先日発売された WoD単発シナリオシリーズ「Storytelling Adventure System (SAS)」には、STが読みやすく遊びやすいように、様々な新しい仕掛けがほどこされているようだ(→解説原文(ページ最後))。
SASの製品紹介ページや製品本体の表紙には、こんなマークが付いている。左から、プレイ時間、シナリオの傾向、難易度の目安を表している。
Scenes: 総シーン数=プレイ時間の目安
そのシナリオを構成するシーンの数。多いほど長編ということになる。第一弾のシナリオはどれも8〜9シーンで、サプリメントの付属シナリオと同程度。なお、プレイヤーの選択によっては出てこないシーンも含まれているので、実際のセッションではこれよりシーン数が少ない場合もある。
MPS dots:頭を使う度/アクション度/交渉重視度
キャラクターのMental(頭脳)、Physical(肉体)、Social(交渉力)がどの程度試されるかを、ストーリーテリングシステムおなじみの5ドット方式で表示する。ドットが高い分野は、それだけ大きな困難が用意されている、つまり重視されているということ。
| 0ドット | なんの問題もない |
| 1ドット | 能力を試されることがあるといえばある |
| 2ドット | 試されることはあるが、難しくはない |
| 3ドット | そこそこ歯ごたえがある |
| 4ドット | かなり厳しい試練がある |
| 5ドット | 限界に挑戦 |
XP LEVEL:経験点の目安
プレイヤー・キャラクターの想定経験値。ストーリーテリング・システムではキャラクターが成長のために消費した経験点が強さの目安となるため。強いキャラクターでシナリオを始めたいときは、初めから経験値をいくらか渡して成長させるのが普通。
| 0-34点 | 駆け出し |
| 35-74点 | 経験者 |
| 75-119点 | プロ |
| 120-179点 | ベテラン |
| 180点以上 | 伝説に残る |
巻末には、1シーンにつき1枚の「シーン・カード」が付属する。各シーンでSTが出すべき情報やイベント、PCが達成するべき目標、重要な判定や試練、PCが状況を打開するための手がかりなどがトランプ大のカードにまとめられている。
STがシナリオ全体の流れを把握し、情報の出し忘れや解決の行き詰まりを防げるほか、セッション中に「この状況は何と何で判定するんだったっけ……」とシナリオのプリントアウトをあちこちめくる手間も省けるというわけだ。
17インチモニタで実寸表示させても1ページが画面内におさまる。1ページ読むためにいちいちウィンドウをスクロールさせなくていい。オンラインでセッションする人や、マスタースクリーン代わりにノートパソコンを使っている人にはうれしい仕様だろう。
ちなみに、表紙はカラーとモノクロ2通り付いていて、カラー版の表紙は黒を基調、モノクロバージョンは白基調の配色になっている。インクジェットプリンタで真っ黒なページを印刷すると「あ、インクがもったいない……」と思ってしまう人は、2ページ目から印刷すればいい。
![]()
SASの各シナリオが書かれた経緯について、著者が公式フォーラムで語ってくれている。若干のネタバレを含むので注意。
![]()