古代ローマ時代のヴァンパイアで遊べるV:tR拡張システム『Requiem for Rome』について、Will Hindmarch ディベロッパーが少しずつ概要を明かしつつある。
公式フォーラムの投稿によれば、本作の時代設定は紀元313年から363年までの50年間。ちょうどコンスタンティヌス帝(キリスト教を国教化した)と背教者ユリアヌス帝(異教に改宗しキリスト教を弾圧した)の治世にあたる。錯綜する血なまぐさい政治闘争と、その陰で繰り広げられた西洋におけるキリスト教と異教の運命を決する壮大な暗闘が描かれる。
背景設定はより残酷で享楽的になり、V:tRの主題を新しいコンテキストで見つめ直すものになるという。もう一冊、設定のつながる古代ローマ本の制作も決まっているようだ。
帝政ローマでも後期にあたるこの時代を選んだ理由は2つ。
ひとつは、STがそれ以前の長い「おいしい時代」でクロニクルを展開し、なおかつこの公式設定を「未来の暗い影」として演出に利用することもできるから。たとえばカエサルの時代でクロニクルを展開しつつ、予言者に Requiem of Rome の暗い設定を物語らせるわけだ。
もう一つは、カマリリャ/Camarilla 最盛期はあまりにも平和すぎて、TRPGの舞台としては退屈だから。V:tR基本ルールにおけるカマリリャの記述は後世のプロパガンダだという解釈もできるが、カマリリャがかつて血族の統一社会を築いたという点はほぼ事実と言っていい。これは血族の輝かしい過去の業績であり、その後の長い凋落の時代と対照をなすものなのだ。Requiem of Rome の時代は、カマリリャの地盤に入った亀裂が長く、深く広がり、その後の崩壊が決定的になった時代でもある。
V:tR のヴァンパイアは、長生きすればするほど、昔のことを正確に思い出せなくなる。古代ローマ時代から休眠を繰り返しながら21世紀まで生きのびた長老の、記憶の霧の奥には何が隠れているのだろう? 血族社会の黎明はどんなものだったのだろう? 本作はそんな疑問に答えるものになりそうだ。
ちなみに『Ghouls』p.63によれば、ヴァンパイアの血を与えて育てた植物から採れる疑似血液、ラクリマ/lacrima には、年経たヴァンパイアに古い記憶を一時的に蘇らせる効果があると噂される。これを事実とするならば、21世紀の現代に、長老がラクリマの酔いにまかせて古代ローマの輝かしい思い出を語る……なんて演出もできるかもしれない。
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『Ghouls』プレビュー2点
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Will Hindmarch ディベロッパーによれば、『Requiem of Rome』にサークル・オブ・ザ・クローンは登場しないそうだ。 続き... - Trackback from 骰子回転劇場・転|日記 february 4, 2007 04:49 pm
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