を使った史劇を完結させ、WoDオンリーコンベンションでもSTをつとめ、たくさんのW:tAセッションを経てきたからこそ、言える台詞だろう。
だが、厳しい台詞とは裏腹に、氏は「それでも、W:tAを遊ぶと楽しい理由」を教えてくれる。それが本心から出ていることは、第2回を読めばわかる。たった数ページのサンプルリプレイから、あれほど多くのドラマを汲み取ることができる人を、私は他に知らない。
どうか、あとは皆さんがご自分の目で確かめてほしい。
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Game Trade Magazine の次号予告によれば、82号には1/17発売予定の『Legacies: The Ancient』からの抜粋が載るそうだ。
Legacies: The Ancient — Skalds
Melodious Muses! Lore-singing Skalds reveal the history of magic through poetry and song in the Mage: The Awakening sourcebook, Legacies: The Ancient.妙なるミューズよ! Mage: The Awakening ソースブック『Legacies: The Ancient』では、「スカルド」の吟遊詩人たちが魔術の歴史を詩と歌でつづる。
老婆心を付け加えるなら、Skald とはヴァイキング時代の北欧にいた宮廷詩人の総称で、王の武勲をたたえる叙事詩を作った。王がスカルドを兼ねる場合もあったそうだ。
つまり『Legacies: The Ancient』は、歴史に名を残したレガシー特集というわけらしい。
After the Fall of Atlantis, mages wandered as exiles in the wilderness, forced to eke a living without the protection of their grand city. With new eyes, they explored the world they had so long ignored, unhindered by Atlantean creed. They discovered that magic was not born in Atlantis — it had always existed, hidden in the land itself. Sometimes, even Sleepers knew more of it than mages. From this primal knowledge, the exiles created legacies whose names have reverberated throughout time.
大魔法都市アトランティス崩壊後、よるべなきメイジたちは各地に散り、自力で生きてゆくことを余儀なくされた。アトランティスの教条に染まらぬ外界は、長年かえりみることがなかっただけに、彼らの目には新鮮に映った。新天地を探険するうちに、彼らはこれまで見落としていた基本的な事実に気づかされる。魔法はアトランティスで生まれたのではなく、昔からずっとあったのだ——大地に隠れていただけで。そういう魔法について、メイジは〈嗜眠者〉よりも無知だった。この発見をもとに、原点に立ち返ろうと数々のレガシーが生まれ、その名は時代を超えて語り継がれることになった。
—— White Wolf Online Catalog
「またレガシー本か」とこれまで読み飛ばしていたが、改めて見ると想像力をそそられる。爛熟期のアトランティスでは、市民はきっと何ごとも魔法で済ませることに慣れきっていて、学者は魔法の分類とか用語とか、実用とは全く関係ないレベルの議論にはまっていたのではないか。島国だったらしいから、アトランティスを一歩も出ずに暮らしていたメイジも多かったろう。それがいきなり、魔法が当たり前ではない土地に放り出されて、Abyssのせいでいままで魔法で済ませてきた日常の些事がままならなくなって愕然とする。そんなとき原住民が違う流儀で同じことを実現しているのを目の当たりにしたら……カルチャーショックだったろうなあ。そりゃレガシーもできるよ。
最後のパラグラフは私の妄想なのであまり本気にしないように。
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