訳者注:この記事で紹介する特殊戦闘行動はすべて筆者の創作したハウスルールです。いわゆる「卑怯な」手口がほとんどなので、ゲームに導入する前に、ストーリーテラーとプレイヤー全員でよく話し合うことをおすすめします。

この記事が書かれたのはRevised Editionのルールが発表される前なので、原文ではダメージの種別が定義されていません。また、判定方法が明記されていない部分もあります。どちらも訳者が適宜補いました。


ここはワーウルフの護身術教室――

ボーン・ノーア族のアーローンが、射すくめるような眼で君を見る。

「なんでガルゥがわざわざ護身術なんか習わにゃならんのかって? ま、絶対必要ってわけじゃねえよ。だけどな、おまえさん、もしここに来なかったら今ごろ何してたよ? んん? 煙草ふかして飲んだくれてたんじゃねえのか? ま、ここに来たからには役に立つことを教えてやるからな。ガルゥってのは堅気の暮らしはできねえもんだからな。俺だって明日には死んでるかもしれん。おまえだってな。だから耳ン穴かっぽじって良ーーく聞けよ……」

戦術1:キ○タマをもぎとる。
「これをやられた相手はおっタマげるぜ」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉 難易度:
ダメージ:鉤爪(基本ルールブック p. 236)攻撃として判定し、さらに、1d10ターンのあいだ麻痺させる。男性にのみ有効……

戦術2:腕を引きちぎってその腕でぶん殴る。
「もっとダメージの大きい武器はいくらもあるけどな、これほど愉快なモンはないぜ」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉 難易度:9 5成功が必要。
ダメージ:〈筋力〉判定(再生不能ダメージ)

同じターンに引きちぎった腕の濡れた付け根でぶん殴るには、〈業怒〉1点を消費し、〈敏捷〉+〈近接武器〉で判定する(難易度8)……ダメージ判定は〈筋力〉で行う(打撃ダメージ)。

次に、ボーン・ノーアの講師は君にロシア人のワーウルフを紹介する。あるアンテデルヴィアンの活動のせいで最近故郷から亡命してきたそうだ。

「こんばんは、同志」彼は訛りのきつい英語で言う。「私はグラス・ウォーカー族のシャーマンだ。
 だが、戦闘について助言してあげられることはある。迷わずいちばん手近のものを掴んで武器にすることだ。私はかつて、DNAのヘリコプターに攻撃されたことがある。あれは胸にレーザーガンを仕込んだ男から逃げている途中のことだったな。こら、笑うんじゃない。
 私はそのときキッチンにいたので、壁からガスレンジを台ごとをひっぺがして表に走り出た。そこでガスレンジをヘリに投げつけたんだな。正直に言うと、命中はしなかったよ。だが、狙いはそれが誰かにぶつかって怪我をさせることじゃなくて、連中に出直したほうがいいと思わせることなんだ……」

戦術3:大きな物体を投げつける。
「いいかね、サイズは必ずしも問題じゃないんだ。それが命中しないかぎりは」
判定:〈筋力〉 難易度:10
ダメージ:ダメージ判定のダイスプールはストーリーテラーが決定する(ダメージの種別は投げた物による。たいていは打撃ダメージになるだろう)。

ボーン・ノーアが代わって講義を続ける。

戦術4:顔の皮を引きはがす/顔面を叩き潰す。
「たいていの奴はこの話をするとすぐいやーな顔をするんだがな……殴った手応えがはっきりわかる時ほどスカッとするものはねぇよ。忘れんな、敵はガイアをけがすクソ虫なんだぞ……」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉 難易度:10
ダメージ:ダメージ判定は〈筋力〉+4(再生不能または致死ダメージ。痛い!!!)

標的がダメージで死ななかった場合、〈体力〉判定(難易度8)を行うこと。失敗するとショックで死んでしまう……

「なに? そろそろ家に帰りたいって? ふん。ま、今日はこの辺にしといてやるか。ちょいと実地訓練を積んでこいや、強盗でも見つけて。ヘヘヘ……
 来週また来いよ、もっと色々教えてやるからな」


「ほんとに来やがったな。
 ま……勉強したいってんなら――」

戦術5:眼をえぐる。
「鉤爪があるだろ? そいつを突っ込め! 眼が見えない敵なんて怖くねえよ。もちろん、ワームの怪物の中には、この戦法だとちょいと手こずる奴もいる――目がいっぱいあってな」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉 難易度:
ダメージ:4段階(再生不能)+目を見えなくする


「もっと賢くなりたいってか? それともこないだ教えた喧嘩殺法にゃ飽きたか?」

戦術6:膝の腱を切る
「人間をとりあえず動けなくしたいが殺したくないってときには、膝の腱を鉤爪で切っちまうのがいい」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉 難易度:
ダメージ:3段階(致死)。もし傷口を縛らなかった場合、以後毎ターン1段階の致死ダメージを受ける。人間ならこれで簡単に動けなくなるし、たいてい戦闘意欲を失ってしまうだろう。

戦術7:心臓を食いちぎる
「これは俺があるリザベーションを出ていくことになったとき、ウェンディゴ族のアーローンの爺さんが餞別に教えてくれた戦法だ。前屈みになって、ひたすらあばらを噛み破る。まあ顎は痛いがな、向こうはもっと痛いさ……」
判定:〈敏捷〉+〈格闘〉* 難易度:10
ダメージ:命中判定に5成功すれば標的は死亡する。成功数がそれ以下だった場合、ダメージは6段階(再生不能)となる。

判定は成功したが1の目が出ている場合、折れた骨が攻撃者の口に突き刺さり、(1の目の数×1)段階の致死ダメージを与える……


オリジナルテキストWerewolf Self Defence
出典サイトBlakrobe's homepage of Roleplaying
原著者Blakrobe
翻訳Professor