オンライン販売限定のWoD単発シナリオシリーズ Storytelling Adventure Systems (SAS) はおおむね好評なようで、#wod-jp でも「メイジ用のシナリオは出ないのか」と催促の声を聞く。
We'll have SAS stories for every game line, several times over. In practice, though, we all agreed that Chicago Workings is a pretty good story for starting mages.
一度に全部というわけにはいかないが、将来的には全ゲームシリーズでSASシナリオを出す予定だ。ただ今のところ『Chicago Workings』はメイジの作りたてキャラで遊んでもなかなかイケる、という点で僕たちの見解は一致している。— Will Hindmarch, posted on WW Forums, 2007/01/31
ということなので、M:tAw愛好者の方々も安心なされよ。
『Chicago Workings (World of Darkness)』は人間PCを想定したシナリオだが、少し手直しすればヴァンパイア、メイジ、ワーウルフでも遊べる話で、シナリオ中にもその方法が示唆されている。読んだ感じ、他のスーパーナチュラル用に移植するとすれば、たしかにメイジがいちばん適しているようだ。
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前エントリで『Rome』はコンスタンティヌス〜ユリアヌス時代の設定である旨を伝えたが、それ以前の時代で遊ぼうと思ったらSTが一から設定を組まなければならないのかというと、そんな心配はなさそうだ。
...the book is "written" from the perspective of Kindred in Julian's time, looking back at the history of the Camarilla and Rome and giving you all the vital information to play in Rome anywhere from the Republic up to Julian, if you want.
(Requiem of Rome は)ユリアヌス帝時代の血族の視点から、カマリリャとローマの歴史を振り返る形で書かれている。だからSTが別の時代で遊びたいと思ったら、共和制時代からユリアヌス帝の時代まで、必要な背景情報はすべてこの本に揃っている。— Will Hindmarch, posted on WW Forums, 2007/01/26
またカマリリャの創立と興隆の歴史についても、本書で情報が出るようだ。
All this stuff with Julian, though, explains why the Camarilla fell when it did (and, thus, why some Kindred chose to record the material that's in the book). If you want to play at the birth of Imperial Rome, that's one of the settings established in the book.
ユリアヌス時代の設定は、なぜカマリリャがこの時期に崩壊したか(そして、なぜ当時の血族がそれを記録に残したか)の説明にもなっている。もし帝政ローマ誕生の時期にクロニクルの舞台を設定したければ、そのための背景設定も本書に用意されている。— Will Hindmarch, posted on WW Forums, 2007/01/26
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Will Hindmarch ディベロッパーによれば、『Requiem of Rome』にサークル・オブ・ザ・クローンは登場しないそうだ。
いやいや、全国のクローン愛好家の皆さん、憤るのはまだ早い。この時代にはまだコヴナントという形で存在していなかった、というだけの話である。それどころか……
But any Acolyte character concept you like will work just fine in Rome -- the Camarilla is a pagan organization, not a Christian one.
けれどもクローン的なキャラクターが (Requiem of) Rome で使えないわけじゃない——カマリリャはキリスト教ではなく多神教に基づく組織だからだ。— Will Hindmarch, posted on WW Forums, 2007/01/25
そういうわけで背教者ユリアヌスは血族の歴史に大きな影響を与えた人物なのだそうだ。参考図書としてAdrian Murdoch著『The Last Pagan』が上がっている。
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古代ローマ時代のヴァンパイアで遊べるV:tR拡張システム『Requiem for Rome』について、Will Hindmarch ディベロッパーが少しずつ概要を明かしつつある。
公式フォーラムの投稿によれば、本作の時代設定は紀元313年から363年までの50年間。ちょうどコンスタンティヌス帝(キリスト教を国教化した)と背教者ユリアヌス帝(異教に改宗しキリスト教を弾圧した)の治世にあたる。錯綜する血なまぐさい政治闘争と、その陰で繰り広げられた西洋におけるキリスト教と異教の運命を決する壮大な暗闘が描かれる。
背景設定はより残酷で享楽的になり、V:tRの主題を新しいコンテキストで見つめ直すものになるという。もう一冊、設定のつながる古代ローマ本の制作も決まっているようだ。
帝政ローマでも後期にあたるこの時代を選んだ理由は2つ。
ひとつは、STがそれ以前の長い「おいしい時代」でクロニクルを展開し、なおかつこの公式設定を「未来の暗い影」として演出に利用することもできるから。たとえばカエサルの時代でクロニクルを展開しつつ、予言者に Requiem of Rome の暗い設定を物語らせるわけだ。
もう一つは、カマリリャ/Camarilla 最盛期はあまりにも平和すぎて、TRPGの舞台としては退屈だから。V:tR基本ルールにおけるカマリリャの記述は後世のプロパガンダだという解釈もできるが、カマリリャがかつて血族の統一社会を築いたという点はほぼ事実と言っていい。これは血族の輝かしい過去の業績であり、その後の長い凋落の時代と対照をなすものなのだ。Requiem of Rome の時代は、カマリリャの地盤に入った亀裂が長く、深く広がり、その後の崩壊が決定的になった時代でもある。
V:tR のヴァンパイアは、長生きすればするほど、昔のことを正確に思い出せなくなる。古代ローマ時代から休眠を繰り返しながら21世紀まで生きのびた長老の、記憶の霧の奥には何が隠れているのだろう? 血族社会の黎明はどんなものだったのだろう? 本作はそんな疑問に答えるものになりそうだ。
ちなみに『Ghouls』p.63によれば、ヴァンパイアの血を与えて育てた植物から採れる疑似血液、ラクリマ/lacrima には、年経たヴァンパイアに古い記憶を一時的に蘇らせる効果があると噂される。これを事実とするならば、21世紀の現代に、長老がラクリマの酔いにまかせて古代ローマの輝かしい思い出を語る……なんて演出もできるかもしれない。
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