(1次会篇より続く)
今回の参加人数、のべ11名。これだけの人数が飲み食いできる場所はさすがに限られてくるが、これだけの人数だからこそ行くべき店もある。
それが「魚がし 福ちゃん」だ。
とにかく魚介類をたらふく食べさせてくれるのだという。ただし遅刻厳禁、オーダーは最初の1回のみ、携帯電話禁止、時間制限1時間半、などの鉄のルールが存在する。当日は休日出勤・翌日は海外出張という過酷なスケジュールを縫って、時間にルーズな我々のため座席確保に奔走してくれたMADCAP氏、ほんとうにお疲れ様でした。
魚がし福ちゃんで我々が目にした驚愕の品々(写真あり)は……。
超弩級のタラバガニが列を成すカウンターを横目に2階の座敷席へ。あれよあれよという間にお通しとおしぼりとお箸と注文取りのおばちゃんが登場。このおばちゃんが実にてきぱきしているというか、有無を言わさぬ迫力である。
「ええとウニとタラバと貝盛りとマグ——」
「マグロはないよ白身にしときなさいおいしいの選んであげるから」
「じ、じゃあそれで」
「はい白身お勧めね。生牡蠣食べない?生牡蠣おいしいよ」
「あ、そ、それは食べないわけにはいきませんね」
とりあえず魚介類以外の選択肢はサラダぐらいしかないので、刺身とフライじゃ後でお腹が空くんじゃないかなあ……という不安は最初の刺身が運ばれてきた瞬間に雲散霧消した。
11人分という要素もあろうが、運ばれてくる単位が生半可ではないのである。
刺身を頼めば1皿に1匹分、どーん。
ウニを頼めば大箱にぎっしり詰まったまま、どどーん。
カニを頼めば脚の直径3センチはあろうかという特大サイズのぶつ切りが、大皿に山盛りになって、どどどどーん。
殻入れだって皿なんて可愛らしいものではない。調理用金属ボウルである。
生牡蠣に至っては↓(クリックすると拡大表示)
NYスタイルのお洒落なオイスターバーで出されるサイズの軽く3倍はあろうか。ポン酢っぽい薬味入りのたれを掛けて食する。どうしたって貝汁をぼとぼと落としながらのお上品とは言いがたい食べ方になるが、かまうものか。美味ければそれでよし。
しかもその大量の魚介類が何を食べてもことごとく美味いのだ。タラバガニに至っては、11人が(その大半を男性が占め、健啖家も多かった)真摯に無言でむしりまくったというのに結局おみやげが包めるぐらい余った。
美味しかった。美味しかったが、なんというか、この一晩で一年分の生魚を食べた気がする。
無性に洋風の温かいものが飲み食いしたくなったので「そのへんでコーヒーでも飲みながら3次会を」と思ったらこれが失敗だった。まず大雨に降り込められた若者たちで、駅前のコーヒーショップはチェーン店に至るまで満員である。そのコーヒーショップを探すにも駅ビルの複雑怪奇な構造が邪魔をする(なんで2階から3階に上がる一番の近道が「2階からエレベーターで4階に乗ってエスカレーターで3階に降りる」なんだ?)。まあ、とにもかくにもあの混み具合で11人がまあまあ固まって席に着けただけ幸運だったと思おう。
2泊3日の予定だったので、私は翌日、かねてからの「渋谷で優雅な朝食」計画を決行したのだった。その話は15日のエントリで。
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IRCのTRPG系チャンネル #wod-jp の東京オフ会にお邪魔してきた。
北海道出身の常連が就職で東京に出てきたお祝いを兼ねて春頃からやろうやろうと言っていたのがようやく実現。件の二人とはWeb上では長年の付き合いで、ようやく実物とお会いできてうれしゅうございました。東京在住時代にお世話になった人や以前のwod-jpオフでお会いした人とも再会できたし、C:tLデモを遊ぶためだけにわざわざ仙台から来られた方までいて、台風4号にも徹夜明けにもめげず関西から上京した甲斐があったというものです。
羽田空港から秋葉原まで何で3時間半もかかったのかは武士の情けで聞かないでやってください。
1次会は2卓に分かれてTRPGをやったりボードゲームをやったり。私は1卓頂いて、来月発売のWoDシリーズ新作『Changeling: The Lost』のデモシナリオをやった。翻訳が不完全だったのとシナリオのバグが埋め切れてなかったのとで、後半テンポが悪くなってしまったが、私としては奇跡的に時間内にエンディングにたどりついた。
さて問題の C:tL デモだが、実際にSTをやってみて確信したのは
このPDFだけでプレイするのは絶対無理。
という点に尽きる。
All the necessary rules are included.
必要なルールはすべてこの小冊子に載っています。—— Changeling: The Dreaming Demo, p. 2
と書いてあるが、まず Kith と Seeming について何の説明もない。固有のBlessingや Curse については説明があるものの、どんな種類があってルールのどこに影響するのかデモPDFでは判らないので、Carlos の Riddle-Kith Contract (任意のKithに化ける能力)の使いようがない。
A changeling who is attempting to coax out the emotion of their Court receives an additional Glamour point in the event of a successful roll (not to exceed their Glamour maximum).
吸収しようとする感情が、そのチェンジリングが属する宮廷の司る感情である場合、さらに魔力1点を追加吸収できる(ただし〈魔力〉上限値を超えてはならない)。—— Changeling: The Dreaming Demo, p. 5
だがデモ版には Court と感情の対応の説明がないので、このルールを適用したければ、現在のところ、公式サイトのプレビュー記事を丹念に読み返すしかない。ついでに各PCの Glamour maximum についても記載なしだ。おそらくWyrd値に対応して上昇するもので、V:tR の Blood Potency とVitae 上限の対応表が流用できるとは思うが……キャラクターシートに書いておいてくれたってよかろうに。
あと、Oath/Pledge についての基本的な説明がないのもどうかと思う。シナリオ中、PCたちはある時点でNPCの指示に従うかどうかの選択を迫られることになるが、「イエスと答えたがPledgeを立ててはいない」という微妙なニュアンスに気づかないと絶対たどり着けないエンディングがある。そうでなくても終わるには終わるが、あまりに単純な戦闘シナリオという印象をプレイヤーに与えるのではないか。
良い点も挙げておく。Storytelling System コアルール解説部分は、さすがにシリーズ5作目ともあって非常にこなれている。戦闘やダメージの記録方法などのまとめ方は、これまででいちばん分かりやすい。
また、初期設定ですでにPC5人が共にNPCに協力せざるをえない状況を作り上げているおかげで、本筋に乗せるまでが非常に楽で良い。PCをここまでガチガチに設定で固めてしまうことには賛否両論あるだろうが、導入がスムーズに進み、中盤以降のプレイに余裕ができることは事実である。
結論として、基本ルールが出てから最初の単発シナリオとして、あるいはクロニクルの導入シナリオとして遊ぶにはよいが、「買う前に遊んでみる」にはちょっと色々足りない歯車が多いかな、というのが正直な感想。
夜は渋谷で「魚介類をたらふく食べられる」という噂のお店に連れていってもらった。その物凄さは2次会篇で。
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