骰子回転劇場・転|日記: ゲヘナとは——タイム・オブ・ジャッジメントとは本当は何だったのか
骰子回転劇場にようこそ。このテキストが表示されている場合、お使いのブラウザではこのページをデザインどおりに表示することができません。快適に御覧いただくためには、より一般的なブラウザの最新版を利用されることをおすすめします。
Welcome to rollingtheatre.com, if you are seeing this text then you aren't viewing this page as was designed. The content will still be visable, but not laid out as intended. View using a standards compliant browser to enhance your browsing experiance.
骰子回転劇場 日記

ゲヘナとは——タイム・オブ・ジャッジメントとは本当は何だったのか

Gehenna Cover
こんな英語混じりのマニアなブログを読むような方は、おそらく Time of Judgment を2004年当時にリアルタイムで目撃しているはずで、そんな方々にいまさらあの出来事を解説したところで、9・11の犠牲者に9・11を語るようなものだ。それを承知の上で、そうではない人が一抹の興味を持ってこのブログを眺めてくれているという期待のもとに、あえて書く。

最近哀しい出来事があり、旧WoD日本語版のプレイヤーの中にさえ、V:tMもW:tAもM:tAもみんな「ゲヘナで」滅びたと思っている人がごく当たり前に存在する、という厳然たる現実を突きつけられた。

辛かった。

見てのとおり骰子回転劇場は初心者向けの解説サイトではない。旧WoDについてはすでに月夜の森という立派な解説サイトがあったし、新WoDについてはきっと新紀元社が公式サイトを作ってくれるに違いないと今も信じている。ゲヘナ——タイム・オブ・ジャッジメントについても日本語版の公式ページがちゃんと存在する。そして私は他人と同じことをするのが基本的に嫌いだ。

そういうわけで骰子回転劇場では Time of Judgment を正面から取りあげずに来た。だが、かくのごとき事態を招いたことに一抹の責任を感じなくもないので、いまさらながら書こうと思う。

ゲヘナとは何なのか。Time of Judgment とは何だったのか。

厳密に言えば、Time of Judgment (タイム・オブ・ジャッジメント、以下ToJ)とは2004年1月から4月にかけて発売された4冊の旧WoD用シナリオ集(未訳)と小説(未訳)である。現在、書籍は版元絶版で店頭在庫のみだが、DriveThruRPG.comからPDF版で入手することはできる。

  1. Gehenna (ヴァンパイア:ザ・マスカレード用)
  2. Apocalypse (ワーウルフ:ジ・アポカリプス用)
  3. Ascension (メイジ:ジ・アセンション用)
  4. Time of Judgment (Hunter: The Reckoning, Demon: The Fallen, Changeling: The Dreaming, Mummy: The Resurrection, Kindred of East用)

この4冊を最後に、White Wolf社はそれまでのWorld of Darkness全シリーズの展開を終了し、2004年8月には設定とシステムを一新した『ワールド・オブ・ダークネス』と『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』を発表した。巷に言うところの「新WoD」である。

長年続いた旧WoDにふさわしい締めくくりを、ということで『Gehenna』発売を皮切りに、ToJ特設サイトでは毎日のように架空の臨時ニュースが流され、世界各地で起きる「天変地異」が報じられた。

そもそも『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』や『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』は終末論的世界観を強く打ち出したゲームで、世界設定にもゲヘナやアポカリプスなる黙示録的災厄によって世界が滅亡するという予言が存在する。それがもし実現したら……というのをシナリオ化したのが ToJ シリーズだ。

4冊いずれにも、数通りの世界滅亡シナリオが用意されており、プレイヤー・キャラクターはまさに世界の存亡を賭けた最終決戦に巻きこまれることになる。だが、ここで強調しておきたいのは
ToJで世界は滅びると決まったわけではない
という事実である。

ToJシナリオはいずれも過酷で、プレイヤーの選択によっては世界滅亡もありうるが、逆に大災厄後の世界に生き残る可能性も存在する。なにより、ToJは「すでに決定された設定」ではなくシナリオにすぎないのであって、STが「遊ばない」「うちのWoDにはToJは起こらない」と宣言してしまえば、何事もなかったように旧WoDの世界を遊び続けることができる。

別に、ToJが起きたからもうV:tMは遊べないとか、『Gehenna』が発売されてしまったからこの中からどれかシナリオをやらないといけないとか、強制しているわけではないのだ。

確かにヴァンパイア:ザ・マスカレードでは基本ルールからして世界はいずれゲヘナと呼ばれる大災厄で滅亡するという予言が載っているし、ワーウルフ:ジ・アポカリプスにおいてはそれは『フェニックスの預言』という名で《黙示録の刻》として伝えられている。

けれども、それがいつ起こるのか、どのように起きるのか、そもそも起こるのかどうか、本当に世界は滅びてしまうかどうか、それを決めるのはあなたなのだ。ホワイト・ウルフ社は、長らく愛されてきた黙示録的ゲームへの手向けとして、滅亡への道筋のいくつかを示したにすぎない。

posted at 03:10 pm in M:tA, in V:tM, in W:tA, in WoD1.0

この記事へのトラックバックURL

»この記事にコメントをつける

このブログに初めてコメントされる場合、投稿内容がすぐには反映されないことがあります。管理人の承認後に表示されますので、しばらく経ってからチェックしてみてください。






プレビュー:


World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。