骰子回転劇場・転|日記: デル・トロ監督が13年間温めていた脚本はレスラーと吸血鬼が出るメキシコ映画だったこと、または緑の悪魔について
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骰子回転劇場 日記

デル・トロ監督が13年間温めていた脚本はレスラーと吸血鬼が出るメキシコ映画だったこと、または緑の悪魔について

ギレルモ・デル・トロ監督がラヴクラフト『狂気山脈』を映画化するという噂について情報源を漁っていたら、思わぬ副産物を発見。

ニュースサイト SCI FI Wire の取材を受けたデル・トロ監督が次作のアイデアを語る中に、こんなくだりが出てきたのである。

Then there's Silver, which he would return to his native Mexico to film, he said. "I've been 13 years writing a screenplay called Silver," he said. "It's about wrestlers and vampires. But it's completely straight."

(ヘルボーイ2、狂気山脈、モンテクリストを次作候補に挙げ)その後『Silver』で生地メキシコに戻って映画を制作することを考えているという。「『Silver』は私が13年間書き続けてきた脚本なんだ」デル・トロ監督は語る。「レスラーたちと吸血鬼たちが出てくる話でね。ごくごくシンプルな映画だよ」——SCI FI Wire, 2006/12/19

メキシコ・プロレス・ヴァンパイア。このキーワードに反応した貴方は Vampire: The Masquerade 英語版ユーザーに違いない。そう、あの「緑の悪魔」El Diablo Verde だ。

DriveThruRPG.comで購入私の知るかぎり、彼が初めてV:tMに登場したのはノスフェラトゥの初版クランブックの p. 54。当時はまだ公式NPCという扱いではなく、「Luchador Professional」というキャラクター・テンプレートのサンプル設定にすぎなかった。

DriveThruRPG.comで買うルチャドールをご存じない方は Wikipedia を見ていただくとして、El Diablo Verde はその後『Children of the Night』p. 72 に再登場を果たす。このサプリメントはいわば V:tM 世界の有名NPC集のようなもので、能力値に「勝てません」と書かれた長老がいたりすることで悪名高いのだが、El Diablo Verde は1993年抱擁、第13世代という弱冠ながら、世界各国の護法官や執行官に並んで名を連ねている。

しかも大幅に成長を遂げた姿で。

もともと戦闘系テンプレートだった彼は筋力5、魅力5、格闘4、《剛力》3以外これといって見るところのないキャラクターだったのだが、『Children of the Night』に掲載された能力値は目を疑うものだった。

肉体系能力値オール5。容姿0は氏族弱点だからいかんともし難いが、ひとたびルチャのマスクを被れば+3と人並み以上に跳ね上がる。

戦闘系技能も運動5、格闘5、回避4、脅迫5、近接武器4と13thのほぼ上限まで成長し、訓えも瞬速5、頑堅5、剛力5、威厳3でこの世代ではトップクラス。おまけに意志力は10の鉄壁。できたての第8世代など文字通り片手で捻り潰せるレベルである。

同族喰らいもせずに、いったいどれだけの経験点をつぎこんだらこうなるんだ……!?

人間性は7から6に落ちているが、ここまで成長するのに必要だった経験を考えればむしろ、よくぞー1の低下で済んだというべきだろう。

ちなみに抱擁は1993年となっているが、これは El Diablo Verde が初めて登場した Clanbook Nosferatu 初版の発売年と一致するというのがご愛敬。

かくて「緑の悪魔」の変貌ぶり(と White Wolf のメキシコ好き)は人から人へ語り継がれてきたのである。

posted at 05:02 pm in V:tM, in 奇妙な映画

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World of Darkness に関する海外ニュースを Professor がときに適当な翻訳でお届け。名前が日記なのは骰子回転劇場・転の日記コーナーだった名残。実質上WoD2.0対応の回転劇場なので改名検討中。